♪1:トッカータとフーガ ニ短調 より トッカータ |
バッハの数多いオルガン作品の中でも、もっとも有名な作品。タウジヒのピアノ編曲版や、映画「ファンタジア」で使用された、ストコフスキーによる管弦楽編曲版も広く親しまれています。作曲年代は不明ですが、バッハが親しく接したオルガンの大家ブクステフーデの影響が強いといわれています。「トッカータ」は、自由な形式の鍵盤楽器のための技巧的な楽曲のこと。「フーガ」は複数の主題が模倣・反復されていく対位法的楽曲のことです。
この曲にバッハが与えた元々の名称は「種々の変奏をもつアリア」。「ゴルトベルク」とはバッハの弟子で、カイザーリンク伯爵に仕えていた若いクラヴィアの演奏家です。カイザーリンク伯爵は、激務や疲労、その他の原因から、悪質の不眠症になってしまいました。そこでゴルトベルクは眠れない夜を慰める曲を書いてくれるようバッハに依頼したそうです。この曲は30もの変奏があり、総演奏時間は1時間近くにもなるそうです。
♪3:ブランデンブルク協奏曲 第3番より 第3楽章 |
エレクトリック・ギター : |
マーティ・フリードマン |
指揮 : |
井上道義 |
演奏 : |
オーケストラ・アンサンブル金沢 |
通奏低音 : |
鈴木隆太 |
J.S.バッハの代表的な傑作に挙げられるブランデンブルク協奏曲。バッハの絶頂期である、ケーテンでの宮廷楽長時代に書かれた作品です。この曲はブランデンブルク辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されたことからこの名前で呼ばれています。
今回はこの曲を、ヘビーメタルバンド「メガデス」の元メンバーのギタリスト、マーティ・フリードマンとオーケストラの共演でお楽しみ頂きました。
フルート : |
高木綾子 |
指揮 : |
井上道義 |
演奏 : |
オーケストラ・アンサンブル金沢 |
通奏低音 : |
鈴木隆太 |
この時代の「管弦楽組曲」という形式は、フランスの舞台音楽に起源があることから、冒頭にゆったりしたフランス風序曲があり、その後に数種類の舞曲で構成されています。この第2番は序曲に始まり、ロンド、サラバンド、ブーレー、ポロネーズ、メヌエット、バディネリといった軽やかな舞曲で構成されていますが、今回はその中から「ポロネーズ」をお聴き頂きました。
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