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6月5日 朗読:「あの時の王子くん」

「ねぇ、王子くん。
ちょっとずつわかってきたんだ。
きみがさみしく、ささやかに生きてきたって。」

「星の王子さま」、原作でいう「Le Petit Prince」。
それを大久保ゆうさんが翻訳した「あの時の王子くん」(青空文庫掲載)を、
今、リレー形式で朗読しています。
   

ユーロの前に使われていたフランスの50フラン。
あんまりかわいくて、大事に取っています。
サンテグジュペリと王子くんが描かれています。

仕事や時間に追われている大人の皆さん、
人間関係が希薄になっていしまっている皆さん、
そしてもちろん子供の皆さんにも、
ぜひ、聞いてみてほしい作品です。

大事な大事な「いちりんの花」。それを食べてしまう羊。
それから、キツネが最後に教えてくれる、秘密のこと。


こ、これは・・・アレです!
詳しくは市川寛子アナの回の朗読をご参照ください。

私の朗読する回で、
王子くんは真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまいます。
真っ直ぐで一生懸命な王子くんと、ちょっと「大人」になってしまった僕。
王子くんにとって、どれほどまでに「花」が大事か、
もしその場にいたら、「えっ王子くんゴメン、そんなに大事だったの!」
と言ってしまうほどに、王子くんは、「ほんきでおこっていた」んだと思います。

キツネとヘビとワガママな王子さまの絵本でしかなかった「Le Petit Prince」は、
今の私にとって、
読むたびに心にしみる、そばに置いておきたいバイブルの一つです。
無駄な時間なんて、これっぽっちもない。
一緒に過ごしたり、そのために考えたりした時間が、
それをかけがえのないものに変えるんですよね。

私なりの解釈で朗読したものですが、
「僕」と心を重ねながら、
「王子くん」との時間を共有していただければ、それだけで嬉しく思います。

朗読コーナー『あの時の王子くん』はこちらから >>
   
 
    
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