スマデータ投票
スマメール投稿(1)
スマメール投稿(2)
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

 あなたは健康ですか? ついつい無理をして、知らない間に体を傷つけていませんか?あなたの体は、あなたがケアするべきなのです。「ボクの全てを診てもらいに来ました。ちゃんとこれ(便)も持って来ました。昨日から全く食べていません。ここ、健康クラブ…では行って来ます」。そう言って香取編集長が向かったのは、東京都杉並区高円寺にある「河北総合病院・健康センター」。一見、普通のオフィスビルに見えるここは、人間ドックのみを行う専門のクリニックです。
 1987年に開設されて以来、年間約2万人が受診に訪れているこのクリニック。一般的に、人間ドックを行っているところはほとんどの場合、いわゆる「病院」。しかし、人間ドックを受診する人は基本的に「病人」ではないため、院内感染などが起こらないよう、ここのように人間ドックを受診する建物は別の建物であることが多いのです。
 主なコースは、「日帰り」と「1泊2日」。値段は日帰りが4万7000円、泊まりは6万7000円。受診者が自分のスケジュールや「どれくらい詳しく調べたいのか」などを考えて選ぶことが出来ます。一般的に、35歳で1回受診、40歳以降は毎年受診するのが目安ということです。しかし、生活が不規則であったり、睡眠不足、運動不足、多量の飲酒、喫煙など、体に負担の大きい生活を送っている人は、若くしても受けるべきだといわれています。
 香取編集長がまず提出したのは「大便検査」。実は前回終了後、検査容器が渡され、事前に採取してきたのです。この大便検査では、胃や小腸、大腸など、消化器系のガンや腫瘍などを発見するのが目的。その他、寄生虫の有無なども調べることが出来ます。便は消化器系の健康状態のバロメーターなのです。
 続いての検査は「尿検査」。誰もが一度は受けたことがあるポピュラーなこの検査。実は尿の中に含まれているタンパクや糖、潜血などをチェックすることで、腎臓、膀胱の病気や糖尿病、さらには肝臓病からガンまで、幅広い病気を発見する手がかりとなるのです。この尿検査の歴史は非常に古く、いまから約2400年前、古代ギリシャの医学者で「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスの時代から行われていたといわれ、当時は尿の色や香りなどを肉眼で検査し、病気の発見に役立てていたのです。
 続いては「問診・触診」。趣味や睡眠時間、食物の嗜好など、さまざまな質問をするのは、日常の習慣や生活の中に病気の原因が潜んでいることが多いから。適切に病歴を尋ねることが出来れば、症状の原因と思われることが60%〜70%まで判明するそうです。
 「直腸検査」。この直腸触診は、肛門に指を差し込み、直接触って直腸ガンや前立腺ガンを調べる健康方法です。
 「身体測定」と「体脂肪測定」も重要な検査。香取編集長は、身長180.1cm、体重80.35kg。「上限ですね。これ以上太ると肥満になっちゃう」と先生は釘を刺します。体脂肪が多い=肥満。体脂肪が多いと、高血圧、動脈硬化、脳の血管などの病気になりやすくなります。肥満は万病の原因ともいわれているのです。
 「採血」。採血した血液を検査することで、例えば糖尿病についてもわかります。血糖、中性脂肪の数値により、それを見分けることが出来るのです。今回の検査では、一般的な赤血球、白血球の数値検査のほか、ヘモグロビン、血小板、前立腺、血清鉄、梅毒の検査結果が得られます。
 「心電図検査」。心臓の動きを調べるこの検査は、不整脈や心筋梗塞、虚血性心疾患などの検出に適しています。普段から動悸や息切れがある人、また高カロリー、高タンパクの食事を送ってる人は、一度この検査を受けた方が良いとされています。
 「負荷心電図」。一定の運動をすることで、心臓がどれくらい耐えられるか、またその時どんな変化が伴うのかが分析されます。特に、自分では自覚のない狭心症や、運動により誘発される危険な不整脈の発見に有効です。
 「腹部超音波検査」。臓器が動いている姿を、そのまま動画で見られるのがこの検査の最大のメリット。主に腹部の臓器の腫瘍、ポリープの発見が検査対象になります。香取編集長の胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、肝臓が次々と画面に…。
 「胸部レントゲン」。肺の病気…肺ガン、結核、肺炎、さらに心臓肥大や大動脈瘤などを検査します。肺に一番ダメージを与えるのがタバコ。しかし、タバコを吸わない人も、家族や周囲に喫煙者がいるだけで、肺ガンになる確率は1.5倍から2倍になるといわれています。早期発見のためにも大変重要な検査です。
 胃を膨らます薬とバリウムを服用して向かったのは「胃透視検査」。ここでは胃全体の形、大きさ、粘膜の状態からポリープ、腫瘍、ガンなどを検査することが出来ます。指示に従って横や後を向いたりするのは、体を動かすことでバリウムを胃の内側全てに行き渡らせ、胃を鮮明に透視するためです。バリウムののりもよく、香取編集長の胃はとてもキレイでした。
 「眼圧検査」と「眼底検査」。機械で、フロンガスを直接目に当て、瞬間的に角膜を圧平し、それに要した時間で眼圧を測定します。緑内障、網膜剥離、脈絡膜剥離などを見つけることが出来ます。眼底の血管は、外から直接見ることが出来る唯一の血管。その血管を通じて、目の病気の他、頭蓋骨内の病気、動脈硬化、腎臓病、糖尿病なども見ることが出来ます。
 「肺機能検査」。先ほどの胸部レントゲンでは、肺の中のようすをチェックしましたが、ここでは肺の性能を検査。主に、肺気腫、喘息を調べます。問診では「喘息がある」と言っていた香取編集長ですが、果たして編集長の肺は正常に機能しているのでしょうか。
 「聴力検査」。この検査で聞こえが悪い場合、実は脳に異常があったりすることもあるので、必ず精密な検査を受ける必要があります。
 こうしてすべての検査終了後、最後に運動機能チェックを行い3時間を要した香取編集長の人間ドックは全工程終了。そして、今日の放送で、そのすべての結果が発表されました。。
 人間ドックにおいて、自らの身体を全てさらけ出した香取編集長。身体測定の結果、身長は180.1cm、体重は80.35kg。血圧は上が105、下は62でした。その肉体は、健康なのか、それとも…。今回、香取編集長が検査したのは、「眼」「耳」「肺」「心臓」「胃」「臓器」「腸」「大便」「尿」「体脂肪率」の10ヵ所。検査結果は、正常で全く健康ならばA、今後注意が必要ならばB、異常アリならばCの3段階で評価します。

