
最高裁での勝利判決を父母の墓前に報告する関西水俣病訴訟原告・小笹恵さん
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今年10月15日、22年間にわたった「水俣病関西訴訟」で最高裁は国と熊本県の責任を認めた。さらに現状より広い「水俣病認定基準」を認めた。大阪府内に住む小笹恵(おざさめぐみ51歳)さんの父親は原告団長として患者のために奔走し、判決を聞くことなく他界していた。「国や県は父に謝罪してほしい」、その気持ちで恵さんは裁判を引き継いだ。実は、子どもの時に汚染魚を食べた小笹さんも、自分が水俣病ではないかという不安をもっていた。番組では、最高裁判決後も、救済に消極的な行政のもとで苦しむ人々の現状を描くとともに最高裁が認めた基準を適用して検診すれば、さらに「水俣病患者」は増加することを指摘し、国は一刻も早く実態把握に乗り出すべきだと訴える。
(制作:朝日放送)
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