これまでの放送
2021年10月17日
今回のTVタックルは
ワクチン接種率65%超えで日常生活を取り戻せる!?
&
冬に向けて第6波への対策は大丈夫!?
徹底討論SP
新型コロナの新規感染者は一気に減少したもののコロナ前の生活には程遠い状態のニッポン。
いったいどうすればコロナ前の日常生活を取り戻せるのか?
また、この冬に危惧される感染の第6波やインフルエンザの大流行にどう備えるべきなのか?
ウイルスや医療の専門家を交えビートたけしと辛口論客が徹底討論!!
コロナ収束はいつ? 第6波やインフルエンザ大流行の不安は…
明確な要因が分からないまま、新型コロナの新規感染者数は大幅に減少。
世界に比べ遅れていたワクチン接種も、2回接種した人の割合が全国民の約65%とアメリカの接種率を超えた日本。
そんな中、本格的な経済活動の再開を目指し、制限の緩和を目的とした「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が始まった。
一方で、第6波やインフルエンザの大流行も警戒されているが、一体いつになればコロナは収束するのか?
世界のコロナ 経済活動を進める国の現状と問題を緊急取材
■世界に先駆け実証実験…その結果は? イギリス
6月から7月に行われたサッカーのヨーロッパ選手権で実証実験としてワクチンの接種証明か、陰性証明がある人を対象に スタジアムへの入場を認めたイギリス。
その結果のべ35万人の観客のうち6400人が感染。
7月には音楽イベントも実験的に開催。
4日間で15万人以上が参加し1000人以上が新型コロナに感染。
だが、イギリスの文化相は、いずれのイベントでも感染者は少ないと判断
「大規模なスポーツや文化イベントを安全に再開できることが分かった」と結論づけている。
これらの結果を受けイギリスではほぼ全ての規制を撤廃。
医療現場に問題が起きないのであれば新規感染者が増えても経済を回すというのがイギリスの方針のようだ。
■ドバイ万博で観光業復活!? UAE・アラブ首長国連邦
2回のワクチン接種を受けた人の割合が、約85%と世界トップクラスのUAE。
首長国の一つドバイでは、去年7月から世界に先駆けて外国人観光客の受け入れを開始。
今ではPCR検査の陰性証明があれば入国ができる。
そんな中、経済回復の起爆剤として期待されているのが10月1日から開催されているドバイ万博。
多くの外国人観光客を呼び込むことを重要課題としている。
一方、感染対策の規制は厳しく、高額な罰金もある。
■観光立国の厳しい現状 タイ
7月から、入国緩和の手始めとして東南アジア有数のリゾート地プーケット島に限定し、ワクチン接種を済ませた外国人観光客を隔離なしで受け入れる試みを始めたタイ。
だが国内では、いまだ1日、約1万人の新規感染者が報告され医療体制などは予断を許さない状況だ。
しかし、観光立国として、もはや経済立て直しに猶予はなく首都バンコクなどでもリスクが低いと判断した国の旅行者をワクチ接種完了を条件に隔離無しで受け入れる方針でインバウンド獲得のためにあらゆることを試したい構えだ。
■海外旅行で経済復活を目指す!? 韓国
韓国で始まっている試みは「トラベルバブル」。
国や地域同士が感染防止策を講じた上で海外旅行などでの隔離をお互いに免除する取り組みだ。
韓国では7月にサイパンとの「トラベルバブル」を開始。
ワクチン接種完了者については隔離なしで往来ができるようになった。
さらに10月15日からはシンガポールも加わり
今、韓国では旅行需要が高まっているという。
■経済活動再開も労働力不足? アメリカ
現在、1日に10万人前後の感染者がいるにもかかわらず多くの州で経済活動が活発に行われているアメリカ。
ニューヨークでは今年6月に経済の全面再開を宣言しウィズコロナの戦略を進めている。
そんなアメリカを悩ませているのが、人手不足。
ニューヨークでは新型コロナの感染拡大で、約5000人の地下鉄職員が退職したため深刻な労働力不足に陥っている。
その解決策として、なんと月額、約120万円の給与で地下鉄運転士を募集。
人出不足は様々な職種でみられ、いったん職を離れた人をどうやって社会に戻すかが課題となっている。
新型コロナの経口治療薬
アメリカの大手製薬会社「メルク」が新型コロナの経口治療薬「モルヌピラビル」の緊急使用許可をFDAアメリカ食品医薬品局に申請。
治験では入院や死亡のリスクを約50%低下させたと発表され承認されれば世界初の新型コロナの飲み薬となる見通し。
日本でも年内に「モルヌピラビル」を特例承認する方向で、他にも塩野義製薬の経口治療薬も治験の最終段階
来年3月までに実用化を目指すとしている。
はたして経口治療薬は、日常をとりもどすための主役となり得るのか?
- <ゲスト> ※五十音順
- 荒井 裕国 東京医科歯科大学病院 副病院長
- 東国原英夫
- 藤井 サチ
- 宮沢 孝幸 京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授
- ※敬称略