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2015/6/3  アナウンサーにとって大事なもの 声

「おはようございます」
「行ってまいります」
「ただ今、戻りました」

アナウンス部には、新人アナウンサーの大きな声が響き渡っています。
アナウンサーにとって“声”は本当に大事なもの。

高い声低い声抑揚のある声優しい声大きな声

その場の状況によって様々な声を使い分けています。
ただ、最初から上手く使いこなせるわけではありません!
研修で声の出し方を学び、そこからは独自の方法で練習するのです。

そこで、今回
「アナウンサーは普段どんな発声練習をしているのか?」
聞いてみました!!!

 

まずは、この方。

 

朝番組「グッド!モーニング」を担当する宇賀アナウンサー!

朝ってなかなか声が出ませんよね!
どうしていますか?


宇賀アナ

朝だと寝起きで出てくるので、スイッチが入るのはメイク後です。
でも、そのまま打ち合わせや原稿の下読みでなかなか時間がないので、発声練習はスタジオに入ってから集中的に5分!!

周りの人の目を気にせず、大きな声で
「あいうえお、いうえおあ、うえおあい」を、リャ行まで。
まだ顔の筋肉が寝ぼけているので、痛いくらい口を開きます。

 

時間がなくても、正確に伝えるためには発声練習が欠かせませんね。
それにしても、朝から爽やかです^^

 

続いては、清水アナウンサー!

バラエティ番組もスポーツ実況もとにかく“体力”が必要ですよね。
声を鍛えるため、どんなことをしていますか?


清水アナ

入社当時、声が薄くて弱いと言われたことがあったので、
挨拶をする時、電話に出る時、打ち合わせの時、
日常生活で声を使うあらゆる場面
ノドを開けてオペラ歌手のように低い声を出すよう心掛けてきました。
その訓練のおかげか、一瞬で喉仏を動かすことが出来ます!
喉仏を下げるとノドが開いて響く声が出るんです。

 
左が通常、右が喉仏を下げた時

わかりますか?矢印で示した喉仏が少し下に下がっています!
わかりにくかったとしたら私のせいです(笑)

清水さんは、いつも声の出し方についてアドバイスをくださいます!
天気の原稿をスポーツ風に読んでみたら?
自分が苦手な音をとにかく練習したらいいよ!など
的確なアドバイスいつもありがとうございます♪

そして清水さんと、スポーツ番組「TOKYO応援宣言」を担当する
宇佐美アナウンサー!

スポーツは明るい声で伝えたり、テンポ感があるイメージですが
どのような練習をしていますか?


宇佐美アナ

昔歌をやっていたこともあって、
歌の発声を取り入れたりしています!

最初の声出しは、ドレミファソラシド♪を
色々なオクターブ(高さ)で歌ってみたり、
地声でいけるところまで声を出し、
それより上の音は大きい裏声が出るように意識して声を出します。
声が出るメカニズムを一つ一つ確かめながら
発声練習をしています。

さらに、歌もそうですが、
アナウンサーも「音、声を響かせる」ことができると
聞き手も聞きやすくなると感じています。
そういう音が出せるように、口の上の部分に声を響かせる練習をします。

歌を習っていた宇佐美さんならではの方法ですね。
先日も、声の響かせ方を教えて頂きました!

同期の弘中アナウンサーにも聞いてみました♪

入社半年後から「ミュージックステーション」を担当しています。
たくさんのアーティスト名・曲名を生放送で読み上げるのは大変そうですが、
どのような練習をしていますか?


弘中アナ

Mステ本番の日は、リハーサルが始まる1時間くらい前に
出社して、発声練習をしています!
発声練習は、入社した直後の研修で学んだ基本的なもの。
ロングトーンから始まって「あいうえお、いうえおあ…」をワ行まで繰り返し、
外郎売を1回か2回通しています。
外郎売はやらないと口が回らないような気がして、
時間がないときでも必ずやっています~。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんがいらっしゃる時は、
「ぱみゅぱみゅ」を100回くらい繰り返し唱えています。

※外郎売とは・・・
歌舞伎十八番の一つで、
言いにくい言葉がたくさん含まれているので発音・滑舌の練習になる。
声を使う表現者のバイブルのように使われているもの。

ちなみに私が普段使っているものは、研修の時の書き込みで
ごちゃごちゃしています(笑)

弘中アナとは、研修の時
二人で同じ部屋にこもって声を出し合っていました。
相手より大きい声を出さなければと、
お互い刺激しあうことが出来て、いい練習になるんですよ~!

外郎売に関しては、斎藤アナウンサーも!


斎藤アナ

入社前の系列研修で習った「外郎売」は今も欠かさずに続けています。
もう頭の中に完全に刷り込まれていますね。

それから、街中にある看板や広告、チラシなどの文字を
声に出して読んでしまう癖があります。
アナウンサーになってからこの「読み癖」が染み付いてしまいました。
ちょっとでも読みにくそうな文字を見つけると、声に出して読みたくなってしまうのです。
電車の中吊り広告も読みます!
ひどい時には、友達と一緒にいるときでも急に読み始めます。
たぶん周りから見たら相当気持ち悪いです。

スポーツ実況の前はどんなことをしていますか?


斎藤アナ

口を開いたり、閉じたり、回したり、
「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の口の形の確認を繰り返しています。
普段からやっていることなのですが、
実況前は不安なのか、特に入念にやってしまいます。
これも周りから見たら相当気持ち悪い人です。笑

電車の中で隣の人がぶつぶつ言い始めたら、
たぶん私は隣の車両に移動します(笑)
滑舌の訓練にはなりそうですね♪

 

人によって自分に合った発声方法でやっているんですね!
ポイントは「時間がなくても何かしら出来ることをする」
今回のテーマ、自分の勉強にもなりました。

日々の練習によって磨かれた「声」を使って
これからも皆様にお伝えします!

 

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