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2016/06/22  いつどこに行くか分からない!現場リポーターの準備とは!?

2年目になりましたわたくし、
山木は現在「羽鳥慎一モーニングショー」でリポーターをやっております。

 

このリポーターという仕事。
本当に、いつ、どこに取材に行くのか全くわかりません。

 

昨年10月にリポーターになり、あらゆるところに取材に行きましたが、
大体何かが足りないんです。

あれを持ってくれば良かった、次はあれを持っておこう。
毎回勉強あるのみです。

 

そんな、私自身のリポーターとしての装備は、
バッグには、充電器類、常備薬、クリップ付きボード、筆記用具。
会社のロッカーに、スーツ、一泊分の着替え、レインウェア上下、
ポーチに洗面用具や予備の充電器、軽食を入れたもの。


普段持ち歩くバッグは“必要最低限に”を心がけています。

 

そんな私はふと思いました。
先輩リポーターの方は、どんな準備をしているのだろうか・・・?

気になってしまったので、すぐに聞きに!


といっても、リポーターは普段ほとんどアナウンス部にいません。
たまたまスケジュールのあった、この二人に聞きました!

 

「報道ステーション」の武内絵美リポーター

女性リポーターはどんな準備をしているのだろう・・・

まずは鞄に必ず入れているものはあるんでしょうか?


武内アナ

ノート、名刺…など取材の必需品は多々ありますが、

忘れたら一番困るのは “スマートフォン充電機器”

情報収集に必須のスマートフォン。しかし、長時間取材をしているとバッテリーが少なくなってしまいます。
取材先でも充電できるように、シガーソケットとコンセントUSB充電器、充電済みのモバイルバッテリーは
必ずカバンに入れています。

やはり、充電器は欠かせないようです。
取材時間もどれだけかかるのか、全く読めないですからね。
夜中まで取材し、泊りになることもあれば、夕方に帰れたりもする。

そして、さらに・・・


武内アナ

お化粧(笑)男性にはない準備ですね。
ヘアセットとメイクは会社で済ませていきますが、取材先で風に吹かれて髪が乱れたり、
前髪が落ちてくることがあるので、ヘアスプレーを持ち歩いて自分で手直ししています。

またヒールが高い靴で長時間取材をしていると足が痛くなってしまうので、
移動などではスニーカーを履き、撮影をするときにヒールに履き替えることもあります。

お化粧は、もちろんそうですよね。
ただ、ヘアスプレースニーカーには驚きです。
颯爽と持っているカバンからまさか靴が出てくるとは思いもしません。

しっかり準備をして、どんな心構えで取材していますか?


武内アナ

事実を的確に捉え、分かりやすく伝える事がリポーターの役割ですが、
大切なのは「そのニュースを伝える意義や社会性、そこから私たちは何を学ばなければいけないのか」を常に考える事。
どこに行っても、どんな取材でも同じだと思います。
それを頭の片隅に置きながら取材するのとしないのとでは伝え方も変わると思います。

駆け出しの山木にアドバイスをもらいました!


武内アナ

私自身、会見などで取材対象者から怒鳴られた経験が多々あります。
勉強不足だったり私に否があることもありますが、ある時落ち込んでいる私に先輩が声をかけてくれました。
“的を射ている質問だからこそ、相手は声を荒らげるのだ”と。
私は怒られるのは大嫌いですが(笑)、時には怒鳴られることも覚悟して相手に切り込む質問や取材をしてね。

ありがとうございます。
怒鳴られることも覚悟して・・・それはもう決死の覚悟ですね。
私も怒鳴られることはもちろん嫌いです。
しかし、取材をさせてもらうにあたっての「覚悟」
いつも胸にもって、一人一人に取材します。

 

 

そして、
もう一人は
私と同じ番組「羽鳥慎一モーニングショー」の大先輩
飯村真一リポーターです!

 

飯村アナは、いつも大きくて重そうなリュックを背負っている印象です。

 このリュックには果たして何が入っているんだろうか?
いつも気になっていたので、
ひとつひとつ見せてもらいました。

 

 

すると・・・

 

こんなにたくさんのものがリュックから出てきたのです!!

・充電器セット×2
・筆記用具
・着替え2泊分
・ネクタイ
・パスポート
・洗面用具
・常備薬セット
・ビニール合羽
・さらに高機能な合羽上下
・折り畳み傘
・日焼け止め
・消毒液
・軍手
・アイマスク
・本4冊(長い移動中に読むそうです)
・クリップ付きボード
・折り畳み式キーボード(携帯電話に接続可能)
・マスク
・非常食(コーヒー缶に入れた大豆)
・サンシェード(移動車で日差しが強いとき用)

 

なんと総重量は10kg!

ちょっとした筋トレです。
おととしにリポーターになってから、毎日この装備で出勤しているそうです。

必需品充電器もまさかの2セット
缶に入れた特製の非常食サンシェードはビックリです。

移動中の日差しがまぶしいことまで想定するのは、
私の経験値では到底たどり着けない見解です。

 

そして、
この大きなリュックは、こんな便利な使い方も!

電車の中で読書をする土台に!笑

 

腕を置けるので、ずいぶん楽になるんだそうです。

また、
飯村アナは会社のロッカーにはリポーター道具は置いていないとのこと。

というのも、たとえ都内で取材していても、
別件でそのまま県外へということもざらにあります。
その時にすぐに転戦できるよう、すべてを常に持っているそうです。

まさに「備えあれば憂いなし」
抜け目ゼロの準備です。必要最低限などと言っている私はまだまだでした…

 

そんな飯村アナの次何の取材に行くかを待っている際の心構えは、


飯村アナ

「何も考えない」それが一番です。
物理的には準備万全、精神的には何もしない。
というのもリポーターは家に帰ってから、電話で呼び出されることもたびたびで、本当に24時間いつ取材にでるかわからないのです。
そうでもなければ、ずっと気を張って疲れてしまいますからね。

最後にこんなアドバイスを授けてくれました。


飯村アナ

いつどこに行くかわからない。
だからこそ、目の前のことを一つ一つとにかく一生懸命にやるしかない!
それに尽きる!

ありがとうございます。
いつ何の取材に行くかわからなくても、すべての取材に誠意をもって、
接する人のことを思いやって取材する。
いつまでも忘れずに臨みたいです。

 

何かあれば、どこにでも足を運び、皆さんに情報をお届けしているリポーター。
ここまで準備しているというのは、
意外とご存じなかったのではないでしょうか?

 

私も装備をパワーアップさせて、
取材した情報をお届けしていきます!

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