香取編集長の視力は左右ともに1.5で正常。眼圧検査に関しては、右12mmHg、左13.3mmHgという結果。これは数値的にみて、成人男性の標準値を示しており問題なし。眼底の血管に関しては、脳の病気を疑わせるような問題は一切なし。


「聴力検査」は、それぞれの周波数において30デシベル程度の大きさの音が聞こえれば正常なのですが、香取編集長はわずか10デシベルの音を判別! 平均以上に耳が良い、という結果が出ています。耳の病気に関しては全く心配なし。


問診で香取編集長は、「喘息と診断されたことがある」と心配していましたが、胸部レントゲンの結果、病気を示すような影は全く見当たりませんでした。肺機能検査では、編集長の肺活量は5820ccを記録。これは、同年代男性の4464ccを大きく上回ります。喘息と診断されたとは思えないほど正常…むしろ活発です。


安静時の心臓は、心電図もキレイな反応を示し、問題はなさそうです。ところが、3分間の運動後の負荷心電図に関しては、動きに若干の乱れが出ているようです。でもご安心を。これは正常な範囲内での動きなので、何の心配もいりません。


人間ドックを受けた男性の1000人にひとりはガンが見つかるという胃。香取編集長の胃は、ゲップをガマンしたバリウムがキレイに胃を映し出し、全ての角度を見た結果、形、大きさなどについても全て正常。また、病気を示すような症状は一切ありませんでした。


