アナウンス部ch

  1. top
  2. アナウンス部ch.
  3. バックナンバー

2016/9/28  W杯ロシアへの道

テレビ朝日のサッカー中継が近づくとよく耳にするのが

『絶対に 負けられない戦いが そこにはある』

というキャッチフレーズ。

 

サッカーにそこまで詳しくない方でも知っているのではないでしょうか?
おなじみの言葉ですよね。

 

最近、その言葉をまた耳にするな~と思ったあなた!

そうなのです、今月から
2018 FIFA ワールドカップ ロシア
アジア地区最終予選

が、始まりました。

 

4年に1度サッカーの世界No.1を決めるFIFAワールドカップ。
2018年ロシア大会の出場権をかけたアジア地区最終予選が幕を開けたのです。

2次予選までを勝ち抜いた12チームが2組に分かれて
ホーム&アウェーの総当たり戦を行います。

日本は、2015年アジアカップでベスト4のチームが3チームもいる
グループBに入りました。
優勝したオーストラリア、3位のUAE、4位のイラクと強敵ぞろいです。
日本はこのときベスト8でした。

 

アジアのワールドカップ出場枠は「4.5」

つまり、確実にロシアワールドカップに出場するには
このグループで2位以内に入る必要があります。

 

9月1日の初戦、ホームで行われたUAE戦は
1-2で逆転負け。

アウェーの9月6日のタイ戦は
2-0で勝ちました。

このため、残り8試合
“絶対に負けられない戦い”が待っているんです。

 

次の試合は、10月6日(木)のイラク戦です。

ホーム“絶対に負けられない戦い”を迎えることになります。

 

このホームで迎える試合がどのくらい重要になってくるのか
テレビ朝日サッカー中継担当のアナウンサーに聞きました。

 

Q、絶対に負けられないといっていますが、本当に負けられないんですか?


加藤アナ

「負けられない」というより、「勝たないといけない」です!
アジアに限らず、こういった予選では“ホームで勝って、アウェーで負けない”
これが基本になると思います。
日本は初戦、ホームでUAEに負けてしまっていますので、
尚の事、次のイラク戦は「勝たないといけない」です!

なるほど、初戦をホームで落としてしまっているため
勝つことが必要になってくるんですね。

 

Q、ホームではどんなことが大事になってきますか?


吉野アナ

コンディションを整えることだと思います。
欧州組が多い日本は、ホームがホームではなくなります。
欧州との時差、移動を跳ね返す、コンディションの調整が、勝利の鍵となると思います。

 

では、ホームといっていますが
実際、日本のどこで行われているのでしょうか?

 

それがこちら!

埼玉スタジアム2002です。

 

埼玉スタジアム2002は
2002年 にワールドカップが日本で開催された際に作られたサッカースタジアムで
球技専用競技場としては国内最大となる63,700人を収容できます。

完成してから今日まで
このスタジアムではたくさんの試合が行われてきました。

そして、10月6日(木)は
この埼玉スタジアム2002
イラクとの
“絶対に負けられない戦い”が待っているのです。

 

埼玉スタジアム2002はどんなところなのか
サッカー担当のアナウンサーに
埼玉スタジアム2002の思い出を聞いてみましたよ。

 

まずは、9月6日のタイ戦で実況を担当した進藤アナ。


進藤アナ

2001年11月に行われた、「初の日本代表戦『日本×イタリア』」
中継局はテレビ朝日。
翌年に自国開催W杯を控える熱気の中、しかも、日本代表がW杯初戦を戦うスタジアムで初めて行う試合。
興奮しないわけがありません。
覚えていないはずがありません。
実況の角澤アナウンサーの後ろで、放送席からの景色を目に焼き付けました。
柳沢選手のボレーに絶叫しました。
いつか、この放送席で実況したいと思った瞬間です。

進藤アナにもそんな夢を思い描く頃があったのですね。
わたしの中ではばりばり実況する進藤アナという印象が大きいです。


写真は2010年の南アフリカW杯で放送前に撮ったもの

Q、その夢はいつ叶ったのでしょう?


進藤アナ

その夢は、浦和レッズが叶えてくれました。
2007年のACL準決勝第2戦「浦和レッズ×城南(韓国)」、伝説のPK戦。
知る人ぞ知る、歴史に残る一戦です。
あの空気に勝る感覚を、私は日本では味わったことがありません。
日本代表を上回る熱が、あの時はありました。

日本代表の試合だけではなく
歴史的な試合が繰り広げられてきたのですね。

Q、進藤アナにとって埼玉スタジアム2002とは?


