メキシコシティは
数々の芸術家を生みだしてきた街です
この国を代表する女性画家フリーダ・カーロの
博物館を訪れてみました
ここはフリーダが生まれた家そして彼女の夫で
世界的に著名な壁画の巨匠ディエゴ・リベラとともに
晩年を暮らした場所でもあります
青い建物に反射する光に包まれた彼女のアトリエ
18歳で交通事故に遭い
生涯治ることのない重傷を負ったフリーダは
絵画に目覚めその苦しさをぶつけます
常に襲ってくる肉体的な苦痛だけでなく
愛する夫の浮気に苦しんだその心象風景は
体を縛るコルセットにさえ描かれました
多くの自画像を残した彼女のベッドには
鏡が取り付けられ寝たきりでも絵を描き続けたといいます
しかし画家として成功しながらも体が回復せず
47歳の若さで亡くなります
死の直前に描いた最後の作品は
真っ赤な切り口を見せるスイカの絵
記されていたのはビバ・ラ・ビダ!人生万歳
という文字でした
この青い家には彼女が人生の苦しみを生き抜いた証が
残されています |