これまでの放送

2021年5月9日

今回のTVタックルは

3度目の緊急事態宣言下のゴールデンウィーク!
コロナ禍の裏で
あの問題はどうなっているSP



4都府県に発令されている緊急事態宣言の中、始まったゴールデンウイーク。都心の人出は緊急事態宣言前より減ったものの、全国各地の観光地の中では海や山など自然と触れあえる場所が人気で賑わっており、人が増え、困惑しているところも。
三密を避けるレジャーとして釣りが人気だというが、同時にマナーの悪い“迷惑な釣り人”に困っているという。いったいどんな問題が起こっているのか?
コロナ禍の外出自粛で自動車の交通事故は減少傾向といわれるが、高齢者ドライバー問題は後を絶たないという。現在65歳以上の自動車免許保有者数は約1900万人、自動車運転免許返納者の数は減少しているといわれ高齢ドライバーによる交通事故が今後も懸念されている。高齢ドライバーによる交通事故を減らす対策は?そして期待される自動運転はどこまで進むのか?

■コロナ禍で3密を避けるレジャーとして釣りが人気
 しかし各地で“迷惑釣り人”が問題に!?

茨城県鹿島港の南防波堤。およそ4.6km、防波堤が海に突き出し、魚が集まるポイントになっているというが、門には頑丈な鍵が2つかけられ、隣の階段には有刺鉄線が。72名がここで亡くなったとの表記があり、立ち入り禁止の場所だ。しかし…



門を乗り越え、入っていく釣り人。さらに、門の前で何か作業をしていた3人組は鍵をあけ門の中へ、手には釣竿が。合鍵を勝手に作って持っている釣り人もいるというのだ。
こうした行為は、建造物等侵入罪にあたる可能性もあり、日本釣振興会の下山氏によると、事故などが起きた場合には、救助のため作業が止まり漁業関係者にも迷惑がかかるという。



千葉県南部、太平洋を望む勝浦漁港。今は初ガツオの漁期で港は賑わいを見せているが、この勝浦も、迷惑な釣り人に頭を悩ませているという。漁港の入口には、「午前4時から午後4時まで釣りが禁止」と看板に表記されている。漁港の業務時間は漁船が給油するのに船を着けようと思っても釣り客がどかずにトラブルがあったり、釣り糸がスクリューに絡んで船が故障する可能性もあり、業務に支障をきたすからだという。



漁港の様子を見てみると… 釣りが可能な午前3時頃には10人くらいの釣り人が。 釣り禁止時間の午前4時を過ぎても、そのまま続ける人が数多く見受けられた。実は漁港は県や市町村が管理する公共の場所。誰でも立ち入ることができ、取り締まるのが難しいという。さらに道路では路上駐車のトラックの通行の妨げや、迷惑釣り人によるゴミのポイ捨ても問題となっている。食べ終わった弁当の容器に、おびただしい数のペットボトルなども漁港に捨てられていた。


3密回避にはいいとされている釣りだが
“迷惑釣り人問題”はどうすればいいのか?

■新型コロナの影響で交通事故は減少傾向…
その中で高齢ドライバー問題の現状は?

今年のゴールデンウィーク。4都府県に緊急事態宣言が発令されているにも関わらず、各地の高速道路では渋滞が発生していた。コロナ禍の外出自粛等により交通事故は減少しているというが…。4月、熊本県で営業中のピザ店にスピードを落とすことなく車が突っ込んできた事故が。幸い従業員と運転手は軽傷ですんだという。また神奈川県や熊本県でドライブレコーダーの映像に逆走する車が。運転手は共に高齢者だったという。



なぜこのような逆走するケースが起きるのか?交通事故鑑定人の中島氏によると「逆走が起きやすい道路」があるという。中央分離帯のある大きな道路へ右折する際に本来のルートでなく反対車線に進入し逆走をしてしまうケースが起きやすいという。静岡県富士市ではスーパーの駐車場では急発進した軽自動車が前に停まっていた車に衝突。さらに歩行者にぶつかりそうになりながら他の車3台に衝突する事故が。車のギアをバックから前進するドライブに入れた際アクセルを踏み続けていたために急発進したと思われるとのこと。現在、65歳以上の免許保有者数は約1900万人。運転免許を返納する人数は減少傾向といわれ、高齢ドライバーによる交通事故は今後も懸念されている。



果たして高齢ドライバーによる
交通事故を減らす対策はあるのか?

■高齢ドライバーによる危険運転や事故…
 その抑止として期待される自動運転の現状は?

どれだけ自動化できるかで5つのレベルに分かれている自動車の自動運転。衝突を回避する自動ブレークなどを支援するレベル1。安全だと判断すると自動的に車線変更も可能なレベル2。レベル1・2ともに運転操作の主体はドライバー。4年前に杉浦太蔵氏はレベル2の自動運転を体験。あれから自動運転システムは進歩を遂げていた。



これまで実用化されていたのはレベル2まで。しかしこの春、車が運転操作の主体となるレベル3の車が世界で初めて発売された。去年、道路交通法が改正されてレベル3のシステムを搭載する車の走行が可能に。レベル3のシステムが発揮されるのは高速道路。渋滞中に時速30キロ以下になると自動システムが周りの状況を判断し渋滞運転機能が作動するという。ハンドル操作など全て自動で行われ手を離しての運転が可能に。さらにドライバーは動画視聴も可能になるという。しかし、急な合流があった場合は自動運転は解除されるという。



レベル4とレベル5はドライバーがいないくても良い完全自動運転。トヨタが東京オリンピック、パラリンピックの選手村に提供する「イーパレット」がレベル4。ドライバーは何もしなくてよい完全自動運転だが自動運転車専用道路や一定の敷地内などを低速で走行するなど条件がある。レベル5は条件が何もない完全なる自動運転。何もせずに目的地に辿りつけるというものだ。



自動運転システムは
これからどこまで進むのか?
そして交通問題や事故の防止になるのか?

  • <ゲスト>   ※五十音順
  • 杉村太蔵
  • 神田愛花   フリーアナウンサー
  • 佐藤大和   弁護士
  • 下山秀雄   日本釣振興会 専務理事
  • 清水和夫   国際自動車ジャーナリスト

  • ※敬称略