進藤アナ

埼玉スタジアムは日本代表に限らず、日本サッカー界全体に力を与えてくれているスタジアムです。
埼玉スタジアムに通った回数は、日本のアナウンサーの中でトップ3に入ると勝手に自負しています。
数えきれない思い出がありますが、とにかく、気が引き締まります。

わたしも埼玉スタジアム2002に足を運んだことがあるのですが
スタジアム自体から荘厳な雰囲気が漂っていて
そこに人々の熱気が加わると、さぞ心ふるえる空間だろうなと感じました。

 

また、テレ朝サッカー中継の“持っている男”といえばこの方。


吉野アナ

2005年2月9日ドイツW杯最終予選の初戦、北朝鮮との試合。
実際の試合が始まるのは夜7時すぎでしたが、朝から埼玉スタジアムからの中継を担当することになりました。
集合時間は朝の4時でした。当日は冷え込んでおり、スタジアムの駐車場の水たまりが凍っていたのを覚えています。

しかし、その寒さを吹き飛ばす光景が目の前に広がっていました。
試合まで15時間以上あるのにも関わらす、日本サポーターがもう、並んでいたのです!!
冬の厳しい寒さにも関わらず、日本代表を応援しようとする、その心意気に感動したのを覚えています。
「自分も負けていられない、この熱を放送で届けよう」と、
朝の5時台からお昼のニュースまで、通算9回の生中継を担当しました。

えー!朝の4時から待っているサポーターがいるんですね!
日本代表を応援するというサポーターの強い気持ちが伝わってきます。

 

そして、そんな先輩・吉野アナの姿を見て
15年前の進藤アナのように
こんなことを思った後輩がいました。


寺川アナ

話せばきりがない程に、「埼スタ」には思い出があります。
ただ、1番の記憶はなにかと聞かれれば
やっぱり3年前の6月4日。最終予選。日本×オーストラリア。

1点ビハインドの後半アディショナルタイム。
本田圭佑がPKを決め、ワールドカップ出場を掴み取ったあの瞬間です。
サッカーで選手・サポーターが本当にひとつになったあの瞬間はもう一生の思い出です。
ワールドカップは、やっぱり、選手だけじゃなくて
サッカーが大好きな僕たちみんなの夢なんです。

ちなみに
実況は吉野さんでした。

「あーいつか僕もこの実況席に座って、こんな瞬間に立ち会いたいなぁ」(写真はその日の吉野さんの背中)
と、強く思った、あの日あの時のあの光景は、今も、目に焼き付いています。

この写真、ぐっときますね。
背中で語るという姿そのもののような感じがします。

寺川アナは9月6日のタイ戦で
リポートとインタビューを担当していました。

Q,普段、どんなことに気をつけて仕事をしているのでしょうか?


寺川アナ

見ている人が、「今1番知りたいこと」を探し続けることですかね。
インタビューでも同じで、誰もが聞きたいって思うことを大切にして
選手にマイクを向けたいですね。


気合は十分

そして、加藤アナは
初めて埼玉スタジアム2002で実況したときの話をしてくれました。


加藤アナ

僕が初めて埼玉スタジアムで実況したのは、2008年のサッカー高円宮杯の決勝戦でした。

高校生年代(18歳以下)の日本一を決める大会なので、
熾烈な戦いを勝ち抜いて来た、簡単に言えば“強い”チーム同士の試合だったんですが…
終わってみれば9-1という衝撃的な試合でした…。
1試合で10点も実況して声がカスッカスになったのを覚えてます。

ちなみに、この試合に当時高校2年生だった原口元気選手も出てました!
埼玉スタジアムは何か起こる!そんな印象が今も強烈に焼き付いています!

 

埼玉スタジアム2002は何かが起こる!

という言葉を信じて
ホームで迎えるイラク戦を応援したいですね。

 

10月6日(木)日本×イラク
実況:吉野真治アナ
リポート:加藤泰平アナ
が担当します。


吉野アナ

放送席も、日本代表と共に闘います!!


加藤アナ

ピッチからしか見えないような細かいベンチからの指示や、交代選手のウォーミングアップなど、
中継に広がりが持たせられるようなリポートを心がけます!
後は、ピッチサイドから(心の中で)めちゃくちゃ日本を応援します!!


実況のための資料を整理する吉野アナ


そして、イラク戦の翌週
10月11日(火)
日本はアウェーでオーストラリアと対戦します。

実況:進藤アナ
リポート:寺川アナ
の予定です。


進藤アナ

アウェーで大事なのはとにかく、負けないこと。
自分も戦ってきます。


寺川アナ

敵地オーストラリアの雰囲気を五感でキャッチし、
現地まで見に行けないサポーター・視聴者の皆様に、
できるだけリアルな“アウェー”を感じてもらえるように言葉を選んでいきます。
あとは、勝利のインタビューが、したいですね!

勝利の実況、勝利のインタビューが聞きたいです!

 

2018 FIFA ワールドカップ ロシア
アジア地区最終予選は

10月6日(木)よる7時~ 対 イラク
10月11日(火) 対 オーストラリア
11月15日(火) 対 サウジアラビア

ご覧の日程で
テレビ朝日系列で地上波独占生中継です。

 

そして来年も
FIFA ワールドカップ ロシア
アジア地区最終予選は続いていきます。

 

まずは、ホームで迎える
10月6日(木)のイラク戦
みんなで応援しましょう!

がんばれ、日本!

このページの先頭に戻る