これまでの放送

2021年4月11日

今回のTVタックルは

コロナ禍でごみのポイ捨て
都会のど真ん中空き家急増!?
ニッポン全国巷の大問題SP



4月になり新入生、新社会人とコロナ禍の中、新しい生活が始まった。大阪府は5日から適用、そして東京などで12日から“まん延防止等重点措置”が適用されるこの時期に、警備員が歩行者を誘導するほど混雑している街が新大久保。週末には多くの若者、観光客があふれていた。その路地裏にはたくさんのごみがポイ捨てされて住民は困惑しているという。コロナ感染の危険もありえる迷惑なポイ捨てごみ問題、どうしたら解決できるのか?3月、東京・江東区で起きた12棟の民家が焼けた火事。実は、出火元は「空き家」。出火の原因は、放火だったという。様々な危険も隣り合わせの「空き家」問題。そんな空き家は年々増え続けているという。去年、TVタックルでは六本木の一等地に建つボロボロの空き家を取材。あれから1年、今どうなっているのか?そしてそんな空き家の有効活用の方法は…?


■東京・新大久保発!ごみのポイ捨て問題
コロナ禍の中「感染リスクが怖い」と住民困惑!

コロナ禍の中、警備員が歩行者を誘導するほど混雑している新宿区新大久保。K-POPブームの影響と韓国グルメを求めた若者が押し寄せ、歩道からは人が溢れんばかりの状態に!新大久保を訪れた理由を聞いてみると…。



「ごみはごみ箱へ」が当たり前の事。だが一部のモラルのない人がごみを路上にポイ捨てしてしまう現状が…。商店街は対策として、1日数回大通りや路地裏まで掃除して、各店舗にはごみ箱を設置。拡声器でポイ捨ての注意喚起も。それらの効果もあって店舗が並ぶ大通りではポイ捨ては見られない。だがメイン通りから住宅地に続く路地に目を向けてみると、路地裏には食べ終えたカラ容器や空き缶、割りばしなどのごみが。



住宅地に入り込み飲食する若者たちの姿も…。ごみをそのまま放置、ポイ捨てする悪質極まりない行為も!地元ボランティアの方は、食べ物をもって住宅エリアに入らないように注意を呼び掛けている。さらに問題なのはマスクを外して飲食をするという行為。地元住民は「マスクを外してものを食べるという行為がどれだけ危険なこという認識を持っていただきたい」と訴える。新大久保の“ポイ捨て問題”。モラルの問題と片付けるのは簡単だが有効な解決策はあるのか!?



新大久保のポイ捨て問題!
モラルの問題と片付けるのは簡単だが
有効な解決策はあるのか!?

■東京発!なぜこんな所に?都会にたたずむ「空き家」問題!
 六本木・都会のど真ん中、“超一等地空き家”
 北区・住民困惑、木々が生い茂る“空き家“

3月、東京・江東区で12棟の民家が焼けたという火事。火事の出火元は「空き家」。
警視庁は近くに住む67歳の男を放火の疑いで逮捕。火事からおよそ1カ月後、現場を訪れてみると…空き家は焼けて崩れ落ち、瓦礫はまだそのままの状態。周囲の家は建物自体は残っているものの中は燃えてしまい大変な被害に。まさに危険と隣合せの「空き家」問題。



TVタックルでは東京・六本木。東京ミッドタウン近くにある“空き家”も1年前に取材。バブル期には、有名なラーメン店だったこの建物だが、20年ほど前に閉店。近隣住民によると、ラーメン店に敷地を貸していた家の住人が亡くなり、それ以来空き家に…。敷地約150平米。六本木の一等地でこの広さ。専門家は六本木の路線価を鑑みると、角地で立地が良く、約4億とか5億円するだろうという。この都会のど真ん中空き家には「次々と不法投棄がされ、景観が著しく損なわれている。早く何とかしてほしい」と近隣住民は困惑していた。あれから1年…全く変わった様子はなく、ゴミなどの不法投棄の数は以前より増えているようにもみえる。この朽ち果てた“空き家”だけを残し、周辺ではビルの建設工事が着々と進んでいた。



東京・北区の住宅街に地域住民を悩ませている空き家が存在する。閑静な住宅街に突如現れる雑木林ように見える場所。よく見ると、奥に玄関…?その空き家は樹木に覆われ、敷地には多くのごみまたごみ。家の中からも扉を突き破ってごみがあふれだしている。



近隣住民に話を聞いてみると…「物騒で気持ち悪い。いつまでほおっておくのか」「夜は真っ暗なので、怖い。火事が起きたり。なくしてもらいたい」「ごみ屋敷だと思って、他からもごみが捨てられている。」空き家になる前から、ごみ屋敷だったという噂もあるこの家は、近隣住民によると、20年ほど前から空き家になったのではという。



空き家問題に詳しい杉山氏は「枝が敷地から出ていて電線にかなり掛かってきて危険。木造なので傷みが早く崩れやすい状態で、特に駐車場は、梁が腐っていて崩れかけており倒壊の恐れがあるという。敷地の面積は、約50坪。杉山氏は「解体すれば費用は、約150万円位。更地にした状態で土地の価格は約7000万円になるという。更地にして売却することが一番いいと話す。敷地には、北区から所有者に対し、ゴミの処分、樹木の伐採、家屋の修繕などの命じた文書があったが…。



様々な危険と隣り合わせ
近隣住民を悩ませる都会のど真ん中“空き家”。
いったい、どうする!?

■空き家問題解決!?
 こんなに変わる? 驚きの有効活用法とは…

日本全国で増え続ける空き家。空き家の所有者は「相続」により取得した人が多く、実に5割を超えるという。相続しても、その管理に手が回らず放置されたままの空き家が多く存在するのが現状だという。そんな中、その空き家を有効活用する動きも加速しているという。スタッフが向かったのは多くの空き家がある東京・足立区。



築50年を超える木造2階建て。相続した所有者は即処分しようとしたが売却する手立てがなかったという。杉山氏は最低限の修繕のみを施し自由にDIYできる物件として、3年ほど前から貸し出すことに…。この物件、周囲が他の所有者の敷地に囲まれてれおり、売るに売れない状況だったという。現在の居住者は家賃が月7万円で以前の5分の1位になり、「住めば都で非常に快適」という。



世田谷区にあるカフェ。実はここも元空き家。以前は、社員寮として使われていた建物。所有者は、改修を考えていたがコストが折り合わず、20年以上放置されたままだった。その空き家が今や、1階部分はおしゃれなカフェ、2階、3階はシェアハウスとして生まれ変わっていた。



空き家のリフォームには不動産会社と運営会社が出資。建物の所有者の出資はゼロ。
運営会社は不動産会社に毎月家賃を支払い、不動産会社は建物の所有者に固定資産税を上回る金額を支払う契約になっていて、所有者にとっては固定資産税の負担がなくなり、ボロボロだった建物が綺麗になり資産価値も上がるというシステムだという。



有効活用は、空き家問題解決の切り札となるのか!?
スタジオで、空き家の今後を徹底討論!


  • <ゲスト>
  • 東国原英夫    
  • 北斗 晶
  • 鷲見玲奈   フリーアナウンサー
  • 山谷修作   ごみ減量資料室代表
  • 上田真一   NPO法人 空家・空地管理センター代表理事
  • 杉山 勝    NPO法人 住まいと資産の相談窓口

  • ※敬称略