これまでの放送

2021年7月4日

今回のTVタックルは

コロナ禍で迎える2度目の夏
廃業の危機!?花火業界
&事故多発!魔の交差点徹底調査SP



コロナ禍で迎える2度目の夏。様々な業界に、いまだに負担が強いられ、厳しい状況に置かれている。夏の風物詩の花火業界もその一つ。昨年はほとんどの地域で花火大会は中止され、今年も開催できるかどうかも全く先が見えていないという。
外出自粛、ホームステイが叫ばれ、車の交通量は減ったといわれるが、交通事故は全国各地で起きている。いったい何が原因なのか?都内の交通事故多発交差点の事故原因は?また危険なバス停も全国各地に数多く存在する。なぜ改善されないのか?専門家を交えてTVタックルで徹底討論!

■今年も全国の花火大会の中止が相次いで発表
 苦境に立たされている花火業界の現状は!?


今年も去年同様新型コロナの影響で全国の花火大が相次いでは中止に。秋に行われる予定だった隅田川花火大会も中止の発表が。2年連続で苦境に立たされている花火師たち。「コロナ禍で花火大会が中止で在庫が増え、何千発分の花火が倉庫にある」という。



花火業界では、主催者から発注が来ると花火を作り始めるが、花火を打ち上げて初めて代金をもらえるという。つまり花火大会が中止になると契約の状況によってはキャンセル料もなく収入を得られないという。更に打ち上げる予定は無くても技術が衰えないように花火師は花火を作り続けているため、打ち上げられずに眠る大量の花火が倉庫に増え続けているという。



そんな中、ゴールデンウィークに「花火のチカラで日本中を笑顔に」をテーマに全国の花火業者や花火師が参加し“花火駅伝”と銘打たれた花火大会が全国200カ所以上で実施された。この花火駅伝は、スポンサー集めや打ち上げ日時の告知などはツイッターなどを活用し、花火師が自ら動き収入を得るという新しい形で開催された。花火駅伝に参加した竹内さんは「花火を上げることができるというのは花火屋にとって嬉しいことで、仕事ができる喜びに感謝をいただきました」という。しかし、この夏以降、そして来年も花火大会が開催されるかは不透明だ。



日本の伝統とも言える花火大会。
このままいけば技術が途絶える可能性も!?
これから花火業界はどうすればいいのか?

■魔訶不思議な原因で起きる交差点事故とは…
 横浜市・いきなり車が現れる!?魔の交差点。
 高輪台・対向する直進車が左から来る!? 曲がる交差点


交通事故が起こる可能性が高いといわれる交差点。その中には摩訶不思議な原因から事故が誘発されるという交差点が存在する。神奈川県横浜市にある、片側一車線ずつの五差路交差点。ここは突然目の前に車が現れるというミステリアスな交差点だという。この交差点の手前の道は、約20%の勾配のかなり急な坂になっており、交通事故鑑定人の相見氏がこの坂を運転してみると「坂が急なため、視界はほとんどが空で、まったく向こうが見えない」という。



そして交差点に入ると、突然目の前に車が現れるという。実はこの道は、対向車線側も上り坂、交差点は山の頂上のような形になっている。交差点に来るまで、向こうからの登ってくる車がまったく見えないという。更にこの坂は道幅が狭く、センターラインをはみ出すことも。対向車に気付いた時には、正面衝突してしまう危険性があるという交差点だという。



東京都の交通事故多発交差点ワースト2の高輪台交差点。国道1号が大きくカーブしており、複数の細い道路が交差する六差路の交差点。交通事故鑑定人、中島氏によると「交差点の中で道が折れ曲がっているために、右折車両にとっては対向車が自分の前側ではなくて、左前に見えてしまう。そのため、距離感の違い、直進車の見落しなどで事故が発生する」という。



カーブを曲がる際、道路の外側が高いバンクと呼ばれる傾斜がついていると、遠心力が緩和され、車は曲がりやすいという。ではこの道路はどうなっているのか、カーブになっている道路の中央からカーブに外側の道路の傾斜を計測してみると カーブの外側が20センチ低くなっていた。つまり、五反田方面に向かう側の道ではカーブを曲がる際に逆バンクとなっていた。



スタジオで中島氏と交通心理に詳しい島崎氏が
全国の危険な交差点を徹底解説!!
交差点事故減少への解決策は!?

■なぜこんなに場所に?
 全国に1万カ所以上!?危険なバス停問題


今年3月交通事故の危険性が高いバス停は、全国に1万カ所以上あることが国土交通省の調査で分かった。さいたま市にある教育センター前バス停。目の前には横断歩道のある危険度Aのバス停。バスが入れるようなスペースもあって、危険ではないように見えるが…。バスは横断歩道をまたいで停車、その脇を多くの車が追い越していく様子が見られた。更に逆方向のバスと重なると、追い越す車同士が近寄り、危険な状態に。横断歩道を渡る歩行者も居れば、更に危ないという。



よく見てみると、停車スペースらしき場所があるのに、なぜかバスは入っていかない。実はバス停の手前に柵があり、バスが入れないようになっていた。なぜなのか道路を管理するさいたま市に聞くと「バス待ちの列に自転車が進入し、危険な状態となっていることから、平成29年度に実施したもの」だという。あの柵は、バス待ちの人を自転車から守るためのものだった。しかし現在も危険度Aのバス停のため、市としては対応をすすめているという。



川崎市にある、危険度Bの中原老人福祉センター入口バス停。下り坂の終わりにバス停があり、バス停の先には信号機が設置された交差点がある片側1車線の狭い道路。交通心理学に詳しい島崎氏は「後続車がバス停の先の信号を見た場合に、信号が変わる前に通過したいと急いでバスを追い越す事も考えられ、危険」だという。



交通事故撲滅を目指すには行政、バス会社、ドライバー
そして地域住民の協力が必要不可欠である。


  • <ゲスト>
  • 杉村 太蔵   
  • 宮川一朗太   
  • 須田亜香里   SKE48
  • 中島 博史   交通事故鑑定人
  • 佐野 明正   若松屋 取締役副社長

  • ※リモート出演
  • 島崎 敢    名古屋大学 特任准教授


  • ※敬称略