これまでの放送

2021年1月17日

今回のTVタックルは

緊急事態宣言 日本各地に拡大
今後の飲食店&都会のド真ん中空き家
どーなる?SP



11都府県に拡大された緊急事態宣言。
全国各地の様々な様子が伝えられていく中、注目されているのが飲食店の時短営業要請。午後8時までの営業、1日6万円の保証金の賛否。飲食店の経営者の本音は?また利用者の本音は?そしてコロナ禍で今後さらなる増加が予想されるのが都会の空き家問題。都会のド真ん中に佇むいつ崩れ落ちてもおかしくないというボロボロ空き家。なぜ放置されているのか?問題を解決するにはどうすればいいのか?タックル独自の目線で徹底検証!


■コロナ禍で大ピンチの飲食業界。あの有名人の店は今?


2度目の緊急事態宣言。飲食店には午後8時までの時短営業の要請。アルコールの提供は夜7時まで。酒類を提供する飲食店にとっては、厳しいものとなっている。そんな飲食業界の倒産は、これまで800件を超えた。


新橋にある焼肉居酒屋、こちらは元プロ野球選手、監督として活躍したデーブ大久保氏が2016年に開いたお店。昼はランチ、夜は居酒屋と、サラリーマンをメインターゲットにしていたが、コロナ禍でリモートの仕事が増えた事もあり、以前は連日100人近くあった来客が減少。売り上げが8割減った月もあったという。



飲食店に多大なダメージを与えている新型コロナウイルス。
新橋の飲食店仲間の思いも背負っているという、デーブ氏。
このあとスタジオで、その思い語る!


■海外の飲食業界の現状は?営業規制とその補償は?
 また住宅事情の変化どうなっているのか?


スペインは今、1日の新規感染者およそ3万人を超える日もあり、約220万を超える国民が感染し、非常事態が宣言されている状況。
現在バルセロナに住む、元Jリーガー、石塚啓次さん話を聞いた。石塚さんは人通りの多いメインストリート沿いでうどん店を営んでいる。店内は広く、おしゃれなレストランだがコロナ禍によって満席にならないように、余裕持って席を設けている。席と席の間隔は2m離れるようにしているという。



コロナ禍を受け、バルセロナがあるカタルーニャ州政府は、飲食店の営業を朝7時半からの2時間と昼1時から2時間半のみに制限。夜も営業していた石塚さんの店も現在は、昼1時オープンで3時半まで。客数は客席の30%までと制限されている。また、1日6万円という日本のような協力金はないというのだ。



「国の要請で11月、12月、1月から家賃が半額になりました。」という石塚さん。
国が家賃の半額を払ってくれてはいるが、売り上げは6割減少、何とかお店を続けている状態だという。



未だ感染拡大が止まらないアメリカの飲食店の規制と補償とは?
アメリカの感染者数2300万人を超え、新規感染者も1日20万人という日が続いている。そんな危機的状況が続いているアメリカのニューヨークに住む山辺亜紀さんに、街の様子を聞いてみると。



人の出は、多くの人が町を行き交い、路上パフォーマンスをする人たちまでいて、閑散としているというほどでは無く、ある程度の生活感が戻ってきているという。
現在ニューヨークでは、飲食店内での食事などは禁止。「店内飲食ができないから店の外にテントや小屋を建てればいい。」そう考えるお店が林立し、長屋状態になっていると山辺さんはいう。



ニューヨークに住む山辺さんは、実は企業の駐在員や学生を対象にした物件、商業ビル、投資用物件などを扱っている不動産会社を経営。
このコロナ禍のニューヨーク不動産業界で今、空き家問題が起こっているという。



通常、ニューヨークは約1%ほどという、空室率の低さが、現在約7%ほどにまでなっているという。ドーナツ化現象が確実に起きてニューヨークにいた人たちが郊外へ移住し都市部の人口が減少しているという。コロナ禍の4,5,6の3か月だけで、なんと約42万人の人口が流出、失業率の高さに加え、富裕層がニューヨークの自宅を離れたことなどが、人口減少の大きな要因だと、山辺さんはいう。



では、ニューヨークの物件は今、家賃はどうなっているのか?
月単価でいう賃料は下がってはおらず、一度下げると元の金額に戻すことが難しくなるため、家主はコロナからの復活を信じ、意地でも下げないのだと山辺さんは言う。
マンハッタン西側にあるビル、34階にあるこの1LDKの部屋の家賃は日本円で46万円程。その家賃も下げることはないという。山辺さん自身も売り上げが9割減ったというが、賃料が下げられないため、ニューヨークに人が戻ってくることを祈るだけという。



■なぜこんなところに? 「都会のど真ん中空き家」問題!
 品川区発!住宅街にあるツタに囲まれた空き家


東京・大井町。品川駅からもほど近い「都会のど真ん中」に、1件の空き家が、近隣住民を悩ませているという。枯れたツタが空き家全体を覆い、玄関の屋根の一部は、抜け落ちている。空き家の根元から生えるイチョウの木は向かいの家まで届きそうな勢い。枝や葉は、電線に絡みついていた。大きな台風や強風の時には、枝葉が動くだけで、電線を切ってしまう可能性もある危険な状態。



近隣住民たちは、「火事が一番心配」、「ここに物をだんだん捨てる人が多くなってきた。何とかしていただきたい」と困惑。さらにこの時期イチョウの葉が、毎日大量に落ちてくるという。10年以上空き家だというこの所有者を不動産登記で調べてみるとすでに亡くなっており、この空き家の名義は亡くなった人物のままだったのである。不動産を相続しても、名義変更をせず放置しているケースが多数あり、登記簿を見ても現所有者に辿りつかないのが、空き家増加の一因になっているともいう。



品川区に聞いてみると、「所有者に、複数回にわたって、文書・訪問による説得を行っている。引き続き、改善をお願いするとともに、法に基づいた措置も含めて検討していく。」との事だった。



■なぜこんなところに? 「都会のど真ん中空き家」問題!
 葛飾区!壁も屋根も崩落した廃銭湯


住宅街の一角に、突如、ボロボロの空き家が出現。筒状の構造物がついた建物と、平屋の建物。平屋の一部は崩れ落ち、散乱している。さらに、隣の家に向かって、傾きつつある状態。何らかの処置をするなり、早く解体しないと、全体的に崩落する可能性があると専門家の葛生氏は言う。近隣住民によると「風が強い時とか大雨の時は、ボロボロ落ちる。危ないね、何かあったら、怖いね」「台風があると、色々と飛んで来て、周りの方が『迷惑がかかった』と言っている」という。



この倒壊寸前の空き家、実は元は銭湯であの筒状構造物は煙突の名残とか。
近所の憩いの場だったが、20年以上前に銭湯を廃業したのだという。
葛生氏によると、かなり広いので解体するには数百万~一千万円近くまで、掛かってしまう可能性もあるという。行政の対応はと葛飾区に話を聞いてみると個人情報のため、回答は差し控えますとの回答だった。



これから益々増える可能性のある都会の真ん中空き家。
その原因、そして問題を解決する策はないのか徹底討論!



  • <ゲスト>
  • 須田慎一郎   ジャーナリスト
  • デーブ大久保  元プロ野球選手・監督
  • 鷲見玲奈    フリーアナウンサー
  • 重盛高雄    フードアナリスト
  • 葛生貴昭    宅地建物取引士
  • 新井健資    株式会社カチタス 代表取締役社長

  • ※敬称略