トップ
トクベツキカク
セカイノニュース
スマメール
スマデータ
ゲストトーク
コクチ
ツヨシ5
オオシタアナ
クサナギコウキ
スマギャラリー
バックナンバー

スマデータ投票
モバイルサイト
メールマガジン
ケイジバン
番組へのご意見
最新号のTOP

トクベツキカク
BackNumber
歴史的な一戦となった2・9の日本×北朝鮮戦。日本代表の応援団長として、数多くのサポーターたちと心をひとつにしてこの試合に臨んだ香取編集長の姿を追いながら、激闘のもようを振り返りました。
 埼玉スタジアム・2月9日午後7時31分、運命の北朝鮮戦のホイッスルが吹かれました。「怖ぇ〜!始まった〜!」。ついにキックオフ…香取編集長も緊張しているようすです。この試合、まず最初にチャンスを作ったのは我らがニッポン。パスカットをした三都主が倒され、FKのチャンス!「誰が蹴るんだろう・・・」

 このチャンスに、キッカーを務めたのはMF小笠原。彼の右足から蹴りだされたボールは、北朝鮮ゴールの左隅に決まり、ゴール!! 開始4分の先制ゴールに香取編集長も大興奮でした。このゴール直後、日本は更に猛攻を仕掛けます。前半10分、北朝鮮がペナルティーエリアすぐ外からFKのチャンスを得ましたが、 守護神・川口がパンチングセーブ。その後、しばし一進一退の攻防が続きました。

 そして前半25分 パスミスからピンチが・・・。在日Jリーガー・安英学がドリブルで突破。ブロックされながらもこぼれ球をつなぎ、再びパスが安へ。安はペナルティーエリア手前から切り込んで右足のシュート! しかし、川口が正面で押さえました。その3分後、今度は日本がこぼれ球を左サイドに展開し、鈴木が鋭いクロス。GKが飛び出すも触れず、飛び込んできた宮本の胸に当たりましたが、DFに体を寄せられて処理しきれず、そのままゴールラインを割りました。「(前半残り)10分切った・・けど俊輔と高原まだ出ない」。その後も、李漢宰のヘディングシュートや、遠藤からのパスを受けた三都主がドリブルで切り込んでミドルシュートを見せるなど、双方がいい攻撃を見せましたが、いずれもゴールには結びつきませんでした。そして前半終了直前、李のミドルシュートがゴール上にはずれ、前半終了のホイッスル・・・。日本代表は何度かの決定的なチャンスを生かせず、徐々にペースを上げてきた北朝鮮に押されながらも1対0でリードしたまま前半を終えました。「怖いじゃない、まだまだ・・どうなんだろう?」

 そして後半、日本ボールでキックオフ。1次予選のデータから明らかなように、後半に爆発的な得点力を持つ北朝鮮は、開始早々から、再三日本ゴールを脅かしました。後半6分、キム・ヨンスのクロスをムン・イングクがヘディング・シュート。素早く反応した川口がパンチングでクリアするという危険な場面も。「いらないよーこんな危険なシーンは・・」。その後、完全に北朝鮮のペースになり、中々リズムを取り返すことの出来ない日本・・・。編集長も何度も頭を抱える場面が。そして後半16分。守備のスキをつかれ、途中出場のナム・ソンチョルが同点ゴール! スタジアムに悲鳴が響きました。

「行けー!まだまだ時間はある!!」

 流れを変えるべく、後半19分、選手交代に出たジーコが選んだのはFW高原。更に21分にニッポンの背番号10、中村俊輔が登場すると、流れは日本へ。日本代表の怒涛の攻撃が始まりました。が、再三の決定的チャンスも、北朝鮮ゴールを割ることは出来ず…。「おいもう40分過ぎてるよ・・」「まだイケる、イケる!勝つんだ」。このまま引き分けで終了してしまうのか…まさに終了直前のロスタイム、それは起こりました。

 これまでもギリギリのところでドラマを生んできたジーコジャパン・・・。アジアカップ準決勝・バーレーン戦での中澤の同点弾、一次予選・オマーン戦での久保に続き、ロスタイムに劇的な勝ち越しゴールを決めたのは大黒でした。まさに劇的な幕切れ。こうして初戦北朝鮮戦は終了しました…。

 激闘の末の勝利。日本中が揺れた劇的なロスタイム。この日、テレビ朝日で中継した放送は、視聴率47.2%を記録。後半ロスタイムではなんと57%。まさしく日本中が注目したこの戦い・・・でしたが、北朝鮮ではやはり生中継はされず、その後も一切この試合の報道は行われていません。グループAで最終予選を戦っているお隣・韓国でもこの試合に対する注目度は高く、「日本の壁を越えることが出来なかった」とテレビニュースでも報じられました。一方、同胞である北朝鮮を応援していた韓国の一般市民からは「(結果は)凄く残念でした。でもよく戦ったのを見て満足です」「日本の選手や応援団もマナーがよかったと聞いています。よく戦ったので誇らしかったです」と、北朝鮮の善戦を賞賛する声が多いようです。

 B組首位に立つも最終予選はまだまだ始まったばかり。次は3.25 最も怖い相手と予想されるアウェーでのイラン戦です日本代表の絶対に負けられない戦いは、これからも続きます。がんばれニッポン!がんばれジャパニーズ!!
Copyright(C)2005
tv-asahi
All Rights Reserved.