2011年10月7日(金)放送 神奈川県川崎市・友田邸 − 静謐な光 11坪の家 − |
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島田 陽 | ||||||||||
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タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所 | ||||||||||
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川崎市、多摩川から歩いて5分ほどの敷地に建つ住宅。東京郊外の比較的高密度な住宅地の1角を更に細分化した77uの旗竿状の敷地に建つ。旗竿部分を除いた5.74m×8.58mの敷地に、いかに豊かな生活を展開できるかが設計のテーマとなった。 つねづね、こういった狭小住宅では階段の取り扱いが問題だと感じている。家の中心を階段が貫く形式は水平移動の為に供与されるスペースが最小となる為、狭小住宅では有効な形式のひとつなのだけれど、家の全容が理解されやすく拡がりが生まれにくい。そこで、ここではスキップフロアを採用してそれぞれの階段を短くし、家具状にして部屋にちりばめつつ、比較的長い階段に関しては南側にまとめた。スキップした各層は適度に仕切り、7.67mから2.1mまで様々な階高を持つ部屋が見え隠れしながら繋がっていくようにした。 建て込んだ住宅地でかろうじて空いた方向へ窓を向けつつ、トップライトによる上方からの光を上手く取り込むことで落ち着いた環境をつくり出せたのではないかと思う。 |
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神戸在住の建築家、島田さんに設計を依頼した建物ですが、四方を住宅に囲まれた旗竿地での設計は、難解なパズルを解いていくようなプロセスだったことでしょう。けれど、出来上がったものは見事で、とてもセンスを感じる建物です。施主である友田さんご夫婦のライフスタイルが素敵ですよね。ここで娘さんはスクスクと育っていく、、、なんか一つの物語ができそうですね。 | ||||||||||