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2018/7/28 夏の甲子園

もうすぐ夏の甲子園が始まります。

今年は節目の年、100回大会

これまで、数えきれない感動や名場面が生まれました。

その夏の高校野球の中継に、
我々テレビ朝日アナウンサーも毎年携わっています。

実況を担当したり、取材をしたり。

中でも、新人アナウンサーの登竜門となっているのが、
アルプススタンドからのリポートです。

試合の前と5回裏が終了した時に、
アルプススタンドの様子を中継で伝えます。

そこで、多くのテレビ朝日アナウンサーがリポートデビューをしてきました。

その経験は忘れられないものとなりました。

実際に、新人時代に魅了され、
夏になると甲子園に通いたくなるというアナウンサーも多くいるのです。

その一人、田中アナウンサーに話を聞きました!

田中アナ

入社3年目の去年も行きました!

入社前にも、
友達と夏の甲子園を見に行ったことはありましたが、
入社してからは、1年目にアルプスリポートを担当して以来の2年ぶり。

画像01

「あー、あの場所から中継したな」などと
当時の思い出がよみがえりました。

画像02

甲子園で初々しくリポートをする井澤アナを
遠くから見つめることもありました。
(声はかけていません。笑)

テレビで見るのも十分楽しいのですが
やはり甲子園は空気が違います
あの独特の熱気、何度経験してもまた行きたくなってしまいます。

今年は行けるかなぁ……。
スケジュール帳とにらめっこです。

遠くから見られていたとは気が付きませんでした……。

新人時代にリポートをしたアナウンサーは、
甲子園球場に行くことで原点に戻ることができるようです!

そして、今年の新人3人
並木アナ、住田アナ、柳下アナもアルプススタンドリポートを担当します。

画像03

そのため現在は地方大会を取材中!
『速報!甲子園への道』では
ナレーションや選手へのインタビューなどを担当しています!
http://www.tv-asahi.co.jp/koshien/

3人の甲子園デビューも楽しみにしていてください!

そして、新人時代のリポートから始まり、実況を担当している人も。
実況アナウンサーにとってこの100回大会はどのように映っているのか。
それぞれの想いを聞きました。

まずは清水アナウンサー。
野球実況といえば清水さんですが、
甲子園はどのくらい担当しているのですか?

清水アナ

1年目がアルプススタンドリポート、2年目から5年目は熱闘甲子園ナレーター、 6年目(2007年)からは実況と、入社以来今年で17年連続出場です。
東京の局に所属していることを考えると、この連続出場は奇跡です。
節目の100回大会で放送席に座れることは、これまた奇跡だと思います。

なんと、1年目から17年連続!
色々なジャンル・番組を担当するアナウンサーにとって、
入社時から同じものを担当するのは、珍しいことです。

長年担当をしていると様々なことが見えてきそうです。
高校野球だからこそ心がけていることはありますか?

清水アナ

なるべくフルネームを言う、ということです。
ショートが井澤健太朗くんだった場合、
我々や視聴者の方にとっては「井澤」ですが、
ご家族にとっては、井澤ではなく「健太朗」なのです。
あの、小さくてみんなにかわいがられていた健太朗が、
今、家族みんなの夢を背負って甲子園で頑張っているんです。
だから、「ショートは井澤健太朗です」と、実況したいんです。

なるほど!そういった細かい気づかいがあったのですか!
名前を呼ばれた球児のご家族はきっとうれしいはずです。

そんな清水アナ、8月に放送される特別番組、
『高校野球総選挙』にも出演するとのこと。
どんな番組なのでしょうか!?

番組ロゴ

清水アナ

過去99回を彩った球児の中から、
アンケートでベスト30を決めようという壮大な企画です!!
試合やチームではなく、球児個人のランキングというところがポイントです。
スタジオのゲストの皆さんもそれぞれに思い入れがあり、非常に盛り上がりました!!

『高校野球総選挙』は8月5日(日)よる6時57分から
4時間スペシャルで放送です!
http://www.tv-asahi.co.jp/highschool-baseball/#/

こちらも是非ご覧ください!

