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2013年1月25日(金)放送 東京都・工藤邸 - 奇想天外な部屋を楽しむ家 - |
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長岡勉+田中正洋+横尾真 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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株式会社POINT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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この住宅は、敷地が22坪と小さいため、北側の斜線制限におさまる最大の建物ヴォリュームを確保しました。そのため、外形は片流れ屋根のシンプルな形をしています。この内部をうまく切り分けることで、性格がそれぞれ異なる4つの部屋ができました。それらは、平面はもちろん、断面(天井の高さや形)も各々異なり、さらに、仕上げや光の取り入れ方の違いをかけ合わせることで、見た目も居心地も全く異なる空間になっています。 玄関を入ってすぐのダイニングキッチンは、とにかく気積を大きくしました。天井高さは4メートルと普通の倍近くあります。北面の高い位置にある大きな出窓は柔らかな光をたくさん取り込み、明るさに満ちた開放的な空間になっています。ここに対面式の大きなキッチンカウンターテーブルを設けることで、家族や来客の集いの場になっています。 ダイニングキッチンの奥にはリビングがあります。ここは一転してコンパクトな空間にして、仕上げのトーンも落としました。造り付けの広いソファでリラックスしながらテレビや映画を楽しむ、落ち着きと包まれ感のある空間です。 2階につながる階段の途中からは和室に入れます。天井高さが1.4メートルと立つことができないくらいの高さですが、座って過ごしたりゴロゴロしたりするには十分な隠れ家的なスペースです。 階段をのぼりきると寝室に出ます。ここは、片流れ屋根の形も構造体もそのままあらわした屋根裏部屋になっています。屋根裏ですが、建物の平面をすべて使った、この家でいちばん面積の大きな部屋です。将来的には仕切りを設けて半分を子供部屋として使う時も来るでしょう。 このように、狭小住宅といえども、キャラクターの異なる空間を幾つもつくることで、ひとつの住宅の中にメリハリを生み出し、新鮮さや新たな発見が長年持続するような体験豊かな住宅を目指しました。 |
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設計次第でこれほど自由になれるんだなということを実感しました。リビングは少し閉じたこもる空間ですが、ダイニングと小窓で繋がる優しい配慮があります。中2階に和室、上に行くと寝室と予備室。予備室は将来自由になんでもできる余白みたいな空間。生きることの励ましのエッセンスがあちらこちらにある建物ですね。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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