題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時放送

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2017.02.19

2500回記念(3) 祝典の音楽会

日本におけるクラシック音楽の殿堂・サントリーホールにて、クラシックの名曲を、およそ150人の演奏家による迫力満点な演奏をお送りしました。今回は「プロジェクション・マッピング」という新たな手法を加え、映像による視覚的なストーリーを展開。まさに「クラシック音楽をアップデート」した演出でした。
♪アンドレア・バッティストーニ(指揮)、バート・クレサ(プロジェクション・マッピング)、市原愛(Sop)、清水華澄(Ms)、西村悟(Ter)、与那城敬(Bar)、鈴木優人(パイプオルガン)、新国立劇場合唱団、東京フィルハーモニー交響楽団

出演者

アンドレア・バッティストーニ /指揮
1987年ヴェローナ生まれ。同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。東京フィルハーモニー交響楽団では2015年4月より首席客演指揮者、2016年10月に同首席指揮者に就任し、テレビ朝日『題名のない音楽会』出演のほか、日本コロムビア(株)より5枚のCDを発表。ミラノ・スカラ座、カルロ・フェリーチェ劇場、ヴェニス・フェニーチェ歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイエルン国立歌劇場、スカラ・フィル、イスラエル・フィル等世界的に最も著名な歌劇場や楽団と共演を重ねている。

バート・クレサ /プロジェクション・マッピングデザイン
「プロジェクション・マッピング界のパイオニア」バート・クレサ氏。ロサンゼルス在住のポーランド人で、グラミー賞をはじめ、FOX,ワーナーブラザースといった映画会社からのオファーも多く、日本でも「ドラゴンクエスト」アリーナショーなど大型プロジェクトを手掛ける、まさにプロジェクション・マッピング界の代表的な人物。

市原 愛  いちはら あい /ソプラノ
東京藝術大学、ミュンヘン国立音楽大学大学院に学び、プリンツレゲンテン劇場、バイロイト辺境伯歌劇場など、多くの劇場や数々のオーケストラと共演。2013年トリノ王立歌劇場日本公演ではヴェルディ<仮面舞踏会>に、2015年錦織健プロデュース・オペラではモーツァルト<後宮からの逃走>に出演。いずれも、その歌唱力と演技で聴衆を魅了した。
オフィシャルホームページ:http://www.aiichihara.com/

清水 華澄  しみず かすみ /メゾ・ソプラノ
国立音楽大学卒業。同大学大学院、新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁在外派遣研修員としてボローニャへ留学。国内では東京二期会「仮面舞踏会」ウルリカで二期会デビュー後も新国立劇場など数々の舞台やコンサートに出演し国内外の著名な指揮者からの信頼も厚い。17年新国立劇場「オテロ」、佐渡裕プロデュースオペラ「フィガロの結婚」、日生劇場「ルサルカ」に出演予定。次世代を担う若き逸材として期待されている。二期会会員。

西村 悟  にしむら さとし /テノール
日本大学芸術学部卒業、東京藝術大学大学院修了。第80回日本音楽コンクール第1位。2016年、大野和士指揮バルセロナ交響楽団とメンデルスゾーン「讃歌」を共演し、ヨーロッパデビュー。新国立劇場「夜叉ヶ池」、藤原歌劇団「ラ・トラヴィアータ」「蝶々夫人」「仮面舞踏会」に出演。2017年3月びわ湖プロデュース・オペラ「ラインの黄金」に出演予定。平成25年度五島記念文化賞オペラ部門オペラ新人賞。第23回出光音楽賞。藤原歌劇団団員。

与那城 敬  よなしろ けい /バリトン
桐朋学園大学卒業。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノへ留学。奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール第3位。新国立劇場をはじめ日生劇場、兵庫県立芸術文化センターなどで数多くのオペラに出演する他、コンサートにおいても国内主要オーケストラとソリストとして共演し高い評価を得ている。確かな音楽性と華ある舞台姿で次世代を担うトップスターとして各方面から注目を集めている。二期会会員。

鈴木 優人  すずき まさと /パイプオルガン
東京藝術大学及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。鍵盤奏者・指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)や読売日本交響楽団など国内外の公演に多数出演。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで取り組む。NHKFMの「古楽の楽しみ」にレギュラー出演。調布音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー、舞台演出、企画プロデュース、作曲とその活動に垣根はない。

新国立劇場合唱団 /合唱
新国立劇場は現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として1997年10月に開場。新国立劇場合唱団もオペラ公演の核を担う合唱団として活動を開始した。2007年から外部公演への出演を開始。近年ではサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と「ベートーヴェン/交響曲第9番」と共演も果たした。新国立劇場の舞台で培った優れた音楽をより多くの聴衆に届けるべく活動の場を広げつつある。

東京フィルハーモニー交響楽団 /オーケストラ
1911年創立。約130名のメンバーを擁する、日本最古の歴史と伝統をもつオーケストラ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。自主公演の他、新国立劇場などでのオペラ・バレエ演奏、NHK他の放送演奏など、高水準の演奏活動を展開。海外公演も積極的に行い、最近では日韓国交正常化50周年を記念し2015年12月にソウルと東京の2都市でソウル・フィルと合同演奏会を行った。

楽曲紹介

♪1:「前奏曲とフーガ」よりBWV.552

作曲: J.S.バッハ
パイプオルガン: 鈴木優人

♪2:「交響曲 第9番」第4楽章より

作曲: L.v.ベートーヴェン
指揮: アンドレア・バッティストーニ
プロジェクションマッピング: バート・クレサ
ソプラノ: 市原愛
アルト: 清水華澄
テノール: 西村悟
バリトン: 与那城敬
合唱: 新国立劇場合唱団
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団

今日の格言

「第九」について何も言いたくない。なにを言っても陳腐になってしまう。
~R.シューマン~