アナウンス部ch

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2023/07/26 身近な防災!何していますか?

こんにちは!安藤萌々です。
今回のテーマは
【身近な防災!何していますか?】です。

4月から、報道ステーションの担当がニュースに変わり、
地震や大雨による災害のニュースに触れる時間が増えました。
この原稿を書いている今も(7月中旬)、
毎日のように不安定な天気のニュースをお伝えしています。

現場の取材に出る機会もあり、
少しでも放送に役立つような
災害や防災についての知識を増やしたいと思い、
6月に『防災士』の資格試験を受けました。

興味を持って知ったことで、
身近にできる事は沢山あるんだと気付いたため、
今回はこのテーマで
アナウンス部chを書くことにしました。

アナウンス部で防災士の資格を持つ、
松尾アナと下村アナに実践している防災行動など、話を聞いていきます。

まずは!!
災害についての勉強会を開いたり、
最新の情報を共有したりと、
アナウンス部の防災リーダーである
松尾 由美子アナウンサー。


松尾さんが『防災』に興味を持ったのは、なぜですか?


松尾アナ

もともと『Jチャンネル』のフィールドリポーターをしていた頃、
大雨や地震などの被災地に取材に行くことが多く、
そのたびに無力感にさいなまれ、
災害が起きた後ではなく、
起きる前に備える「減災」の力になれないかと思っていました。

その後、ふるさと宮崎を史上最大級の台風が襲う… …とされた時、
川の近くに住む祖父になんと声掛けすればいいのか悩み、
適切な判断をするだけの知識が自分にはないことを思い知り、
もっと勉強しなければと思ったのが、
防災士になったきっかけです。

身をもって感じたことが松尾さんを動かしたんですね。
松尾さんは、どんな防災行動をしていますか?


松尾アナ

我が家は水害のリスクは低いので、
突然やってくる地震に主に備えています。

ハザードマップを日ごろから確認することは大切ですよね!
松尾さんがしている地震への備えを教えてください。


松尾アナ

☆松尾アナが実践! 地震への備え☆
寝室に背の高いものを置かず枕元にはスリッパを置いたり、
ウォーターサーバーの水をストックして、
あちこちに太陽光で蓄電したりしています。
出口までのルートを遮ってしまいそうな本棚や冷蔵庫は、
少しでも倒れにくいように突っ張り棒 をしました。

他にも通信が途絶えた時を考えて、
毎月1日の災害用伝言ダイヤル(171いないと覚える)の体験利用を主人としてみたり、
出先で大地震に遭うと、
帰宅しようとすることに伴う群衆事故を防ぐために
一晩はその場(火災や、余震による倒壊の心配があい場所)で過ごす必要が出てくるので、

お菓子や水を鞄に入れたり、
役に立つグッズをまとめて持ち歩いたりしています。

お役立ちグッズには、何が入っていますか?


松尾アナ



ラジオ、消毒液、現金
体にかけられるシート、常備薬、
コンタクト、簡易トイレ 、カッパ
ハサミ、ライトなど。

生理用品や子供のオムツなど、
持ち歩く人や、季節に合ったグッズにした方がいいと思います。

とてもコンパクトにまとまっているのに、
必要なものがギュッと詰まっていて驚きです!
防災を意識し始めて、何か変わったことはありますか?


松尾アナ

世代を越えて防災に関心のある同じ志を持つ仲間が増え、
知識がより深まっていく、
孤独に防災について考えていたのが、
もっと連携して大きな力を発揮できる可能性を感じています。

実際に、局の垣根を越えて、
在京6局の防災アナウンサーと連携して定期的に勉強会をしたり、
こちらも局の垣根を越えた防災士のつながりで
『もしもフェス』という楽しく防災を学ぶイベントに参加したり。

安藤さんとも、これから防災仲間として一緒に連携していきたいなぁ。

実は私が今回防災士の資格試験を受けようと思ったきっかけのひとつが、
松尾さんが中心となって開催している
アナウンサー向けの災害勉強会でした。

松尾さんが前向きに、
周りを巻き込んで情報を発信している姿を見て、
私も前向きに一歩を踏み出すことが出来たんです!
ありがとうございます!

