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2010年2月26日(金)放送 埼玉県八潮市・松田邸 - 360度回遊する中庭住宅 フェレットが駆け回る家 - |
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設計:中辻正明 中辻雅江 プロデュース:朝妻義征 |
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中辻正明・都市建築研究室 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ベースメント
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イタチ(フェレット)をこよなく愛するご夫婦の小住宅です。現在は3匹のフェレットと1匹のクロネコと同居。フェレットたちは強い陽射しが苦手です。そして、敷地のまわりに加工場や大型車の往来が多いことから、窓のない黒い外壁としました。おふたりの強い要望だった中庭が建物の中央にあります。やわらかい光を供給してくれる中庭はホワイトとシルバーの明るい無彩色で仕上げました。 2.7m×3.5mの中庭は、正方形プランの一辺8mの1/3と1/2.3に相当します。残りの内部空間はあまり奥行きがありません。このバランスで、季節や天候のうつろいを感じながら、ご自分たちらしく楽しく過ごせる住空間を創り出すことが最大のテーマでした。 ここでは個室や閉じるという考えは希薄です。どのスペースも通り抜けられるようになっていて、住宅全体が中庭を中心とする立体的なループとなっています。視線が対角、対辺まで届き、そして上下や右にも左にも歩き廻れるので、とても広く感じられます。床レベルも天井高さも移動とともに変わり、様々なシーンが展開します。その高低差を活用して、フェレットの遊び場兼寝床となるイタチトンネルを作りました。 外壁や勾配屋根には通気層、床下には断熱開閉型式の気口をそれぞれ設け、空気の排出と取入れを行います。その他、シーリングファンやエコキュート、カーボンファイバー複合フィルムの電気式床暖房など、大小の効果的な仕組みや設備システムによって、一年を通して人にもフェレットにも快適な住空間が実現できています。 |
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外側に窓の無い黒い箱のような建物。しかし、室内は中庭の効果で、外観からは想像できない解放的な空間が広がります。360度、中庭を囲む間取りですが、場所によって高低差があり、角度を変えると表情も変化します。夜ともなれば、月や星が楽しめそうです。 この建物の住みやすそうな雰囲気を生み出している一番の要因は、フェレット専用の遊び場をビルトインしてしまうほどの愛情の深さでしょう。ご夫婦、フェレットたち、そして黒猫が一緒に暮らす方舟のような建物です。 |
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