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2011年7月15日（金）放送 東京都調布市・小林邸 － 森をとり込む北斜面の家 － |
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   別荘地と見紛う緑豊かな立地。家族棟と個室棟、2つの棟を渡り廊下で繋いだような構成で、北に向かって下がっていく斜面に沿った形状です。 |
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   アプローチから玄関土間まで枕木敷き。内壁はワラ入りの珪藻土塗りです。ホールのニッチには趣味で集めた古道具を飾って楽しみます。 |
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   北側の森の景色を取り込むため、居間は北面に大開口を設けました。一部に小上がりになった畳スペースも設けられています。 |
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   高さ3.2mの木製サッシュのガラス戸は、締めていても景色が楽しめるよう、棧の無いデザイン。家族棟と個室棟の間に中庭を設けて植栽し、北側の森との一体感を強めます。 |
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   木や土壁の柔らかい質感の空間に置かれたシャープなデザインのステンレス製カウンターキッチン。通常のコンロに加え、高火力のグリルも設置しています。 |
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   敷地が斜面のため、個室棟へ向かう渡り廊下は緩やかな階段状になっています。子供室にはロフトと専用のテラス付き。 |
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   浴室からも北面の景色を楽しむため、大きな開口を設けました。コーナーに柱が無いため、ガラス戸を開くと露天風呂感覚を味わえます。床・浴槽は伊豆石貼り。 |
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   建物の最も南に位置する主寝室。横長の大開口で、ここからも森の景色を楽しめます。 |
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| 西田司 | ||||||||||||
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| 有限会社オンデザインパートナーズ | ||||||||||||
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| 都会の喧噪を外れた調布の深大寺の山門に相対し、 緩い傾斜のついた北側斜面を静かに下っていく斜面建築。 生活の中に母屋と離れをもち、そこに折れながら連なる屋根がかかる。 屋根は傾斜天井をなし身体に迫ってくるかと思えば、 その先はルーフスケープとなり森を縁取る景色と一体をなす。 傾斜が強いリズムを全体に与える一方、 土塗りの内観、木と鉄の建具、落とし込みの穴（浴槽）など、 部分の詳細が味わいをなしている。 斜面に沿って作られたこの建物の中でもゆるやかな傾斜があり、 その途中にある部屋からは、隣地の畑や深大寺の森の借景も手伝って風景が様々に変わっていく。 それぞれの部屋はそれぞれの風景を生かすような窓が取り付けられている。 建物の中心を通る廊下を見下ろすと寝室越しに美しい景色が見える。 |
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| 住宅地なんですが、その背景に原生林のような深い森があります。この家は、そうした神が宿るような厳粛な環境に許しを得て建てさせて頂いた、そんな印象を抱きます。敷地の特徴を十分に理解し、心地良いポイントを押さえたデザイン、控えめに見えて実は大胆という、大人の設計という印象の建物です。 | ||||||||||||
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