じゃあ、進藤さん司会で。 司会のやりかたもちゃんと見ておくから。 ぼ、僕、「寺崎さん吉澤さんに任せておけば大丈夫だから」って言うのを聞いて、「はい」って言って来たんですけど…。 じゃあ、任されて…・。それではまず、司会者任命から(笑)。 それが放送研究会のやり方なんですね。 そうそう。そういう上下関係はっきりしてるから。最近の…礼儀正しさが失われているアナウンス部はちょっとそういう…。でも、なんだか知らないけど、放(送)研(究会)って体育会系みたいなところってあるよね…あれってなんだろうね。 やっぱり1年に入った時に、4年生ってすごくおじさんだと思ったじゃない(笑)…自分達が4年になったら、全然そういう意識はなかったけど…。だから、あの人の言うことは絶対だと。しかも、1年と4年の実力の違いって凄いものがあったからね。それでまず1年に入ったら「発音・発声練習」っていうのを半年間くらいやるわけ。 入社してからのアナウンス研修と同じですね。 そう。先輩が「あ・え・い・う・え・お・あ・お!」とか五十音を始め、腹式呼吸とか、そういうのをやる。 そうそう、「アメンボ赤いなアイウエオ!ウキモにコエビも泳いでる!」。 だから、そういう意味でいうと先生なわけ。先輩は。まあ、体育会系じゃないけど上下関係って自然とすっごく厳しくなるわけ。 わかります。それで普段は具体的にどんな練習なんですか? まず屋上だね。学生会館の屋上に行って、発声練習をするわけですよ。 本当に先輩の言うことは絶対ですからね。 だから、いまだにクラブの後輩の連中と一緒に会ったりするじゃない。「俺はこんなに偉いのか?」っていうくらい、立てられる。 ハハハハ。そうですよね。うんうん(笑)。 テレビ朝日のアナウンス部ではそんなことはない(笑)。
そんなことないですよ、ね〜(笑)。 そうかな〜。でも、大学の放送研究会出身でアナウンサーになった人っていうのが、いずれにしても寺崎君が一番最後なんだって? なんだそうですよ。恐ろしい話だなぁ。
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