題名のない音楽会 毎週日曜あさ9時放送

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2016.10.02

武満徹の魅力を語る音楽家たち

今年没後20年を迎える世界的作曲家・武満徹を特集しました。世界中で演奏され続け、いまやクラシック音楽のスタンダードとなった武満徹作品について、詩人の谷川俊太郎をはじめゆかりのある方々が魅力を語りました。
♪谷川俊太郎、渡辺香津美、鈴木大介、藤木大地

出演者

谷川 俊太郎  たにかわ しゅんたろう /詩人
1931年東京生まれ。詩人。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第4回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』や、郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している。

渡辺 香津美  わたなべ かずみ /ギター
1953年東京都渋谷区生まれ。名実ともに日本が世界に誇るトップ・ジャズ・ギタリスト。17歳で衝撃のアルバムデビュー。驚異の天才ギタリスト出現と騒がれて以来45年にわたり、常に最先端インストゥルメンタル・ミュージックを創造し第一線で活躍中。その速いテンポで繰り出される魅惑のアドリブと芳醇な旋律、演奏技術を緻密に組み合わせることで、音の一つ一つに豊かな表現力を含ませ、独自の<カズミサウンド>を創り出すことでも定評がある、まさしくワン・アンド・オンリーの存在。2015-16年と「ギター生活45周年」を記念した企画を展開中。
オフィシャルサイト http://www.kazumiwatanabe.net/

鈴木 大介  すずき だいすけ /ギター
作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。マリア・カナルス国際音楽コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作は高い評価を受け、「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」は平成17年度芸術祭優秀賞を受賞。平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第10回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。

藤木 大地  ふじき だいち /カウンターテナー
2012年日本音楽コンクール声楽部門第1位。13年ボローニャ歌劇場にてグルック「クレリアの勝利」マンニオ役に抜擢されてデビュー。17年4月にはライマン「メデア」ヘロルド役でウィーン国立歌劇場にデビューすることが発表された。16年7月には兵庫県立芸術文化センター主催ブリテン「夏の夜の夢」(佐渡裕指揮)に主演するなど活躍の場を広げている。第19回松方ホール音楽賞受賞。第25回青山音楽賞青山賞受賞。ウィーン在住。

楽曲紹介

♪1:小さな空

作曲: 武満徹
編曲: 渡辺香津美、鈴木大介
ギター: 渡辺香津美
ギター: 鈴木大介

♪2:ヘイ・ジュード

作曲: J・レノン、P・マッカートニー
編曲: 武満徹
ギター: 鈴木大介

♪3:どですかでん

作曲: 武満徹
ギター: 渡辺香津美
ギター: 鈴木大介

♪4:死んだ男の残したものは

作詞: 谷川俊太郎
作曲: 武満徹
カウンターテナー: 藤木大地
ギター: 鈴木大介

今日の格言

一つの音楽作品がそこで完結したという印象を与えてはならない
~武満徹~