2005年2月7日放送
「ベートーベンを振るマラソン」〜指揮者 岩城宏之のある闘い〜

去年の大晦日 九番 いわゆる第九を振る岩城さん
去年の2月、指揮者岩城宏之さんの口からある告白がもれた。
「大晦日に一人でやろうと思うんだ」ベートーベンの全交響曲一番から九番を連続して一人で指揮するという。
「死んでもかまわない、おもしろいから」岩城さんは付け加えた。岩城宏之さんは日本を代表する指揮者である。
実は体にかなりの故障を抱えている。18年前に、難病で手足は麻痺し、頚椎の一部を切除する大手術を受けた。麻痺は今も手足に残っている。その後も胃がんで5分の4、胃を切り取り、のどのガンで患部を摘出し、人工的にのどを再生している。うけた手術はすでに25回以上。72歳の指揮者が、10時間に及ぶ、振るマラソンに耐えられるのか・・・。岩城さんはある秘策をもってコンサートにのぞんだ。

(制作:北陸朝日)


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