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2012年2月24日(金)放送 東京都世田谷区・滝川邸 − 家族をつなぐ鉄錆の家 − |
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| 石井秀樹 | ||||||||||||
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| 一級建築士事務所 石井秀樹建築設計事務所 | ||||||||||||
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| デザイナー夫婦家族とご主人の両親との二世帯住宅である。完全分離型であること、作業場を兼ねたビルトインガレージとアトリエを併設すること、さらにいつまでも愛着をもって住み続けられる家である事が求められた。 父親がコールテン鋼の作品を数多く手掛ける彫刻家であることから、コールテン鋼は施主にとって幼い頃からずっと愛着をもち続けている素材である。耐候性、耐久性に富み、構造、防水、仕上を兼ねる外装材として極めて優れた素材である。さらにリサイクル可能な環境負荷の小さい素材でもある。一方、住宅街では重量感から周囲へ圧迫感を与えかねない。そこで、ボリュームを分節し、さらに分節したボリュームを長手方向へとスケールダウンさせて配置した。これはパースペクティブの効果によって相対的な高さ感を抑制することで圧迫感の軽減を図った。分節したボリューム同士の隙間から室内の採光や通風を確保するとともに、ボリュームの変化は多様な空間の連続として内部空間に表情を与えている。 |
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| 彫刻家である父をもつ息子さんの家族への愛が詰まった建物です。建築家は、建主の要望に応えてディティール部分に至るまで一生懸命工夫なさっています。そしてこの建物は、このご家族の人生の楽しみの舞台であるということを実感致しました。 | ||||||||||||