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2月7日 戦火の馬

正直言いますと、最初この「戦火の馬」という映画にはピンと来ていなかったんです。
確かにスピルバーグが監督だし、本気でアカデミーを狙いにきたとか言われてるし、前評判は高いし・・・。

でもいわゆるハリウッドセレブ的な有名俳優は出ていないし、舞台は第一次世界大戦っていう歴史の授業で昔習ったけどなんとなくしか覚えていないし・・・
何より「馬」が主人公ってどうなのよ!?
とかなり及び腰だったわけです。




ところが、いざ観てみるととんでもない思い違いだったことが分かりました。
「馬」の演技にまずビックリ
そしてストーリーの巧みさに引き込まれてしまいました。
あ、第一次大戦についての知識はなくても大丈夫でしたね。「イギリスとフランスが組んでドイツと戦争した」くらいの知識で十分です。

そして全編に流れるのは「戦争は全てを変えてしまう」というもの。
一人ひとりは善良でも、戦争という枠の中に入ってしまうと人の心も平和な生活も全て失われてしまう。その切なさ、やるせなさ、無力さを感じずにはいられません。しかしそれに耐える人々、そこから立ち上がる人々、映画の最後には「やっぱり人生ってすばらしい」「人間ってすばらしい」という思いを持つことが出来るのです。その辺りがスピルバーグの凄さなのかもしれません。「シンドラーのリスト」とか「プライベート・ライアン」が好きな人には鉄板でしょうな

もうひとつ、僕はひねくれているもんだから「最後は感動のクライマックス」があると予想するわけで「俺泣かないもんね」と準備してたんですよ。人間が小さいですよね。
でもダメでした(笑)耐え切れず涙。会場中すすり泣きの嵐。ハンカチはマストでお願いします。




さて、この「戦火の馬」 過去にアカデミー賞を受賞した「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」のように受賞なるかどうか・・・皆さんもその目で確かめてみてください。

「戦火の馬」 3月2日より全国ロードショー
第84回アカデミー賞速報!
作品賞他6部門ノミネート
スティーブン・スピルバーグ、6回目の作品賞ノミネート

   
 
    
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