STORYストーリー

2020年12月6日(日)よる9:00~

第2夜

 吊り橋から渓谷へ飛び降りて逃走した加倉井一樹(渡辺謙)の行方は依然としてつかめず、保坂正巳(豊川悦司)ら警視庁特別広域捜査班は焦っていた。
 そのころ、加倉井は捜査の目をかいくぐって東京に舞い戻っていた。すべては妻・陽子(夏川結衣)を殺害し、自らに人殺しの汚名をきせた義手の男を捕まえるため――。古着店で衣服を調達し、寂れた簡易旅館に当座の宿を取った加倉井は恩師・沢村八郎(山本學)に電話をかけて助けを求めるものの、沢村は加倉井の無実を信じていなかった。
 やむなく大学時代からの親友・宮島光彦(杉本哲太)を頼った加倉井は、彼から金を貸してもらい、中古のノートパソコンを入手。“東日本大学病院”に義手を製作する工房があることを突き止める。義手の男を探すため、加倉井は清掃業者になりすまし、東日本大学病院に潜入するが…!?
 一方、沢村や宮島への接触をもとに、加倉井が東京に戻ってきたことをつかんだ保坂たち。だが、東京という混沌とした大都市が、加倉井の姿を隠していた。逮捕のリスクを冒してまで、なぜわざわざ加倉井は東京に戻ってきたのか…。そこに引っかかるものを感じた保坂は、加倉井を逮捕した上司・浅野和志(篠井英介)の捜査に疑問を抱き、事件の関係者をもう一度洗い直すが…。