続いて話を聞くのは、
報道ステーションで全国各地、様々な現場を取材している
下村 彩里アナウンサーです。


下村さんが『防災』に興味を持ったのはなぜですか?


下村アナ

入社1年目、報道ステーションの気象コーナーを担当していた時。
特に大雨の前後などは、
備えや警戒を呼びかける役割を担っていましたが、
「警戒してください」としか言えないことにもどかしさを感じていました。
今どんな備えをして、どんな行動をとるべきなのか、など......
もっと具体的で有益な情報をお伝えしたい!
と思ったのが防災に興味を持ったきっかけです。


そんな下村さんは、どんな防災行動をしていますか?


下村アナ

自宅と会社のロッカーには、防災袋を用意してます。
☆下村アナの、防災袋☆



中身は
保険証、運転免許証、パスポートのコピー
コンタクトレンズ10日分
簡易トイレ、ゴム手袋、テーピング
油性ペン、賞味期限が長いお菓子、
などです。

取材ではどんな現場に行く際も、
現場で地震や大雨など
何が起きるか分からないので
長袖のレインウェア、ヘルメットを
持ち歩いています。

また万が一被災した時、家族の安否確認がすぐにできるよう、
災害用伝言板(web171)の利用方法を
定期的に家族で確認しています!

災害時スマホ、パソコン、携帯から伝言を残したり、
相手の伝言を確認することができるシステム。
あらかじめ家族、親戚の電話番号やメールアドレスを登録するおくこともできるので、
電話番号やメールアドレスを忘れる心配もなく、安心です。

被災地域内では電話がつながりにくくなる可能性が高いため、
連絡手段をいくつか持っておくことはとても大切だと感じてます。

松尾さんは災害『伝言ダイヤル』171
下村さんは災害『伝言板』web171。
どちらも試してみるのが良いかもしれませんね!

災害用伝言板(web171)概要とご提供のしくみ | 災害対策 | 企業情報 | NTT東日本

Webでも毎月1日や15日などに体験利用が出来るようです。
私も確認してみました。
もしもの時に焦って初めて使うよりも、
今確認してみてよかった!と思いました。

防災を意識し始めてから、
何か変化はりましたか?


下村アナ

日常的に
コンタクトレンズやスマホのモバイルバッテリーを持ち歩くなど、
いざという時の"備え"を意識するようになりました。

また防災士の資格を取得するなどして、
改めて日本で起きるありとあらゆる災害の知識を得たことは、
フィールドリポーターとして様々な現場を取材をする中でも
役に立っているなと感じています。

災害が発生した現場を取材していると、
事前に食料、物資を備えることはもちろんですが、
『今自分がいる場所が今どんな状況なのか?』

自分の目で見に行くのではなく、
気象庁などのHPで雨雲の様子、河川の様子、
ハザードマップを調べる手段に慣れておく、
事前に知っておくことが、
命を守るとても重要な防災だと感じます。

私自身これからも安全第一で取材をし、
同時に少しでもこういった命を守る"備え"について、
お伝えしていけたらいいなと思います。

松尾さん、下村さん、
ありがとうございます。

ここまで、お2人にお話しを聞いてきましたが、
皆さんが取り入れられそう!と
思ったものも多いのではないでしょうか??

水などをストックしながら使っていくことや、
スリッパを枕元に置いて寝ることは明日にも始められそうですし、
モバイルバッテリーを持ち歩いたり、
ガソリンが減ったらこまめに入れに行ったり、
習慣になってしまえばなんでもないことかもしれません!

私も、先輩2人のように勉強や意識を続けて、
少しでも減災の力になれるよう、励みます。