塀の外に“生き場”を　罪を犯した障害者たち

刑期を務めて刑務所を出てきても、この社会の中に居場所を見つけることは容易ではない。ましてや知的障害や精神疾患を抱えていれば、いっそう厳しいものとなる。孤立を深め、また再犯―。そんな“負の連鎖”を断ち切ろうと、懸命に更生支援に取り組む、大阪のある夫婦に密着した。「福祉」と「司法」のはざまにある、障害者支援の現場を通して見えてきた過酷な現実。