ワタクシ、絵を買いました。
といっても大した絵ではございません。
バカンスで訪れたインドネシアのリゾートホテルにギャラリーがありまして、
その名もなき作者の絵に「ビビッ」ときたんです。
「一目惚れ」というヤツですな。
ただその時は買わずに、帰国してから買うことを決めたのです。
その時は「海外で絵を買って、それを送ってもらう」ことが
こんなに大変だとは思ってもみませんでした。
皆様の今後の人生の何かの参考になれば幸いです。
ホテルの日本人スタッフとメールでやりとりすること1ヶ月、
現地にお金を送金してあとは絵が自宅に届くのを待つばかり♪
のはずでした。
しかし一向に絵は届かず、来たのは訳のわからないFAXが1枚。
よく分からないままFAXにあった電話番号にかけてみると
意外なことを言われたのです。
「あなたの荷物は埠頭の倉庫にあります」
「通関手続きをして荷物を取りにいかないと、
いつまで待ってもあなたの手元に届きません」
「は???」
「フトウノソウコ???」
「ツウカンテツヅキ???」
外国の方と話しているくらい訳が分かりません。
言われるままにレンタカーを借りてまずは船会社へ。 |
よく分からない手数料を払いました |
続いて東京税関へ。 |
当然生まれて初めて来ました
手順表がありますがちんぷんかんぷんです |
「通関手続き」なるものを済ませます。
これまたよく分からない書類を書き、手数料を払います。
このときの税関の方が恐ろしく親切で(涙)
この方がいなかったらあきらめて荷物を放棄して泣きながら帰るところでした。
久々に「ああ、神様!!」と後光がさして見えました。
そして埠頭の倉庫へ絵を引き取りに・・・ |
トラックとフォークリフトが走り回るこれぞ男の職場!! |
待つこと30分。
ついに絵をゲット!!
どんな状態で来るのかと思いきや
頑丈な木箱に入って目の前に登場!!デ、デカい・・・ |
ここまでで6時間経過 日暮れです |
何とか家に運び込み・・・
絵とご対面〜と思いきや、木箱が恐ろしく頑丈(汗)
そして家にはこんな木箱を開ける道具があるわけもなく(涙) |
そもそも木箱を開ける道具って何よ? |
あきらめてその日は寝ました。
次の日、東急ハンズに行って「バール」を購入。 |
これがバールです |
箱を開けるのに使う道具がバールだそうです。
よくニュースで『バールのようなものでこじあけたと見られ・・・』と出てきますね。
絶対に犯罪に使うことは許されない道具、
それがこの「バール」!!
覚えておきましょう。
数時間に及ぶ格闘の後・・・
絵が出ました。 |
涙も出ました |
海外でモノを買うって大変なんだなあと思いました。
商社とか貿易会社とか、尊敬しました。
何度も逃げたくなりましたがいい経験になりました。
家に飾られている絵はそんな濃厚な想いが詰まっているのです。 |