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2020年11月26日

《追われる者》渡辺謙×《追う者》豊川悦司《本年度最高の大型ドラマ》制作発表記者会見!
2021年の願いは《脱》と《握》!?超絶アクションに挑んだ渡辺謙が「2日間、僕と逃げてほしい!」と視聴者にメッセージ!!

不朽の名作を完全リメーク! 制作発表記者会見に渡辺謙×豊川悦司が登壇!!

 テレビ朝日開局60周年記念のクライマックスを飾る、超大作ドラマスペシャル『逃亡者』の制作発表記者会見が11月25日(水)、都内スタジオで開催され、《逃亡者》渡辺謙×《追跡者》豊川悦司という、日本を代表する俳優2人が登壇。過酷な撮影エピソードを明かしてお互いをたたえ合ったほか、来年への“願い”を書にしたためて披露しました!

《本年度最高の大型ドラマ》誕生!世界を熱狂させた名作がこの冬、よみがえる!!

 『逃亡者』は1963年~67年にかけてテレビシリーズとして世界を席巻した、往年のサスペンスアクション。1993年にはハリソン・フォード×トミー・リー・ジョーンズのタッグで映画化され、世界中で大ヒット記録を打ち立てました。今回のドラマ化にあたっては、舞台を現代日本に移してストーリーを再構築! 最新科学捜査を盛り込んだスリリングな追跡劇や真犯人探しの謎解きはもちろん、《追う者VS追われる者》が織り成す人間ドラマを骨太に描いていきます。
 メガホンを取ったのは、『相棒』シリーズで知られる和泉聖治監督。その名匠のもと、夏川結衣、三浦翔平、杉本哲太、原沙知絵、稲森いずみ、余貴美子ら、超豪華キャストも集結。ダイナミックなアクションや最新技術を駆使した圧巻の映像が息もつかせぬスピード感で展開し、テレビドラマの枠をはるかに超えた大スケールで視聴者を圧倒します。
 また、本作はテレビ&ビデオエンターテインメント『ABEMA(アベマ)』、テレビ朝日の動画配信プラットフォーム『TELASA(テラサ)』との3社共同プロジェクトでもあり、地上波放送終了後、『ABEMA』『TELASA』で配信オリジナルエピソードを独占配信することも話題をよんでいます。

ノースタントで超絶アクションに挑んだ渡辺!豊川は「生きた教科書」とリスペクト!!

 実は、本作の撮影が行われたのは、ほぼ1年前のこと。まるで映画のように長期間かけて作り上げた贅沢な制作体制に、渡辺は「かなり大がかりなスタイルで撮影したので、逆に言うと、仕上げに1年間かかったということ。ようやくこの作品をお届けするときが来て、ちょっと興奮しています」と挨拶。豊川も「やっとこのような舞台に立つことができてほっとしています。年末、みなさんに元気をお届けできるような作品を放送できることをうれしく思っています」と、いよいよ放送となることへの喜びを語りました。

 命がけの逃走劇が繰り広げられる本作は、山中をさまよったり、吊り橋から渓谷に飛び込んだり…と、壮絶なアクションシーンが目白押し。そのほぼすべてでスタントマンを使わず自ら挑んだ渡辺は「撮影の途中で“こんな激しい作品だったかな…”と、ちょっと後悔しました(笑)」とジョークを交えつつ、「今回、生まれて初めて走行する電車内で激しいアクションに挑みましたが、停車している電車とはまったく違って疾走感があり、役者としての“さが”なのか、興奮しましたね! かなり面白いテイクが撮れたと思っています」と、アクションの出来栄えに自信をのぞかせました。
 豊川はそんなふうに真摯に撮影に臨む渡辺のことを、「生きた教科書」とリスペクト。「謙さんからは学ぶことが多く、共演シーンの撮影日は謙さんの一挙手一投足をどうしても見てしまいました。“謙さんはどう芝居するのか”“このシーンについて監督とどんな会話をするのか”…。そういったことを垣間見られる貴重なチャンスでした」と、充実の撮影期間を振り返りました。

新年への願いを、一文字で表現! 『脱』『握』の漢字にこめた思いとは…!?

