これまでの放送

2022年2月27日

今回のTVタックルは

なぜこんなところで交通事故?まさかのミステリー
ニッポンの交通問題 徹底調査SP


去年、交通事故発生件数は30万件以上、1日あたり約800件もの事故が起きている。現在、車に搭載されているセンサーやカメラを通じてAIが事故のリスクを判断し、運転ミスや危険を先読みしドライバーに伝えるというシステムが開発されているという。いったいどういうものなか?
日本全国には交通事故多発道路が存在するという。交通事故鑑定人によると、
道路には意外に知られていないミステリーな現象が潜んでいて、様々な条件が重なり合い事故が起きてしまうという。その原因は?そして対処方法は?
今年の5月13日から、75歳以上の高齢ドライバーを対象とした新たな運転免許の更新制度が開始される。違反歴のあるドライバーは免許更新時に運転技能検査を義務付けられる。高齢ドライバーの免許更新システム、その課題とは?TVタックルで徹底討論!

コロナ禍でも事故減らず
~事故ゼロの社会実現へ、AIやデータの有効活用とは~


ホンダが2020年代後半の実用化を目指す世界初の安全技術を発表。
車に搭載されているセンサーやカメラを通じて、ドライバーの心拍数や目線からAIが事故のリスクを判断運転ミスや危険を先読みしドライバーに伝える仕組み。
AIが危険の認知をしていないとAIが予測すると、その危険をAIが先読みし、ドライバーにリスクインジケータやシートベルトの動きで伝達するという。



車線変更が必要な状況では、ドライバーが後方を見ていない場合、後から近づいてくる車両の存在を音によって伝えて、安全に車線変更ができるように支援、
また、歩行者が車の陰から飛び出してくるかもしれない状況では、カメラ情報からAIがそのリスクを教えてくれるという。



更に、ドライバーだけでなく歩行者にも危険を通知するシステムも。
車道に進入する歩行者を車載カメラで特定すると車両やサーバーを通じて歩行者の携帯端末に警報を送信。通知を受けた歩行者が回避行動をとることで事故防止するというもの。



AIによる運転サポートや自動運転システム
交通事故をゼロにすることはできるのか!?

こんな事故がなぜ!?まさかの交通事故ミステリー!
■見えるはずの車が見えなくなる!?道路の謎!
 『東京・墨田区 東向島交差点付近


交通事故鑑定人の石橋宏典氏によると東京墨田区・東向島交差点付近。東武線の高架橋の先で、見えているはずの車が見えなくなることから、事故が起こる可能性があるという。道幅も広く、一見、なんの変哲もない道路に見えるのだが…。
高架橋の向こうには、明治通りに左側から接続する道路があり、この道路から出てくる車が明治通りを直進する車から見えなくなる現象が起こるという。
石橋氏によると「ある条件が重なり合って起きる現象。道路と高架橋の位置関係が問題」という。なぜ見えるはずの車が見えなくなるのか?



交通事故鑑定人の石橋氏によると、原因は太陽にあるという。
以前TVタックルでは、首都高速湾岸線を夕方4時過ぎ走行した際に、「強烈な西日による逆光で、前のクルマが消えてしまい、事故を誘発する」という、昼過ぎのある時間帯に限って起こる現象を取り上げた。同じ現象なのか?
しかし、「ここの道路は南東に向かって走っており、太陽は上にあるので 逆光になることはない」と石橋氏はいう。では原因は一体何なのか?



「高架橋の影が、明治通りに接続する道路と重なって、そこから出てくる黒っぽい色の車が認識できなくなり事故を誘発する」と石橋氏はいう。
昼過ぎの高架橋の影を見てみると、明治通りに接続する道路に影がかかるのが分かる。影になった道路を黒い車が走ってくると明暗差が強く、確かに見落としてしまいそうだ。
「運転しているときに人間の目が見たいものは、明るい道路。影の先を見ているので、そこに目が最適化され暗いところは見えにくくなってしい、わきの暗い部分をつい見落としてしまう」というのだ。つまり高架橋の影が、車を見えにくくする現象を引き起こしていた。


こんな事故がなぜ!?まさかの交通事故ミステリー!
■事故の瞬間、ドライバーより先に気付く後部座席!?


2018年、神奈川県でタクシーが道路中央にいた人に接触してしまった事故。
車内のドライブレコーダーの映像見てみると、後部座席にいた女性が、運転手よりも先に道路上の人物に気づいていた。
「夜間起きた交通事故の場合、運転席よりも、後部座席の方が、異変に早く気付くケースが多く報告されている」と石橋氏はいう。
いったいなぜ、後部座席の人が、ドライバーより先に気付くことができるのか?



石橋氏によると「運転席は、窓の面積が広く、広い反面、目に様々な光が入ってきる。後部座席の場合は、目に入ってくる光が、運転席より少ない。目に入る光を抑制することで、対象物をよりクリアに見られる」という。
実際に夜の街を走り運転席と後部座席からの見た目を比較してみると、後部座席に入る光の量が少ないことが分かる。
「後部座席は、天井や前席によって、光が抑制されているので、景色が運転席よりも見えやすく、道路上の変化、運転席から見えないものにも気付きやすい」という。



スタジオでは交通事故鑑定人・石橋宏典氏が
全国に無数存在するという危険な道路を徹底解説!

今後どうなる?高齢ドライバー問題!
~75歳以上の高齢ドライバーを対象
 新たな運転免許の更新制度が開始 その内容とは?~


5月13日から75歳以上の高齢ドライバーを対象とした新たな運転免許の更新制度が始まる。一定の違反歴がある人は認知機能検査の前に運転技能検査の受検が義務化される。運転技能検査が必要となる違反は、スピード違反、信号無視、 逆走など11種類。これらの違反を免許更新通知が届いた時点から過去3年間に1つでも違反をしていた場合は受検の対象となるという。



開始される運転技能検査とはどのような内容なのか?
検査は自動車教習所などで行われ、指示速度による走行やクセルとブレーキの瞬時の踏み替えが必要な段差に乗り上げて停まるという課題などが試験項目となっており、100点満点からの減点方式で70点以上が合格。
運転技能検査は5月からスタート。免許更新期間内であれば何回でも受検可能だが新規に運転免許を取得する時のような厳しい検査のようである。



高齢ドライバーの新たな免許更新システムその課題とは?!
そして、全国にあるとても分かりにくい道路標識
なぜこのような標識が!?その意外な理由とは?

  • <ゲスト>
  • 杉村 太蔵 
  • 潮田 玲子   元バドミントン日本代表  
  • 清水 和夫   国際自動車ジャーナリスト

  • ※リモート出演
  • 石橋 宏典   交通事故鑑定人

  • ※敬称略