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1月22日 古澤ストロングスタイル『至宝奪還』

昨年末、プロレス界のアカデミー賞と言われる
「東京スポーツ制定2008年プロレス大賞」の
授賞式が都内ホテルにて盛大に行われた。

この授賞式は、日本テレビのプロレス担当アナウンサーと
テレビ朝日「ワールドプロレスリング」の実況アナウンサーが
交互に司会を務めるのが慣例となっている。
今回はテレビ朝日の番だったため自分がその大役を仰せつかってきた。

ご存じない方に説明しておくと、プロレス大賞には様々な賞がある。
最優秀選手賞(MVP)を筆頭に、年間最高試合賞(ベストバウト)、
ベストタッグ賞、殊勲賞、敢闘賞、技能賞、新人賞などの賞である。
これらすべての賞に対して東京スポーツとプロレスマスコミの
記者が投票を行い受賞者を決めるのだ。

業界の盟主として新日本プロレスは、
これまで毎年いくつもの賞を受賞してきた。
今回も年間最高試合賞に2008年1月4日の「永田裕志 vs カート・アングル」が
ノミネートされ、最優秀タッグ賞に今年のG1タッグリーグを制し、
全日本プロレスの最強タッグも制した“世界で一番泣かせるタッグ”
テンコジこと天山・小島の越境タッグがノミネートされていた。
その他の賞にも多数ノミネートされていたが、
関係者は2つの賞に関しては受賞は間違いないと思っていたのである。


しかし、新日本プロレスは今回すべての賞を逃した。
新日本プロレスを実況している者として
いかに自分の肩身が狭かったか。
乾杯のあいさつのためにその場に来ていた
新日本プロレス坂口征二相談役が
どれほど悔しさを噛みしめていたか

これは大いなる屈辱にして事件である。


今回のプロレス大賞MVPは現IWGP王者の武藤敬司だった。
新日本の至宝を腰に巻き4度の防衛に成功したのだから
それを評価されての受賞には納得もしよう。
しかし昨年の新日本はこの「外敵王者」からベルトを
取り返せないばかりに中心軸を失い、団体としての
力を誇示することができなかったのは火を見るより明らかである。

のちに新日本の歴史を振り返った時、
2008年は空白の1年として語られるような気がしてならない。

そして至宝が他団体に流出したまま
新日本プロレスは2008年を終えたのである。

2009年のプロレス界で新日本が輝きを取り戻し
業界の盟主として君臨するにはどうしたらいいのか。

今年の終わりごろ、プロレス大賞で新日本プロレスが
各賞を総ナメにするには何が必要なのか。


やはり新日本の至宝
「IWGP奪還」
これ以外ありえないのである。

そんな中で行われた2009年1月4日東京ドーム
IWGPヘビー級選手権
チャンピオン武藤敬司 vs チャレンジャー棚橋弘至

新日本はすべてをこの男に託し、見事に棚橋は
期待に応えて見せた。


「みなさん、ご一緒に!!せーの」


「あいして」


「まーーーーすっ!!」

2009年 新日本の逆襲が始まった。




◆近況

うちのアビシニアン「ピューロ」は今日も日向ぼっこしてます。
メタボなのは今に始まった話ではありませんが、
最近「睡眠時無呼吸症候群」の疑いが!?
近いうちに病院に行ってきます。


「本日も晴天ニャーリ♪」
   
 
    
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