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2011年10月28日(金)放送 千葉県習志野市・川谷邸 - “滝”のサンルームがある家 - |
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連健夫(むらじたけお) | ||||||||||
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連健夫建築研究室 | ||||||||||
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施主の川谷氏は高校の先輩、同窓会での出会いを通じて設計を依頼されました。 希望は、ご主人と奥様の趣味が多彩で、それらを楽しむことができる家というのがポイントでした。 子供が巣立ち、次のライフステージに向かっての建替えでした。 既存建物の調査で感じたことは、趣味の道具や材料が沢山あることでした。また駐車場を通ってのアプローチを改善したいと思いました。施主の無意識における嗜好や要望を知るべく、施主にコラージュを作ってもらいました。そこから感じ取れたキーワードは、「上昇性、連続性、対象性、抜ける眺望、意外性、ちょっとお茶、窓から見える自然」などでした。この中で、夫婦の関係、自然との関係、地球への関係、すなわち地球に優しい省エネ建築を作りたいと思いました。施主も省エネへの思いは強く、それを是非実現させたいと思いました。 そこでコンセプトは、「広がりがある空間で分割が楽しめる家、空が見える家」としました。 具体的には、1階にはリビングダイニングを中心に諸室を配し、2階にはサンルームを中心に諸室を配する計画としました。メインテーマは【2階サンルームの家】です。サンルームの床をガラスにすれば、1階からも空を見ることが出来る。また、ガラスに貯留した雨水を流せば、打ち水効果から夏季は、涼むことが期待でき、水の流れの潤いを楽しむことができる。更に、縦ダクトを用いて、1階床下の冷気を2階諸室に送付し、冬はサンルームで暖められた空気を1階の諸室に送るシステムを構築することにしました。このことにより、地球に優しい省エネ住宅ができたと考えています。また、川谷氏は仕事は建築ではありませんが、一級建築士を持っておられ、収納やオーディオなどは自ら設計されました。ある意味、施主と一緒に創った感じがあります。 出来上がって嬉しかったことは、奥様が1階のキッチンから2階サンルームのガラス床を通して、空が見えた時の笑顔です。ご主人のコラージュの真ん中に貼ってあった奥様の笑顔への想いが反映できたのではないかと思いました。 |
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外観は町並みに溶け込む抑えたデザイン。しかし、内部は創意工夫の塊です。その中心は2階のサンルームです。大きなガラス面を滝のように水が流れ落ちます。環境に配慮した設備なんですが、癒し効果とでも申しましょうか、気持ちの良さも同時に生み出しています。子育てを終えたご夫婦の人生の第2ステージを楽しくしてくれる建物。建築家の心使いを感じます。 | ||||||||||
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