ハイライト
- 1日目 Round1
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宮里藍、悲願成就へ最後の挑戦がスタート
初日はイーブンパーで暫定47位海外女子メジャー第3戦「全米女子オープン」が米国ニュージャージー州のトランプナショナルGCで開幕。午前組、午後組に分かれたスタートは、夕方に雷雲接近でプレーは一時中断。再開はしたものの、日没のため39人がホールアウトできず。第1ラウンドの残りは翌朝6時45分から再開され、7時から第2ラウンドが行われる。暫定首位に立っているのは、午前スタートでスコアを伸ばしたフォン シャンシャン(中国)。6バーディ、ノーボギーの圧巻のゴルフで飛び出した。一打差の暫定2位にエイミー・ヤン(韓国)。さらに一打差の4アンダー、暫定3位タイにはロレックスランキング(世界ランキング)で熾烈な1位争いを演じているリディア・コ(ニュージーランド)、ユ・ソヨン(韓国)らがつける。日本勢は9人が出場しているが、葭葉ルミが5ホール未消化ながら、2アンダーで暫定14位につけている。今季限りで引退を表明している宮里藍はイーブンパー、暫定47位の滑り出し。明日はバーディラッシュを見せてほしい。
その他の日本勢は、野村敏京が1アンダー、暫定29位タイ。横峯さくらと鈴木愛が2オーバー、暫定80位タイ。森田遥は3オーバー、暫定98位タイ。渡邉彩香が4オーバー、暫定115位タイ。久しぶりの実戦復帰となった宮里美香は5オーバー、124位タイと大きく出遅れている。川岸史果は「8」を叩くなど、3ホールを残し、7オーバー、暫定143位タイと苦戦を強いられている。
アンダーパー多数の戦い、バーディ合戦か!?暫定ながらアンダーパーが46人。6700ヤードを越える難コースの呼び声高かったが、初日はおおむねスコアが伸びた。距離はあるもののフェアウェイは広く、ティショットよりもグリーンを狙うショットがカギと多くの選手が口をそろえた。グリーンも大きなアンジュレーションが選手を苦しめると見られたが、スピードこそ出ているものの、湿気も相まってスピンがかかれば止まる状況に、バーディが量産された。世界一を決める舞台として、明日以降、コースセッティングにも注目したい。
最後の戦いの藍ちゃんは最終ホールをバーディ締め!3年ぶり11度目の出場となった宮里藍。2007年には10位、09、11年には6位に入っている。周知の通り今季は現役引退を発表。これが最後の全米女子オープンの舞台だ。「全米女子オープンで優勝したい」という夢を掲げて渡米した宮里。悲願達成に向けて、ラストチャンス初日は2バーディ、2ボギーのイーブンパー。暫定47位につけた。「やっぱりアンダーパーで回りたかったのであと一つか二つは伸ばしたかった。でも悪くないゴルフはしている」。短いバーディパットを外すシーンも見られたが、最終ホールで5メートルのバーディパットを沈めてオーバーパーを避けたのは大きかった。「明日はチャンスについたホールでもっとバーディを取りたいです」と、上位陣を脅かすゴルフを展開する構えだ。
5ホール残しの葭葉ルミが2アンダー、野村敏京は1アンダーフィニッシュ日本女子ツアーでドライビングディスタンス1位をばく進中の飛ばし屋・葭葉ルミが13ホール終了時点で4バーディ、1ダブルボギーの2アンダー、暫定14位の好位置をキープしている。「自由に練習できるし最高に楽しい」と開幕前から話していたように、大舞台で躍動している。2015年に初出場した際は14位タイ。大きな自信を得て日本ツアー初優勝に結びつけた実績があるだけに、今年も大いに期待が持てそうだ。ホールアウトした中で、日本勢最高位は野村敏京の1アンダー、暫定29位タイ。「今日はトップが6アンダーなので、明日はピンの位置が難しくなるかもしれないですね.午後スタートなので、風に注意したいです」と気を引き締める。