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6月17日 ワールドプロレスリング実況三銃士の闘魂コラム#43


今回のドーム大会は色々な『客』が来た。
といっても試合に出場したノアの三沢社長や
「天才」武藤敬二、小島聡のことではない。

「野獣」藤田和之、
新日本を退団した柴田勝頼と村上和成、
さらに”前田日明”の弟子から高田道場を経てフリーとなった
格闘家の山本宜久(よしひさ)ら「招かれざる客」がそれである。

藤田はリングに上がってIWGPを奪回したばかりの
天山をブン投げた。柴田と村上は一言も発さず
永田裕志と高坂剛の試合だけをリングサイドで観戦し
無言でドームを後にした。さらに山本宜久はその試合直後の
リングに上がり永田と殴り合っている。

この3組の『客』全てに関係しているのが「永田裕志」なのである。
藤田と共闘しているのもひとつの関係だが、
柴田勝頼は永田と闘う気持ちを方々で話しているし、
山本宜久は「前田日明の弟子として行った」旨の発言を後日
している。今後の「鍵」は永田裕志が握っているのだ。
前田が永田のことを「おちゃらけたプロレス」と発言し、
それに反論した永田
ここで生まれた熱が前田に関係する彼らに伝わり
ドームに新たな熱をもたらしたのである。

熱は熱を生み広がっていく。
闘いの熱がファンに伝わり、またその熱がより大きな熱を生む
「料理人永田裕志」がその熱で誰を料理し、仕上げるかに注目が集まる。
こんな面白い展開そうそうあるものではない。

 

   
 
    
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