放送したお宅
2011年4月22日(金)放送
東京都・田山邸
- 桜愛でる自然素材の家 -

2009年12月

敷地面積 116平米 (35坪)
建築面積 46平米 (14坪)
延床面積 91平米 (27坪)
木造二階建て
建築費:2500万円 坪単価:91万円



外壁の一部に檜を使用した外観。 南側の畑には桜、北側は公園に面した立地。借景を楽しめる建物です。

玄関に入って見えるのは、建物の北側にある公園の桜。階段の踊り場との繋がりをガラスにする事で玄関からも桜が眺められます。

階段の踊り場は家族のワークスペース。さらにデッキと繋がっています。公園の桜を満喫できる場所です。

2階はおよそ20畳のLDK。南北両側に開口を設け、どちらの窓からも桜が眺められます。ダイニングキッチンの上部はロフトになっています。

壁は漆喰、床・柱に無垢の木を使用しました。調湿・消臭効果のある自然素材が快適な空間を作りだしています。

リビングから半階あがったところには、水回り。公園の桜を眺めながら入浴できます。天井、壁には耐水性のある檜、香りも楽しめます。

1階の南側は子ども部屋。将来二つに分けられるように設計されています。

1階の北側は、寝室とご主人の書斎。本棚で空間を分けています。

建築家のプロフィール
松原正明
1956年 福島県生まれ
東京電機大学工学部建築学科卒業
設計事務所勤務の後
1984年 松原正明建築設計室設立
住まいの環境デザインアワード2008環境デザイン優秀賞受賞
NPO法人家づくりの会理事、設計会員

松原正明建築設計室
所在地 175-0084 東京都板橋区四葉1-21-11クローバ21-206
電話 03-3939-3551
FAX 03-3939-3542
E-mail mmatsu@mx2.harmonix.ne.jp
URL http://plaza.harmonix.ne.jp/~mmatsu/

建築家の一言
東西は隣家が密接しているが、南北にある緑地を最大限に活かすため二階リビングとし、南北方向へ筒状に開口部を開いた。窓によって切り取られた緑地の借景は都市部とは思えない景観が得られ、夏には川風の涼しさが家の中を通り抜けてゆく。階段途中の家族のパソコンコーナーからつながる桜の木に手が届きそうな外部木製デッキは、天気の良い日に外での食事の習慣となり、こどもたちが仲立ちとなって、緑道をゆく人たちとの交流が生まれるきっかけとなった。また、冬の楽しみとしての薪ストーブは、緑地での小枝ひろいや、家族そろっての薪集め作業など自然との触れ合う機会を増やしてくれ、炎を見つめながらの暖かい団らんを与えてくれる。
渡辺篤史の感想
田山さんのお宅は、ご家族と設計家との相性の良さを感じさせます。設計家は、前の家が建っていたときから、この場所を尋ね、高いところから、低いところから見てこの土地を理解したと聞いています。年月がたてばたつほど、時が過ぎていくほどに味わいの増す建物です。





次回放送のお宅
2011年4月29日(金)放送
神奈川県鎌倉市・小西邸
- おそろいの家とキッチン -
下見張りの外観と同じデザインのキッチンがある家。正方形にこだわった窓、リビングの延長のようなバルコニーが近隣の空間を美しく切り取ります。春は家にいながら花見ができます。
お楽しみに!!