photo
スキー・クロスカントリー女子日本代表 選手プロフィール
夏見 円(なつみ まどか)[歴史を動かした美人スプリンター]
生年月日:1978年7月2日 31歳
所属:JR北海道スキー部
出身:北海道網走市
身長:172cm
特技:読書、フラワーアレンジメント
好きな食べ物:もち
嫌いな食べ物:セロリ
技術コーチ:ギサフィ・ファビオ
【主な成績】(500mのみ)
[01−02シーズン]
W杯アシアゴ大会 個人スプリント(1,5km)
2002年 ソルトレイク五輪 個人スプリント(1,5kmF) 12位/
               30kmクラシカル 26位
2003年 世界選手権 個人スプリント 16位

[04−05シーズン]
全日本選手権でスプリント連覇

[05−06シーズン]
W杯ラハティ大会 個人スプリント(1,2km) 13位
2006年 トリノ五輪 チームスプリント(福田修子とのペア) 8位入賞 
            個人プリント準々決 勝敗退
W杯ノルウェー大会 個人スプリント(1km)10位
2007年 世界選手権 個人スプリント5位入賞(日本人初の入賞 過去最高位)

[08−09シーズン]
W杯ストックホルム大会 個人スプリント(1kmC) 3位(クロカン史上初の表彰台)
2009年 世界選手権 チームスプリント 4位(石田正子とのペア)
【今シーズンの成績】
11月 W杯クーサモ大会 個人スプリント(1.2kmC) 22位
12月 W杯ドッュセッル大会 個人スプリント(0.8kmF) 25位
    W杯ログラ大会 個人スプリント(1.4kmF) 27位
【パーソナルデータ】
80年目の快挙を成し遂げた、遅咲きのヒロイン
  • 大学4年時に念願だった世界選手権初出場を果たした。15キロクラシカルでは日本選手最高の40位となり、複合でも前半の5キロクラシカルは日本勢トップの29位につけた。だが、クールダウン中に転倒、右足首にひびが入り、後半を棄権して帰国せざるを得なかった。「上位を狙うつもりだったのに」。不完全燃焼だったこの時の悔しさが、これまでにも増して練習に打ち込む原動力となった。
  • 初出場となった、ソルトレイク五輪の個人スプリントで、今までに勝ったことのない選手を抜き、一瞬だが、競技場に入った時に、トップ争いを演じた。その時に浴びた大歓声に鳥肌が立つほど感動。「もうちょっとやってみよう」と決意。
  • 2007年、札幌で行われた世界選手権で、実は引退を決めていた夏見。そこで、初のファイナル進出を果たし、5位入賞。結果はもちろんのこと、レース中、これまでにない感覚を味わった。「あ、こういう位置にいれば、競っている相手も抜ききれなくなるし、後ろにいる選手たちをブロックすることもできる。そういう戦い方というのに、ハっと気づいたんです。相手を抜いてしまいたいというはやる気持ちを抑えて、がむしゃらに行ってもダメ。自分から駆け引きを仕掛けられることには気づきませんでした。戦術というのが分かったんです。自分がしたいレースがどういうものなのか初めて分かったし、やっとクロスカントリーが楽しくなったし、世界と戦える場所に来られた。競技者として、ここでやめるわけにはいかないな、と。」
  • 翌年のシーズンもその感覚は持続し、今日のコースなら、自分の強みを発揮できるのはここ、自分が何番目にいたらこうすると、展開を考えながらレースを進めるようになり、その駆け引きが楽しくてしょうがなくなった。そして、日本がオリンピックに参加してから、80年目の快挙、ワールドカップ表彰台をつかんだ。
  • 結果を出してから、レース中に目をつけられ囲まれるようになった。しかし、不安はなく、余裕を持てるようになった。最後の最後に抜ききると決めたらプランどおりに行く、そうやって後半に力を残して伸びるようになった。