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2015/7/29 「ママアナウンサー」の本音!!

この3人の共通点は…

 

「ママアナウンサー」であることです。

いま、日本にはマタニティハラスメントや待機児童問題など
働くママが抱える問題が多くあります。
私たちママアナウンサーも皆さんと同じように、
日々葛藤しながら育児や仕事に向き合っています。

「ママアナウンサーはどう時間をやりくりしているの?」
「ママにとってテレビ朝日は働きやすい職場?」
「至福の時間は?」

ママアナウンサーの本音を探ることで、
働きながら子育てをしやすい環境とは、
また今の社会に求めるものなど浮き彫りにします。

現在、テレビ朝日のアナウンス部には
31人の女性アナウンサーがいますが、その内子育て中は8人。
約4人に一人がママアナウンサーです。

 (※産後休業、育児休業を含む)

 

他局のママアナウンサーの割合を見ると…

日本テレビ=約27%
TBS  =約23%
フジテレビ=約38
テレビ東京=約26%
テレビ朝日=約26%


(2015年7月現在、武内調べ)

フジテレビさんのママの割合は、他局に比べて10%以上高いのですね。
先輩ママが多く在籍すれば、
開拓者も増える=アナウンサーとしての選択肢も増えるかもしれません。

 

現在、テレビ朝日で復職しているのは私達3人です。


2歳の女の子のママ

4歳の男の子
2歳の女の子のママ

3歳の男の子のママ

 

Q.まずは、ママアナウンサーの1日は?
24時間をどのように使っているのでしょうか。



睡眠7時間
仕事9時間
家事3時間
育児2時間
自由時間2時間
その他1時間


睡眠8時間
仕事7時間
家事3時間
育児2.5時間
趣味1時間
通勤2時間


睡眠8時間
仕事9時間
家事3時間
育児2時間
自由時間2時間

 

 

ここで注目したいのは、趣味・自由時間。
仕事や家事から解放された“至福の時間”をどう過ごしているのでしょうか。


大木アナ

夜、娘を寝かしつけた後、自分が就寝するまでの時間帯に、
読書、ドラマを観る、ちょっとヨガ、スカイプ英会話をしています。
一日中バタバタと過ごし、ちょっと興奮している脳をクールダウンする時間です。


堂アナ

子供たちが寝た後、部屋の片づけや洗い物も済ませ、ようやく一人で
ソファに腰掛けられる、至福の時間です(笑)
中々ゆっくり本や新聞を読む時間がないので、その時間に読んでいます。
最近は小説や、近藤麻理恵さんのお片付けの本などを読んでいます。

夕方子供たちのお迎えを済ませて帰宅してから、
夕飯の準備・夕食・お風呂に入れる・寝かし付けまでの時間が慌ただし過ぎるので、
ゆったりした時間を過ごして、就寝まで気持ちをクールダウンする感じです(笑)
余裕があれば、ゆっくり湯船につかってお風呂に入り直したりします。


武内アナ

偶然にも、ふたりとも趣味や自由な時間は「クールダウンの時間」なのですね。
日中はフル稼働な為、気持ちを静めてからの方が
気持ちよく眠りにつくことが出来るのかも知れません。
私の場合は、ひとりの時間を夜ではなく朝にとることもあります。
家族よりも1~2時間早く起きて、仕事の調べものやインターネットで日用品の調達をするなど、
朝の澄んだ空気の中で作業が捗ることもあります。

Q.仕事と育児を両立するには何が一番大事だと思いますか?


大木アナ

保育園や、家族の協力です。
夜遅くや祝日の仕事には、家族の協力が欠かせません。
連絡を密にとり、うまく連携していくことが重要になっています。

Q.そんな大木アナの週末の過ごし方は?


大木アナ

パパが大好きなベイスターズの応援へ。
娘が0歳の頃から、しょっちゅう球場で観戦しています。


武内アナ

お休みの日に、ご主人の行きたい場所に家族揃って行けば、
ご主人が更に育児に協力的になってくれるかもしれません。
趣味を家族全員で共有できるのは素敵ですね。

Q.テレビ朝日はママにとって働きやすいですか?


堂アナ

働きやすいと思います。
現在、私を含め、子育てをしながら働いている
アナウンサーがたくさんいるので、境遇を共感し合える仲間がいます。
部内全体の理解もあり、配慮しながらシフトをつけたり、
接してくれるので、とてもありがたく思っています。


武内アナ

会社の制度だけでなく、職場の理解があるからこそ働き易いと感じることはありますね。
私の場合は、担当番組「報道ステーション」デスクに子育て中のパパが複数いるので
仕事と育児の両立に理解があって心身ともに助けられています。
「今日は保育園のお迎えの時間は大丈夫?」
など取材の終わり時間を気にかけてもらったり、
ちょっとした一言で気持ちが軽くなることもあります。

Q.働くママが更に増えるためには社会に何が必要だと思いますか?


大木アナ

安心して預けられる保育の環境が必要不可欠だと思います。
特に、まだ乳児のうちは、話すことが出来ないので、
親の目で見て、安心してお願いできる施設でないと、
心配で、仕事に集中できないなと思います。


堂アナ

働くママは、勤務時間なども限られてしまいますが、
どんな時間軸で生活しているのか、どのような仕事だったら出来るかなど、 会社と本人が状況を共有し合い理解を得ることが大事なのかなと思います。


武内アナ

ご主人やご両親のサポートを受けられない方なども多くいらっしゃると思います。
私の周りにも、働けば働くほどその分保育園料やベビーシッター代に消えてしまう、
と葛藤を抱える人がいます。
待機児童問題解消は勿論のことですが、
今、私たちが一番必要としていることは安価で安心して子供を預けられる環境だと思います。
マッチングサイトで出会ったベビーシッターに預けてお子さんが亡くなる事件もありました。
安心安全が確保されたうえで、
例えば、子育てが一段落した地域の方などに預けることが出来る仕組みなどにも
期待しています。

最後に

今回のアンケートの中で、堂アナに家事や育児時間の内訳の詳細を聞いたところ…
以下、アンケート回答をそのまま掲載します。

朝と夜を合わせると、計5時間半位は家事・育児・食事の準備などに使っています。
→1時間:朝ごはん&お弁当作り、夕飯の準備
2時間:洗濯、部屋の掃除&片づけ、食事の洗い物
1時間:子供たちと食事、一緒にお風呂
1時間:子供たちと遊ぶ時間(絵を書いたり折り紙遊び、絵本の読み聞かせ)
30分:寝かしつけ(1日の出来事をお話する、絵本を読むなど)

 


武内アナ

“1日の出来事をお話する”

働いていると子供と共有出来る時間が短い分、日中何をしていたのか、
お友達とどんな遊びをしたのかなど、話しをする時間は大切ですね。
その出来事から子供は何を感じ考えたのか、
懸命に語る言葉から受け取ることは沢山あります。

また子供だけでなくご主人とも、育児や仕事のビジョンを共有することが
お互いを補い合う近道になるかもしれませんね。

制度や仕組みの確立を求めるだけでなく、
まずは子供やご主人、職場との理解を深めることが、
働きやすい社会に近づくための第一歩になるのかもしれません。

 

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