ライズホッパーの懸架装置。
前後輪のアーム内に設置され、変位センサとアクチュエータおよび制御部を用いて走行中でもバネのダンピング力の強弱調整や車体の各部寸法までを油圧で完全に制御する。
これにより走行環境に応じた車高調整や姿勢を3次元的に安定させ、高低差や障害物に対しては車体を跳ね上げて対応することができる。

ライズホッパーの制御装置。
エンジンコントロールユニットをはじめ、処理装置や情報収集のための各種センサーが集約されている。
発光部からのスキャンビームにより周辺環境のデータを収集し、得られた情報を分析・演算することで路面や周辺状況に合わせた車体各部の調整を随時行う。
また、ドライブレコーダーを搭載し常に走行記録を保存する役割を持つ。

ライズホッパーのボディ外装。
装甲材である宇宙合金「スペースヒデンアロイ」は重力下で製造した合金「ヒデンアロイ」に比べ約1.7倍の強度を持つ。
その特性を生かして薄く軽量に制作することで走行性能を妨げず、防御力と運動性能を両立し、大気圏への突入や搭乗したままでの戦闘を可能とする。

ライズホッパーのハンドル。
右側がアクセル、左側がリンカーとして機能し、搭乗者と「ＲＨトップユニット」を直接回線でリンクさせることで、詳細な状況把握による繊細な操縦を行うことができる。

ライズホッパーの推進器。
「ライズエンジンHD-819」が生成した超圧縮噴流を左右４カ所に配されたスラスターから噴射することで、反作用により爆発的な推進力を生み出す。
また、推力偏向により旋回半径をコンパクトに抑え、「RHアクティブサス」との連携で飛行といえるほどの大ジャンプを可能とする。

ライズホッパーの制動装置。
超電導モータにも使用する窒素リキッドをブレーキフルードに使うことで強力な冷却効果が生まれ、連続使用の際にも熱による性能低下が起こらずに安定した制動力を得ることができる。

ライズホッパーの動力機関。
超圧縮噴流を生成する機関で、外部から取り入れた空気を特殊タービンにより圧縮し、「RHスラストベクター」へと送り込む。
また、タービンの動力源となる超電導モータを使用した動力駆動による走行も可能。

ライズホッパーの座席。
内部にクッション性の高い衝撃吸収ゲルを充填させ、搭乗者の体形に合わせて形状を変化させることでアクロバティックな操縦でも搭乗者をしっかりとホールドし、走行姿勢を維持する機能を持つ。