 会見では、2人が来る2021年への願いをしたためた“書”を披露。渡辺は「脱」という一文字を力強い文字でつづり、「“脱コロナ”は全世界の願い。今年は人と人との関係性が遮断された1年だったと思いますが、来年はみんなで笑い合うことが普通にできるような世界になることを切に願っています」と書にこめた思いを打ち明けました。
 豊川は、「握」の一文字をこれまたダイナミックに書き、「本来ならば挨拶代わりに握手をしていたのに、今年は全然できなくなって…。でもやっぱり人間にとって触れ合うことって大事だと思うんです。来年は必ずや人類が新型コロナウイルスを“掌握”し、それに打ち勝つことができるように…」と、渡辺と同じ“願い”を明かしました。

“執念”で結ばれた2人の男を描いた作品!「精魂こめて作った」と渡辺がメッセージ!!

 さらに、この“書”に引っかけて、報道陣から「『逃亡者』という作品をひとつの言葉で表すとしたら?」という難問(!?)が寄せられ、豊川は「“ドラマ”という言葉でしょうか。この作品には、加倉井という男が自分だけの力でいろんなものをひっくり返していく面白さがある。やはり何かを変えていくのは人間の力!」と、作品が内包するパワーを力説。
 一方、渡辺は「執念」と答え、「僕の役も豊川くんの役もお互いに、途方もなく執念深い。その執念の深さによって、最終的にはお互いが遠隔的にシンパシーを感じるんです」と、逃亡者と追跡者を結びつけた“執念”というキーワードから作品を掘り下げました。

 そして最後――渡辺は「精魂こめて作り上げた作品です。キャスト・スタッフともにある意味、泥水を飲むような現場でなかなかハードな追跡劇を撮影することができました。寒くなってきたことですし、家にこもった方がいい状況にもあるのでぜひ家の中を暖かくして、僕と一緒に2日間逃げていただければ」と呼びかけて会見をしめくくりました。

 テレビ朝日開局60周年記念 2夜連続ドラマスペシャル『逃亡者』は12月5日(土)、6日(日)よる9時からの放送です。渡辺謙×豊川悦司の最強タッグによる“執念”の逃走劇をぜひ、お見逃しなく…!

渡辺 謙(加倉井一樹 役)コメント

1年前の撮影を思い返して、今どんなお気持ちですか?

 和泉聖治監督がかなり大がかりなスタイルで撮影したので、逆に言うと、仕上げに1年間がかかったということかなと思っています。1年を経過して、ようやくこの作品をみなさんにお届けするときが来て、ちょっと興奮しております。

お互いの印象を教えてください。

 共演するのは3回目ですが、この大きい2人がひとつの画面に収まるのは鬱陶しいからなのか(笑)、これまで共演しても同じ画面に映ることがほとんどなかったんです。今回も「ガッツリ共演」と言いたいところなのですが、同じシーンで顔を合わせて芝居をすることはほとんどなく、遭遇するのは3回ほど。僕はだいたい泥だらけか血だらけで逃げ回っているのですが、豊川くんはジーンズに革ジャン姿でスタイリッシュに走って銃を構えて、みんなに指令を飛ばしていて…。「えらいカッコいいな!」「いいトコ、みんな持っていっちゃうな!」と思っていました(笑)。

危険なシーンや激しいアクションが多々ありましたが、最も印象に残った撮影は?

 “テレビ朝日開局60周年記念番組”であり、僕もちょうど60歳でしたが、撮影の途中で「こんな激しい作品だったかな…」とちょっと後悔しました(笑)。でもヒーローが立ちまわるドラマではなく、華麗な動きは求められなかったので、基本的には自分ですべてアクションもやらせていただきました。
 今回、生まれて初めて走行する電車内でのアクションに挑みました。入念に準備して本番に臨みましたが、停車中の電車とはまったく違って疾走感があり、G(重力)がかかっているので思った以上に飛ばされたりして…。役者としての“さが”なのか、興奮しましたね! かなり面白いテイクが撮れたと思っています。

数多くの名作を生み出してきた和泉聖治監督とのドラマ作りはいかがでしたか?

 かなり壮大な演出を考えていらっしゃるんだろうなと思っていたら…まさにそうでした(笑)! 僕は薄いシューズと囚人服で山中を逃げ惑うのですが、撮影場所に着いたら監督が沢のところで助監督と話をしているんですよ。どうやら、僕がその沢をひたすら走るシーンを撮ろうとロケハンしていたらしくて…。そんなことがあったので、僕は現場に着くたび、「監督は今どこにいるんだ?」と、とにかく監督の影に怯えていました(笑)。

逃亡者から真犯人を追う立場になっていく心情はどんなものでしたか?

