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2月25日   ニューヨーク支局報告 #9
〜国境を越えてメキシコへ! 亀田兄弟取材〜

先ず、最初に訂正があります。
前々回のボストン出張編で「ボストン出張は3回!」と書きましたが、
ア・リーグのチャンピオンシリーズで2往復しており、正しくは「4回!」でした。
おまけに2月にもボストン出張があったため、現在「計5回!」という状況です。
ややこしくてすみません。


メキシコシティのベニート・フアレス国際空港です。

さて、11月の初め、
今回はボクシングの亀田兄弟の三男、和毅選手の取材でメキシコ出張です。
アメリカのデルタ航空で行く、ということで気楽に構えていました。
ところが、これが実はメキシコのアエロメヒコ航空との共同運航便で、
機内は私以外のおそらく全てがメキシコ人でした。
手もとの「地球の歩き方」が頼もしく見えたしだいです。


メキシコシティ。
ホテル近くのコンビニです。

さっそく、空港に到着した長男の興毅選手を取材し、初日は終了です。
ホテルで寝る前に行くのは、日本でもアメリカでもメキシコでもいっしょ。
コンビニです。


コンビニ前の屋台。
どんよりとした空気が流れています。

夜中の12時過ぎに1人で歩くのは危ないと、コーディネーターの男性が付いて来てくれました。
この方は私より年上の現地在住の日本の方ですが、日本拳法の達人で、地元の名士なのです。
こういう方がそばにいると本当に安心です。


メキシコシティの街角。
よく見る光景です。

さて、取材で街に出ると、一番多く見かける車はビートルのタクシーです。
あの古い型のフォルクスワーゲン・ビートルが現役で走っているのです。


そして、これもよく見る光景なんだそうです。

後部座席の狭い2ドアのビートルがタクシーとして成り立っているのも少し不思議なのですが、故障車が多い、というのも驚きでした。
道路の真ん中でビートルを修理するという姿は特に珍しくないそうです。


向かって左はしに「TSURU」のエンブレムが。

こんな車も見つけました。
日産の乗用車ですが「鶴」という名前なんですね。
メキシコの方々は意味を知っているのでしょうか?
私としては大好きなネーミングです。


おいおい、その格好はないだろう!

さらに取材車を走らせると町のど真ん中、
ソカロ広場近くにほとんど全裸の男性が立っているのが見えました。
何かビラを配っているようですが、いくらなんでもその格好は、と思っていると…


こっちには集団で、裸の男たちが!!

なんでも不正を働いた議員を告発する人たちなんだそうです。
これだけ裸の人がかたまりになっていると、なかなか迫力があります。
そして、私たちを襲う、さらなる衝撃!


ま、ま、まさか!
裸の女性もデモ行進!!!

男性たちに混ざって、女性も裸で抗議活動を行っていました。
対象となっている議員が良いのか悪いのかは別にして、
とにかく先ず謝った方がよいのではないか、そう思いました。


お土産を売るおばちゃん。 


トウモロコシを焼いて売るお姉さん。

一方で、日本が懐かしくなるような御土産物売りのおばちゃんや、
固いけど味の濃いトウモロコシを売る笑顔の素敵なお姉さんなど、
メキシコシティは太陽の似合う街でした。


この建物の3階がボクシングジムです。

本題である亀田兄弟ですが、練習場所はこのジムです。
決して安全とは言えない、日本人などまず見かけない地域ですが、
ここで汗を流しているのです。


ジムの入っている建物の1階にあるお店。


同じく、1階にある別のお店。

これらのお店はジュースやお菓子、簡単なオモチャを販売している、
いわゆる雑貨屋さんです。
普通の店構えですが、肝心なところには金網や鉄格子があったりして、
実はものものしい雰囲気です。


一番手前が亀田兄弟の泊まっていたホテルです。

ニュースや情報番組でもご紹介しましたが、
亀田兄弟の泊まっているところは、清潔ですが質素な宿です。
ここで洗濯や料理を自分たちでしながら練習をしているのです。


試合会場をバックに記念撮影。
セルフタイマーです。

さあ、いよいよ和毅選手の試合の当日です。
相手は将来有望なメキシカンでしたが、判定で和毅選手が勝ちました。
最後の最後まで攻め続けたのが良かったようです。


目の肥えたメキシコのボクシングファンも納得の表情。

この日の試合を観たメキシコ人は、和毅選手の将来性を高くかっていました。
試合後は長男・興毅選手と三男・和毅選手が並んで会見を開きました。
私もわずか1メートルの距離からいくつか質問しましたが、
2人とも丁寧に一生懸命答えている印象でした。
亀田兄弟の父・史郎さんは私と同い年です。
私にもこのくらいの息子がいてもおかしくないわけで、
そんな事を考えると「子ども達よ、先は長い。がんばれ!」
なんて言葉を掛けたくなったメキシコの夜でした。
   
 
 
    
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