担当者
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- Reported by
並木万里菜
以前からアナウンス部ch.ではアナウンサーが産休・育休から復帰すると
「おかえりなさい!○○アナ!」と
復職したアナウンサーにお話しを聞いていました。
これまでは女性アナウンサーにお話を聞いていましたが、
今回初めて!
男性アナが育児のために休みを取得したということで
こちらのテーマにしました!
さらに、来年度から育児・介護休業法が変わるということで
私たちの生活とより密接にかかわっていきそうですね。
板倉アナと菅原アナのふたりに
パパの育休について実体験を交えながら教えてもらいました!
おふたりはおよそ1ヶ月、育児のためお休みをとっていましたね。
アナウンス部では初めてとなるパパの育休ですが、なぜ取ろうと思ったのですか。
シンプルに我が子の成長を一番近くで見ていたかったのと、
産後の妻の負担を少しでも減らしたかったからですね。
命を授かった現実に実感が追いついていなかったので、
まずは向き合う時間を作りたかったのもあります。
第2子の出産にあたり、
少なくとも産後1ヶ月は妻に代わって家の事や長男の幼稚園送迎をするためです。
産後の妻や赤ちゃんのフォローはもちろんですが、
6歳の長男のケアを父親である自分がしっかりやってあげたい
という気持ちが大きかったです。
パートナーやお子さんのサポート、
わが子を一番近くで見ていたいという思いがあったのですね。
一方で休むことについて不安に思ったことはありましたか
今思えばあっという間の1カ月でしたが、
1ヶ月も仕事に穴をあけて復帰したときに
ちゃんと自分の居場所があるのかどうかもかなり不安でした。
また、これまで育休をとった男性アナがいなかったということもあり、
そもそも休んでいいものか、休むにしてもどう話を進めていいのかわかりませんでした。
信頼できる同期や近い先輩に相談していく中で背中を押してもらい、決断しました。
やっぱり「担当番組はどうしよう?」ということでした。
1週間より長い休みを取ったことがほとんどなかったので。
結果、代役を後輩たちがすんなりと引き受けてくれましたので助かりましたね。
私は夏休みで1週間休んだだけでも「仕事はきちんとできるだろうか」
「社会復帰できるかな……」と思ってしまうので、
それ以上長い休みを取ることについてやはり先輩たちも不安があったのですね。
それ以上にお子さんのそばにいたいという気持ちと
周りの理解や、サポートがあって実現できたということなんですね。
実際に本格的に参加してどうでしたか。
怒涛の1ヶ月でした笑 大変でした(笑)
が、充実はしていたと思います。
こんなに家族と向き合ったことはなかったですから。
家事って、育児って、本当に大変な“お仕事”だなってつくづく思いました。
怒涛の日々!(笑)
なかなかイメージが湧かないのでお子さん誕生前後の
一日のスケジュールを比べてみました。
これまでの一日【板倉アナ】
5時 起床
6時 出社
12時頃 帰宅、昼食、テレワーク、たまに部屋の掃除
15時 長男の習い事付き添い
17時 長男とお風呂
18時 夕食(たまに食器洗い)
20時 長男寝かしつけ
21時 自由時間 22時 就寝
第2子誕生以前も長男くんと一緒に過ごしている板倉さん。
お子さんが生まれるとこんな日々に……!
お子さん誕生後のある日【板倉アナ】
6時 起床、長男の朝食準備、次男のオムツ替え
7時 長男のドリル、食器洗い、洗濯、自分の準備
8時半 長男登園付き添い
10時半 一旦帰宅、前日の洗濯物をたたむ、掃除、次男抱っこオムツ替え
12時 昼食 食器洗い 次男抱っこオムツ替え
13時 長男迎え
15時 長男習い事付き添い
17時 長男予防接種付き添い
18時 夕食 食器洗い 次男抱っこオムツ替え
19時 次男沐浴、長男とお風呂、風呂掃除
20時 長男を寝かしつけ 次男抱っこオムツ替え
21時 自由時間(次男抱っこオムツ替え)
23時 自由時間、就寝(次男抱っこオムツ替え)
~~以降は2,3時間おきにオムツ替え~~~
※料理は妻任せでした!
