STORY

2022年6月15日 よる9:00~

第11話「判決の行方」

 鑑識活動の講習会に登壇する猪狩哲治(伊東四朗)。参加している刑事の中に、小宮山志保(羽田美智子)の姿もある。講習の内容は、10年前、猪狩が実際に現場鑑識に入った事件についてだ。ある飲食店で、被疑者に突き飛ばされ、頭を強く打ち付けた被害者は死亡。犯行を示す証拠は十分に採取されており、取り調べの当初は被疑者も殺害を認めていたが、裁判所が出した判決はなんと無罪で…。その時、志保のスマートフォンに浅輪直樹(井ノ原快彦)から事件を告げるメールが飛び込んでくるのだった。
 あるマンション。背中から血を流し絶命している被害者・香野裕哉の姿が。臨場した直樹、高尾由真(深川麻衣)ら特捜班メンバーは、凶器はプロが使用する刃渡りの短い包丁であることを知る。背中の刺し傷以外、争った形跡は見つからなかったので、犯人は香野と面識があった可能性が高い。
 やがて、直樹の捜査で、香野は10年前、殺人事件を起こしたが、正当防衛が認められ無罪になっていたことが発覚。志保は講習の内容を思い出し、猪狩に話を聞きに行くのだった。
 青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、そして国木田班長(中村梅雀)は、飲食店を営む、当時の被害者の父親・剛田浩司に注目。正当防衛とはいえ、香野に息子を殺された恨みによる犯行なのだろうか?
 やがて、三ツ矢翔平(向井康二)が香野のスマートフォンを解析すると、最近、頻繁に連絡を取っていたフリーの事件記者の存在が明らかになるのだった。

  • 脚本:たかひろや
  • 監督:細川光信