駒大は痛快な逆転劇だった。抜かれた方はかわいそうだが、ドキドキ感のある駅伝の醍醐味を見せてもらった。
アンカーにエースを置けたというのが、一番の勝因だろう。窪田忍(3年)が最後にいたから、東洋大にとっては「駒大を離しておかなければ」というあせりにもつながり、最終区までに思っていたより差をつけられなかった。窪田の影が、頭から離れなかったのだろう。全体の力の差はないと思うが、アンカーの差が出てしまった。
また駒大は、1区の6位も想定内。すべて予定通りに物事が進んだということだろう。アンカーに窪田を置ける選手層の厚さと、ベストメンバーで臨めた点が大きい。