 映画『逃亡者』(1993年)の当時とは社会情勢がまったく違い、現代は携帯電話もインターネットもあるし、科学捜査も張り巡らされている状況。明らかに狭い網の中をくぐっていかなければならなかったので、そのあたりはかなり意識しました。また、オリジナル作品の素晴らしさは「本当にうまくすれ違うな!」という点。「これはヤバイ!捕まる!」というところで、すり抜けていく面白さだったと思うのですが、僕らのドラマは映画よりも時間を拡大しているので、加倉井や保坂のバックグラウンドも深めて描くことができました。ドラマとしてより深く感じていただけるんじゃないかと思っています。

来年への願いを筆でしたためましたが、その一文字にこめたメッセージは?

 「脱ぐ」ではありません、「脱」です(笑)。“脱コロナ”は全世界の人々が願っていること。今年は人と人との関係性が遮断され、社会そのものが否定されてしまうような1年だったと思うんです。ワクチンや有効な薬ができたりして、来年はみんなで笑い合って、飲むのも食べるのも、僕らがお芝居をするのも、普通にできるような世界になることを切に願っています。

『逃亡者』という作品を、ひとつのキーワードで表すとしたら?

 僕の役も豊川くんの役もお互いに、途方もなく執念深くて、それがぶつかり合います。その執念の深さによって、最終的にはお互いが遠隔的にシンパシーを感じながら大団円を迎える…。ですから、「執念」という言葉でひとつ見出しをつけられるかなという気がします。

視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

 精魂こめて作り上げた作品です。キャスト・スタッフともにある意味、泥水を飲むような現場で、ハードな追跡劇を撮影することができました。寒くなってきたことですし、家にこもった方がいい状況にもあるので、ぜひ家の中を暖かくして、僕と一緒に2日間逃げていただければと思います。

豊川悦司(保坂正巳 役)コメント

1年前の撮影を思い返して、今どんなお気持ちですか?

 謙さんにお会いするのは今年1月の打ち上げ以来ですが、お顔を拝見した途端にいろいろなことが走馬灯のようによみがえってきました(笑)。謙さんと本日、やっとこのような舞台に立つことができてほっとしています。年末、みなさんに元気をお届けできるような作品を放送できることをうれしく思っています。

お互いの印象を教えてください。

 ご一緒するたびに謙さんからは学ぶことが多く、今回も数少ない共演シーンの撮影日は謙さんの一挙手一投足をどうしても見てしまいました。“謙さんはどう芝居するのか”“このシーンについて監督とどんな会話をするのか”…そういったことを垣間見られる貴重なチャンスでしたし、謙さんという“生きた教科書”を目の当たりにでき、すごく自分の“身”になる撮影でした。

危険なシーンや激しいアクションが多々ありましたが、最も印象に残った撮影は?

 僕自身もアクションは久しぶりだったのですが、やはりキツいけれども楽しいんですよね。不謹慎かもしれないのですが、本作では久しぶりにピストルを持ちました。男だからなのかもしれませんが、やっぱりワクワクしました(笑)。

数多くの名作を生み出してきた和泉聖治監督とのドラマ作りはいかがでしたか?

 和泉監督の作品は初めてで、もっと怖い人かなというイメージがあったのですが、意外と静かに淡々と現場を進めていく方でした。撮影がはじまった当初は名作のリメークであることを僕自身、固く考えていましたが、監督の演出を受け、謙さんのお芝居を見ているうちに、もっと柔らかく自由に考えていいんだと思うようになりました。

来年への願いを筆でしたためましたが、その一文字にこめたメッセージは?

 「握」です。今年、自分の中で今までといちばん違うことはなんだろうと考えたときに「誰とも“握手”していないな」と思ったんです。本来ならば挨拶代わりに握手をしていたのが、全然できなくなっていて…。でもやっぱり人間にとって触れ合うことって大事だと思うんです。今、新型コロナウイルスでそれが断ち切られているというのは本当に残念なことだと思うので、来年は必ずや人類がコロナを“掌握”し、それに打ち勝つことができるように、という思いを込めてこの字を選びました。

『逃亡者』という作品を、ひとつのキーワードで表すとしたら?

 「ドラマ」という言葉でしょうか。誰の人生にも“ドラマティック”な部分というのはあると思うのですが、なかなか個々がそれを表すのが難しい風潮になっている気がするんです。この作品には、加倉井という男が自分だけの力でいろんなものをひっくり返していく面白さがある。やはり何かを変えていくのは人間の力であり、『逃亡者』のオリジナル作品にも社会の中での“個”の重要性というようなコンセプトがあったのではないでしょうか。この作品でもその醍醐味を感じてもらえると思いますし、作品の奥にある“本当のドラマの意味”も感じていただけたらと思っています。