タホ川に三方を囲まれたスペインの古都トレド
難攻不落の城塞都市として栄えたこの街は
古代ローマ時代には「トレトゥム」と呼ばれていました

ローマ時代の後、西ゴート王国、アラブの2つの王朝
そしてカスティーリャ王国と異なる文明国家によって
統治されてきました
そのためユダヤ、イスラム、キリスト教の
3つの異なる文化が混在した都市だと言われています

迷路のように作られた旧市街の細い路地を歩けば
その歴史の古さを一層感じることができます

この街で訪れておきたいのが、サント・トメ教会
　
中に入ると
トレドで活躍したギリシャ人画家エル・グレコの傑作が
展示されています

地上では、トレドの守護聖人によって伯爵が葬られた奇跡
天上では、その魂がマリアとイエスに捧げられている様子が
美しく描かれています

絵の中の参列者には
エル・グレコ自身と彼の小さな息子の姿がありました