これまでの放送

2022年1月30日

今回のTVタックルは

都会のど真ん中空き家・移住&転身の実情調査!
ニッポン全国 空き家問題解決SP


2021年、大手不動産会社が発表した「街の幸福度ランキング」。
首都圏で1位になったのが埼玉県の鳩山町。過疎化が進みつつある街がなぜ?
また福島県西郷村は、人口が50年間も増え続けているという。なぜなのか?
一方、全国各地で年々増え続けているという「空き家」。様々な危険も隣り合わせの空き家問題、その解決方法は?そして有効活用の方法は…?
コロナ禍で働き方が改めて見直されている。総合商社を退職しなんと豆腐職人に転職するために岐阜県に移り住んだ夫婦。なぜに安定した仕事から豆腐職人に?妻や周りの反応は?TVタックルで徹底討論!

コロナ禍の今、なぜか元気な街!空き家問題も解消!?
~埼玉県鳩山町・福島県西郷村~


<埼玉県・鳩山町(はとやままち)>

埼玉県の中央部にある鳩山町。町に広がる「鳩山ニュータウン」は東京のベッドタウンとして1970年代に開発され、現在はおよそ3300軒の住宅が並ぶ。ニュータウンの人口はピーク時には1万人以上もあったが、現在は7000人を下回る。その半分以上が高齢者だ。空き家は100軒以上となり、深刻な課題になっている。
しかし、大手不動産会社が去年発表した「街の幸福度ランキング」で、鳩山町は
東京・港区などを抑えて首都圏で一位に!
鳩山町住民は「住んでみてその幸福感が分かる」と言うが…



鳩山町は過去には「65歳健康寿命男女共3年連続埼玉県第1位」、現在は「交通死亡事故12年連続ゼロ」だという。さらに、町民なら誰でも乗れる乗合タクシーが運行されており、1回、100円の料金で町内ならどこにでも行くことができるという。
また空き家対策として2019年、町が空き家を改装。若者を呼び込もうと、学生向けのシェアハウスをはじめた。現在は大学生ら2人が暮らしている。この“はとやまハウス”は家賃、共益費合わせて月3万5000円が、ニュータウンの施設でアルバイトをするとなんとタダになるという。



5年前、鳩山ニュータウンに移住してきたという女性は、散歩中にあちこちの家の庭先で収穫されないで熟した果物が、道端に落ちているのを発見。これはもったいないと思い、持ち主の許可を得て、空き家などの庭から収穫した果物を使ってスイーツを作った。その名も「空家(あきや)スイーツ」。鳩山ニュータウンならではの“特産品”に!



<福島県・西郷村(にしごうむら)>

福島県西郷村は1970年の人口は1万人ほどが、現在は2万人を超えている。
高齢化率も全国平均を下回り、人口が50年間も増え続けている村だという。
去年、西郷村によると移住の問い合わせは一気に2倍に増えたという。
何故なのか?



西郷村は日本で唯一、新幹線の駅がある村。
4年前、埼玉県から移住してきた伊藤さん夫婦は、アクセスの良さが決め手になり、さらに東京の大手企業に務める妻のリモートワークもあと押しになったという。
村では移住政策の一つとして新幹線通勤費として最大ひと月あたり2万円、
36カ月分を補助。また土地が安かったことも伊藤さんが、西郷村を選んだ理由の一つで、実は西郷村では移住して住宅を購入する場合、新築や中古でも補助金を出している。



コロナ禍の今、地方への移住のメリット&デメリットは?
人口減少、空き家問題解決の為に地方自治体が取るべき対策は?