超音波により、膵臓・腎臓・脾臓・肝臓・胆のうの5つの臓器を検査。どれもキレイに写っているように見えますが、やはり先生の指摘があったあの臓器――肝臓に問題あり、という診断が。香取編集長の肝臓は、軽度の脂肪肝の疑いが強いことがわかりました。というわけで、肝臓のみ評価「C」。


お尻の穴から直腸触診の結果、ガンや腫瘍などの病気を示すような症状はなし。男性生殖器にとって大事な前立腺も異常はなし。


「検便」では、大便に血が混じっているかどうかを調べることで、消化器系の異常を判定できるほか、寄生虫やO-157などの病原菌の有無などもチェックすることが出来ます。香取編集長の検査結果は、寄生虫などもなく、造血反応…つまり消化器系からの出血も見当たりませんでした。また、「尿検査」もタンパク、糖、潜血など体内の異常を示すようなデータは無し。


香取編集長の「体脂肪率」は16.7%。これは、20代の男性としてはなかなか良い数値とのこと。ちなみに、香取編集長と同い年の中田英寿選手は4%、同じく26歳のサッカーブラジル代表、ロナウド選手は8.5%、「マトリックス リローデット」に主演した俳優キアヌ・リーブスが7・5%とスポーツ選手顔負けの数字。そしてあのKONISHIKIは現役時代、何と50%! 半分脂肪でした。

 今回の血液検査では、血液の基本データである赤血球、白血球、ヘモグロビン、血清鉄、血小板の数値検査のほか、B型肝炎、C型肝炎、前立腺、梅毒などの病気に関する検査を行いました。

赤血球 A
体内に酸素を運ぶという、生命に大事な役割がある赤血球。香取編集長の赤血球は、その数や大きさ、働きなど、全ての点で正常。何も問題はありません。

白血球 A
体内に細菌やウィルスなどの外敵が侵入した場合、これらを撃退するのが白血球。何らかの病気に感染していたり、白血病を発病したりしていると、この数値に異常が示されるのです。検査の結果、異常な数値は見当たりませんでした。

ヘモグロビン A
これは赤血球に含まれている色素で、赤血球が身体中に酸素を運ぶ上で、中心的な役割を果たしています。これが減少すると、めまいや立ちくらみなどを引き起こしてしまいますが、香取編集長のヘモグロビンは十分な数が存在し、問題なし。

血小板 A
ケガや病気などで出血した場合、その血を止める役割を果たす血小板。
その検査数値は標準値で問題なし。

血清鉄 C
聞き慣れない言葉ですが、これは簡単にいうと、血液中の鉄分を示すデータ。鉄分が不足すると、ヘモグロビンが十分に作り出せず、結果として貧血になるというわけです。数値検査で香取編集長の血清鉄は基準最低値よりも2割から3割程度少ないという結果が出たのです。レバーや緑黄色野菜などを多く摂るように気を付けましょう。

B型肝炎・C型肝炎 A
ウィルスに感染することでかかるB型肝炎は、全身の倦怠感や黄疸などの症状を示し、急性肝炎を引き起こす病気です。また、C型肝炎は、現在日本中で感染している人が100万人とも200万人ともいわれており、悪化すれば肝硬変や肝臓ガンに進行する病気。この検査は、ともに陰性でした。

前立腺 A
前立腺は男性の膀胱周辺にある臓器で、生殖機能を担っています。中高年の男性は、前立腺の病気にかかることが多く、前立腺ガンも近年急増しています。男性にとって気になる部分ですが、結果は正常。

梅毒検査A
梅毒は性病の一種で、悪化すれば命にも関わる病気。ペニシリンという特効薬はあるものの、最近、再び感染者が増加しているとも言われています。検査結果は陰性。

血液検査では、鉄分不足という点だけがC評価。以上で、香取編集長徹底解剖は全て終了です。
編集長、これからも身体は大切にしましょうね。

Copyright(C)2003
TV-ASAHI
All Rights Reserved.