続いては三上アナ!特に印象的だった試合を教えてください。

三上アナ

入社1年目、アルプスリポーターとして、
初めて甲子園中継に関わったのが2009年。
あのときアルプスからみた甲子園の光景、
ひとつひとつが強烈に焼き付いていますが
そのなかでも、09年夏決勝戦、中京大中京対日本文理は、
甲子園の凄みを肌で感じました。
9回2アウト、あとアウトひとつですべてが決まるという極限の状況から
粘り、繋ぎ続けた日本文理には感動しましたし、
最後の1点を守りきって優勝を掴みとった中京大中京の強さにも感服しました。
まさに「野球はツーアウトから」という言葉を体現してくれて、
高校野球がより一層大好きになった瞬間です。

「日本文理の夏はまだ終わらない」
怒涛の追い上げを見せたあの試合のスタンドに立っていたのですね!

その時は新人だった三上アナも今は実況として携わっています。
どんな想いで担当してきたのでしょうか?

三上アナ

夢破れたひとりの元高校球児にとっては
いつまでたっても甲子園は憧れの場所であり続けます
甲子園にたどりついた球児たちは全身から輝きを放っていて、
羨望のまなざしとともに尊敬の念を強く抱きます。
1本のヒットを実況するにも
「このために、何万、何十万回とバットを振ってきたんだろうな」と
胸を熱くしながら担当してきました。

夢舞台だった甲子園に、今、アナウンサーとして関わることができるのは
不思議であり、そして幸せだなと、噛みしめて仕事をしています。

画像05

自身も高校球児だった三上アナ。その強い気持ちが伝わってきます。

そして気になるのが三上アナの高校時代の写真!
エースナンバーを背負っていたのですね。
目元が隠れていますが、かっこよさが分かります!

最後は大西アナに甲子園の思い出を聞きました。

大西アナ

やはり思い出深いのは高校時代。
自分が司会を担当させていただいた時のことでしょうか。

実は夏の甲子園は開閉会式を、地元の高校生が盛り上げます。
プラカードを持つ市立西宮高校の皆さんは有名ですが、
その他にも吹奏楽の演奏や、司会を務めるのも高校生です。

夏の甲子園の開会式司会、その大役を勝ち取るには、
まず高校放送部の兵庫県大会を勝ち抜かなくてはいけません。
アナウンス部門、朗読部門で成績上位に入った者だけに立つことが許される、
まさに高校放送部員の晴れ舞台なのです。

私が夏の甲子園で開会式の司会を担当させていただいたのは、3年生の時。
2年生の時もチャンスはあったのですが、
県大会でミスをしてしまい、司会は担当できず。
3年生、最後のチャンスでその舞台を掴んだ時は、
嬉しいというより、ホッとした気持ちだったのを覚えています。

そして、いざ迎えた本番。
極度の緊張のためでしょうか。
実は、その時のことははっきりと覚えていないんです……。

「とにかく失敗しないように、大事に大事に」という気持ち。
そして代表校が勢ぞろいし、
センターから内野へ向かって一斉に移動する大行進の景色。
それだけが、やけに鮮明に記憶に刻まれています。

グラウンドには、球児の夢が詰まっています。
ただ、それと同時に、
プラカードを持つ、入場曲を演奏する、司会をする、
それぞれの役割を担う高校生たちが抱いた夢も、
アルプスから選手を見つめる仲間やご家族が託した夢も、
全てが1つの白球に乗せて、グラウンドに込められます。

100回の歴史を重ねる甲子園。
今年も実況で携わらせていただけることとなりました。
選手の思いはもちろんのこと、
それを周りで支える皆さんの思いも
しっかりと伝えていければと思います。

画像06

選手だけでなく、携わっている人全員に夢がある。

色んな人の想いが重なって歴史になっているのですね。

100回を迎える夏の甲子園。

今年もテレビ朝日アナウンサーが中継に携わっています。

入社以来ずっと携わってきた人、
自身の高校野球の続きを歩む人、
球児を支える立場として夢を追っていた人。

実況アナウンサーにもそれぞれの想いがありました。

今年はどんな試合、どんな実況が生まれるのでしょうか。

BS朝日 http://www.bs-asahi.co.jp/koshien100/
朝日放送テレビ https://www.asahi.co.jp/koshien/

で放送されます。ご覧ください!

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