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2010年3月5日(金)放送 千葉県柏市・福原邸 - 22度ひねった中庭 室内外が一体化した平屋 - |
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山本卓郎 | |||||||||||||||
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山本卓郎建築設計事務所 | |||||||||||||||
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中庭を持つ平屋の住宅である。数十年前に分譲された住宅地にある敷地は、たまたま典型的なサイズに割り切れず、通常の1.5倍程度の広さで販売されていたためむしろ人気がなく、長らく駐車場として利用されていた。この土地を建主が購入したことが計画の発端である。 建主の希望は「平屋」「草木の手入れの必要のない庭」「一体に近い内部空間」と明快であり、敷地が広いせいもあって必然的に中庭形成が選ばれた。木を植えない以上屋外の庭は景観にはならず、それなら庭を室内化し、見かけ上の内部空間を大きくした方がいい。しかしながら、細長い敷地の中央にある程度の広さの中庭を配置すると、建物は中庭自体によって分断されてしまうことになり、建主の希望する「一体に近い内部空間」を実現することが出来ない。 そこで中庭を斜めに配置し廊下状の空間をなくし、中庭周囲の空間がすべて居室としての広さをもち得るようにした。これらは相互に直接つながったひと続きの空間であり、中庭を共有することでお互いに強い結びつきをもっている。中庭はいわば大きな箱の中にポンと投げ出された入れ子の箱であり、各空間は大きな箱の一部という一体感を共有しながら、それぞれ異なる機能的な役割を分担している。 |
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都市住宅では比較的ポピュラーになったコートハウスですが、この建物では中庭を斜めに配置した事で、今までに無い広がりを感じさせる空間が生まれました。こうした大胆なアイディアの一方で、とても細かい部分まで考え、作り込まれています。照明や把手など1つ1つにこだわりが感じられます。 設計は奥さんの建築学科時代の同級生だそうです。見事、期待に応えましたね。 |
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