都会のど真ん中空き家問題!
~神奈川・川崎市 「枯れた植物に覆われたゴミ屋敷」~
~東京・足立区 「壊したくても壊せない借地権付き建物」~


神奈川県・川崎市、交通量の多い道路沿いに近隣住民を困らせている迷惑空き家があるという。家全体に枯れた植物がからまり、その植物は電線にまで伸びて絡まり危険な状態。以前は何かの店だったようだが、シャッターには落書きだらけ。
空き家の裏手には大量のゴミが積み上げられていた。そしてゴミは家の敷地のみならず脇道にまで放置されていた。
近隣住民によると、元は自転車店だったようだが10年以上前に閉店。空き家になったことで、ゴミが捨てられるようになったという。



近隣住民は「不用品を誰かが積んでいく。ゴミがボロボロになって散乱していて見たくもない。タバコでも捨てたらすぐ火がつきそう」「裏手の歩道がゴミで通りづらく災害などのときに危ない。つたが電線にからまっているから心配」と言う。
この空き家の所有者は今後どうするつもりなのか? 。



東京・足立区にも、近隣住民を悩ませている空き家が。
築50年、1階部分が工場で、2階が住居。15年ほど前から空き家になったという。一見したところ、老朽化はしてはいるが、それほど傷んでいるようには見えない。しかし隣の建物の屋上から、見てみると屋根が完全に抜けてしまっており、トタンの屋根は風で飛ばされてしまっていた。許可を取り空き家の中に入らせてもらうと、2階の床が抜けてしまって、1階から空が見える状態。木材や床板は腐敗していた。屋内が雨ざらしになると、急速に腐敗が進むという。



空き家が建っている土地の広さは約80平方メートル。空き家問題に詳しい葛生貴昭氏によると、更地にすれば3000万円以上の値段がつくというが、実はこの空き家は、借地権付き建物。つまり、地主から借りた土地に、借地人が建てた建物。
この土地を所有する地主の宇田川さんによると「15年前、借地人が亡くなり、空き家になり、借地権を約20人の親族が相続。なんとかしたいと思っても、建物には権利が残っているため、地主が手を出したくても出せない」いう。
法律上、建物の権利が借地人にあるため、地主が借地人の許可なく、勝手に取り壊すことはできないのだ。



空き家が建っている土地の広さ地主の宇田川さんは、大勢いる相続人を探し出し、コンタクトを取ると「相続人の大半が相続放棄。最終的に1人残った相続人が分かった」という。その相続人は「借地人の責任で取り壊して、更地で返すというのが本来だが、取り壊し費用を支払うことができない」というので、宇田川さんが解体費用を出すことで、相続人の同意が得られ、解決に向かっているという。
葛生氏によると「東京などの都市部では、借地が多く存在し、借地人が亡くなり、空き家の物件がかなり多くある。そういった空き家は、地主が手を出せないなどの問題がある。根本的に借地法を見直す時期に来ているのではないか」という。



全国に増え続ける借地の空き家。
空き家増加の原因、固定資産税どうすればいい?
借地の問題点と、その解決法についてスタジオで徹底解説!

コロナ禍での意外な転身!現状を徹底調査!
~総合商社を退職し豆腐職人に転職、岐阜県に移り住んだ夫婦~


去年の6月まで東京の大手商社に勤務し海外営業を担当していた古田智也さん。
現在は商社勤務から豆腐職人に転身し岐阜県白川村で豆腐を作っている。
この店、もともと地元の人が長年通う豆腐店だったが、去年3月コロナ禍で閉店、「石豆腐」の製造ができなくなってしまった。岐阜県出身の古田さんは自分が生まれ育った街のために何かしたいという想いが強く芽生え、夫婦で白川村に移住。
後継者として名乗りをあげて先代の大野さんに弟子入りしイチから豆腐作りを学んで豆腐職人に転職。去年9月に「深山豆腐店」を再オープン。



古田さんが作る豆腐は、白川郷で昔から食べられているという「石豆富」、固さに特徴があり縄で縛っても崩れない豆腐だという。
難しいのはその硬さを出すことで、普通の豆腐より2.5倍くらい大豆を使用して水の量を控えて大豆が詰まった固い豆腐に。豆乳の濃度とにがりの濃度の割合で固さが変わり、少ない水分で作った豆腐を機械で圧力をかけ水分を抜くことで触っても崩れない固い石豆富ができるという。



今年、結婚3年目を迎える古田夫妻がスタジオに登場!
転職後の生活の変化や収入状況
そして妻が転職時の想いを語る!

  • <ゲスト>     
  • 杉村太蔵
  • 北斗 晶
  • 安部敏樹     一般社団法人リディラバ 代表理事  
  • 葛生貴昭     宅地建物取引士

  • ※敬称略