確かに怒涛……!同じ24時間にも関わらずやることが何倍にも増えています。
長男くんの予定にすべて付き添いつつ、
赤ちゃんのお世話も数時間おきにこなしていて
これはアナウンサーの仕事より忙しいのではないかと思ってしまいます。
生まれたばかりの次男坊に関しては何せ6年ぶりということもあり、
何もかもが新鮮ですべてが愛おしいですよね。
ただ、置くとすぐ泣くのでどうしても抱っこの時間が長くなり疲れました
(今もですけど)。泣き止ませる抱っこに関しては自信あります(笑)
母乳を飲んではすぐにそれを排出するのでオムツ替えの回数が尋常じゃなかったです(笑)
長男は1か月の送り迎えを通して
幼稚園でどんなふうに過ごしていてお友達とどんな会話をしているのか、
幼稚園が楽しいんだなという瞬間をたくさん垣間見ることができて嬉しかったです。
お友達の名前もかなり覚えたのでこれまで以上に長男との会話も弾みます。
他のお母さまともたくさんお話できて良い刺激にもなりました。
一方、初めてパパになった菅原さんは?
とことん子供と一緒に過ごせて幸せな時間でしたが、
それも3週間という期間限定だったからだと思います。
日常に戻れば私には「仕事」という育児から解放される瞬間がありますが、
妻は毎日寝不足になりながらつきっきりで子供と向き合ってくれています。
妻には感謝の気持ちしかないですし、
その大変さは経験した人にしかわからないと思うので、
今回わずかながら経験することが出来て良かったなと思います。
そんな菅原さんの一日はこちらです。
これまでの一日【菅原アナ】
6時半 起床、軽い朝食、身支度
7時45分 ゴミ出しなど軽い家事を済ませ出勤
8時半 勤務、テレワーク、合間で昼食
16時半 ジョギングやジムなど自由時間
18時 入浴 18時半 夕食作り→夕食
19時半 自由時間 23時半 就寝
お子さん誕生後のある日【菅原アナ】
7時半 起床、朝のお着替え・洗濯など育児、朝食
9時 掃除、ゴミ出しなど家事全般
10時 並行しておむつ替え、体操や絵本読み、寝かしつけ
11時半 ニュースチェックしながら昼食作り
12時 おむつ替え、寝かしつけの合間で昼食
14時 天気が良ければお散歩、スーパーで買い物、
16時 帰宅後、おむつ替え、寝かしつけ、ジョギングなど
18時 子供と一緒に入浴
19時 夕食作り、寝かしつけ後、夕食
21時 自由時間、合間でぐずったら授乳、おむつ替え、寝かしつけ
24時 就寝&2時間おきにおむつ替え(長い時にはその後1時間以上寝付かない)
※おむつ替えは1日に12~13回ほど
なかなか寝付かず泣きじゃくる
→1時間抱っこしてようやく寝る→ベビーベッドにゆっくり置く
→背中スイッチで起きてしまい泣きじゃくる……
この無限ループに入ったときには「うぉぉぉぉぉーーーーっいいい!!」
しかしそんな感情も無防備な寝顔を見ていると消えているんですよね。
やっぱりカワイイ。
置くとすぐに泣いてしまうという点はお二人とも一緒なんですね(笑)!
赤ちゃんもお父さんから離れると寂しいのかもしれませんね。
この期間で変わったことはありますか?
なんでも率先してやるようになりました。
妻に言われる前に(笑)
今これをやれば妻が楽になるかなぁというのがなんとなく分かる様になりました。
この前も、部屋に置いていたオムツがなくなりかけていたので補充したら、
感謝されました(笑)。こういうちょっとした事にも気づける様になったと思います。
子どもに関するニュースには敏感になりましたね。悲しいニュースがあれば、わが子とその姿を重ねて、胸が張り裂けそうな気持ちになります。
パパになったからこその変化ですね。
これから育児のためにお休みしたいと思うパパたちへ伝えたいことはありますか?
たかだか1ヶ月休んだだけなので偉そうなことは言えませんが……。
家事育児楽しいです!大変ですけど……(笑)
子供の成長を24時間見続けられる期間があるというのはとても幸せだなって思います。
育休は男性も当たり前でしょ、なんていう世の中に早くなればいいなと思います。
菅原さんは育休を取ってよかったなと思いますか?
断言できます!取ってよかったです!
なんなら3週間だけではなく、3か月くらい取ればよかったとさえ思っています。
驚くほど子供の成長は早いので、すぐそばで過ごすことができれば
きっと何事にも代えられない時間になると思います。
今回お二人にはリアルな育休生活を教えてもらい
今まで知らなかった板倉さんと菅原さんのパパとしての一面を
たくさん知ることができました!!
パパが育児に自由に参加できる社会は、
全ての人にとって優しく生きやすい社会になる希望だなと思います。
お子さんと一緒に写っている写真が本当に優しくて、楽しそうに笑っていて
こちらまで幸せな気持ちになれました。
育休を経て今までよりさらにパワーアップした板倉さん・菅原さんに
これからも目が離せませんね!!