ハイライト

2日目 Round2
宮里藍は悲願の第一関門突破
野村敏京が首位と4打差の好位置
夢への第一関門突破だ。全米女子オープン2日目は、順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、最後の本大会に挑んでいる宮里藍が、通算1オーバーとスコアを落としながらも、41位タイで予選を突破した。
 
雨が降りしきるタフなコンディションとなった大会2日目。宮里も序盤は苦しんだ。前半は5番でボギーが先行。すぐさまバーディを取り返すが、7番でダブルボギー。折り返した後半でもボギーが先行し、予選通過ラインが気になる位置から、終盤は渾身の2バーディで息を吹き返した。悲願の大会制覇にわずかながら望みをつないだ。
 
第1ラウンドを終えて1アンダーとした野村敏京は、この日もスコアを伸ばし、通算3アンダーの6位タイに浮上。首位と4打差で決勝ランドに突入する。初日は2アンダーと快調に飛ばしながら5ホールを残して順延となった葭葉ルミ。再開後もスコアを伸ばして、第1ラウンド終了後は4アンダーの3位タイにつけたが、第2ラウンドはスコアを4つ落として通算イーブンパーの31位タイ。それでも2回目の出場で、ともに予選通過。決勝ラウンドに期待を残した。
 
首位は通算8アンダーでフォン シャンシャン(中国)が堅守。通算6アンダー、2位タイにはイ ジョンウン(韓国)、エイミー ヤン(韓国)、アマチュアのチェ ヘジン(韓国)の3人。通算5アンダーの5位にベ ソンウ(韓国)。野村と同じく通算4アンダーの6位グループには、2015年覇者のチョン・インジ(韓国)、ロレックスランキング1位のユ・ソヨン(韓国)らがつけており、韓国勢が圧倒的な強さを見せている。
 
通算2オーバー、52位タイまでの62人が決勝ラウンドに進んだが、日本勢では、横峯さくらが通算4オーバー、69位タイ。鈴木愛は通算6オーバーの85位タイ。川岸史果宮里美香はともに通算7オーバー、99位タイ。森田遥は通算9オーバー、121位タイ。渡邉彩香は通算10オーバー、129位タイで予選落ちを喫した。日本女子ツアー賞金ランキング1位のキム ハヌル(韓国)も通算6オーバーで予選落ちとなった。
遙かなる夢への旅は続く、宮里藍が奇跡の大逆転に臨み
首位とは9打差ながら、ひとまず予選通過を決めた宮里藍。小さい頃からの夢である全米女子オープン優勝のラストチャンスで、苦しみながらもしっかりと決勝ラウンドに進んだ。「疲れました。要所でよく我慢していたし。グリーン上でパットが決まらなかったので少ないチャンスをものにするしかない1日だった。我慢できた」と、一定の評価は下したが、悔しさは隠せなかった。「最低限の目標はクリアできたと思う。それよりも悔しい思いが強い。4つ5つアンダーが出てもよかったので、優勝争いに加わっていてもおかしくない。でもそうはいってもこれが結果ですし、これが現実なので、しっかりと戦えているんだけど、でも戦えていないという中でスコアメークしていくしかない。予選を通ったことで明日からいい方にいってくれればなと。今日は雨が降ったりやんだり、風もころころ変わる中でよく耐えた。あと2日がんばりたい」悲願に向けて、まだまだ諦めるわけにはいかない。
葭葉ルミは一時首位肉薄も失速、決勝Rで再浮上狙う
2015年に14位タイに入った葭葉ルミは、2回目の出場でまたもや予選通過。大舞台での強さを見せつけた。首位との差は開いたが、十分に上位を狙える位置だ。「最低の目標は予選通過だったので、すごく満足しています。ただ欲をいうと、アンダーパーで回りたかったなという気持ちはあります」。一時は首位に迫った爆発力を再び発揮して残り2日間を乗り切り、優勝争いに絡むことができるのか!?
ドナルド・トランプ米国大統領がコースを訪問
大会2日目にはドナルド・トランプ米大統領がコースを訪れた。自身の関連会社が所有するトランプナショナルGCでの観戦。現職の大統領が同大会を生で観戦するのは初めてとみられ、大きな話題を呼んでいる。
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