新年1月1日よる9時から放送の相棒シーズン14 第10話「元日スペシャル」には、これまでのシリーズに登場したキャラクターやキーワードがいくつか出てきます。より深く今回の物語を楽しむために、ここでいったんおさらいしておきましょう！ 知らなくてもこれを読めば安心！

• 本多篤人（古谷一行）

  
  極左グループ「赤いカナリア」元幹部。革命戦士として数々の破壊活動に加担した後、長期国外逃亡していたが、娘の茉莉をめぐる事件で帰国。逮捕され死刑が確定するが、超法規的措置で別人の戸籍が与えられ、静かに暮らしている。

• 本多茉莉（内山理名）

  
  本多篤人の娘。父親が「赤いカナリア」の元幹部だったことで、幼いころから辛い境遇を経験してきた。そのため、父親に対して複雑な感情を抱いていたが、親子の情は強く、篤人が超法規的措置で釈放されてからは生活を共にしている。

• 片山雛子（木村佳乃）

  
  国会議員。官房副長官。右京が「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するしたたかで野心的な政治家。女性初の総理候補と噂され、権力の階段を上り続けている。

• 赤いカナリア

  1970年代に大規模な革命運動を行っていた極左グループ。その後も散発的に爆弾事件などに関与していたが、近年は組織が弱体化。しかし5年前、炭疽菌によるテロを企て、その中止を交換条件に本多の釈放を求める事件を起こした。「赤いカナリア」の名は、シーズン5元日スペシャル「バベルの塔」（2007年1月1日放送）で初めて語られて以来、“相棒”の世界では度々世間を震撼させている。

• サルウィン共和国

  東南アジアの発展途上国。独裁政権による政治腐敗が続く一方、クーデターを企てる勢力が台頭し、政情も治安も不安定。初代相棒の亀山薫（寺脇康文）は、子供たちの教育を支援するためボランティアでこの国に移住している。

今回の元日スペシャルの注目ポイントをコンパクトに紹介！　ここにあげた3つのポイントを押さえておけば、物語をより楽しめること間違いなしです！

• POINT1
  右京と亘が5年前にニアミス!?
  亘と片山雛子にも過去に因縁が！

  
  今シーズン第1話「フランケンシュタインの告白」（2015年10月14日放送）で初めて面識を持った右京と亘。しかし、実は5年前に亘は、炭疽菌テロを企てた赤いカナリアとの交渉に際して集められた精鋭チームの一員として法務省から参加しており、右京とニアミスしていたことが判明。そのチームの指揮を執っていたのが片山雛子で、亘は雛子とも5年前から浅からぬ関係があった。

• POINT2
  割った石に願いを託す風習が
  事件をひも解く重要な鍵に!?

  
  今回、事件解決の重要なキーポイントになるのが、“願い石”と呼ばれる民間伝承。これは、舞台のひとつである富山県の漁村・後浦（のちうら）村に伝わる願掛けの一種で、「ひとつの石を割って、片方を自分が持ち、もう片方を同じ願いを持つ相手に託し、肌身離さず持ち歩くことで祈願が成就する」という。

• POINT3
  元捜査一課の三浦が久々に登場！
  右京との交流で近況が明かされる

  
  本多篤人、茉莉、そして片山雛子と、相棒ファンにはたまらないキャラクターが続々再登場する今回の元日スペシャル。そんな中、元捜査一課の刑事・三浦信輔（大谷亮介）も姿を見せ、本多に関する情報を右京にもたらす。三浦といえば、伊丹（川原和久）、芹沢（山中崇史）らと行動を共にしていた、シリーズスタート当初からのレギュラーキャスト。しかし、シーズン12第1話「ビリーバー」（2013年10月16日放送）で、追跡していた犯人に刺されて負傷。後遺症が残り、警視庁を依願退職した。

これまでのシリーズに2度登場している本多篤人と茉莉の親子。ここでは、2人の過去にどんなことがあったのか、今回の元日スペシャルに至る経緯を簡単におさらいします。これさえチェックしておけば、今回の予習はバッチリです！

• シーズン8 第1話「カナリアの娘」（2009年10月14日放送）

  
  イギリスから戻った右京は、帰国早々、不審な白バイと乗用車を見かけ、尊（及川光博）と共に捜査を開始。車の所有者の遺体を発見する。一方、警察庁官房室長・小野田（岸部一徳）は「赤いカナリア」の元幹部で国外に逃亡していた本多から、娘・茉莉の保護を依頼される。本多はテログループから、茉莉の安全と引き換えに協力を強要され、帰国していた。その後、茉莉はテログループに拉致されてしまうが、右京たちが捜査を進めると、すべては茉莉の仕組んだ狂言だったと発覚。警察の手を逃れた本多は、それでも娘をかばい、茉莉の釈放を条件に投降。実は茉莉も父を憎んでいたのではなく、革命戦士だった本多を誇りに思っていたことを明かす。
  シーズン8 番組サイト

• シーズン9 第18話「亡霊」（2011年3月9日放送）

  
  本多篤人の死刑が執行された。しかし、獄中の元法務大臣・瀬戸内（津川雅彦）が、右京に「本多が極秘裏に釈放された」という情報をもたらす。捜査に乗り出した右京は、「赤いカナリア」が炭疽菌テロの中止を交換条件に、本多の釈放を求めていたことを知る。その背景には、亡き官房室長・小野田（岸部一徳）の遺志を引き継いだ雛子の思惑や、テロリストとの取引に不満を抱き本多の命を狙う公安調査庁の管理官・三反園（白竜）の暗躍があった。しかし、右京の活躍で事態が収束すると、本多は一連の経緯を公表するべくマスコミの前に姿を現した。一方、雛子はすべての責任を法務大臣に押し付け、さらなる権力を手にする。
  シーズン9 番組サイト