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2009年11月27日(金)放送 神奈川県川崎市・福光邸 − 都心から20分・駅から12分のリゾート 森に抱かれた家 − |
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| 杉浦伝宗 | |||||||||||||||||||||
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| (株)アーツ&クラフツ建築研究所 | |||||||||||||||||||||
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| 敷地は多摩丘陵の緑地に隣接し、その尾根道伝いにある。クヌギ、コナラ、サクラなどが自生している自然が豊かな傾斜地で木々の間からは遠く都心部が見渡せ眺望がよく、間近に迫る木々の四季折々の変化も十分楽しめる素晴らしいところである。おのずと設計コンセプトは「素晴らしい眺望と豊かな自然をどう享受するか」になった。 東西南北それぞれ見える風景の違いがあり、東はクヌギ、コナラの雑木林、西は尾根道沿いの住宅と大きなイヌザクラ、南はモウソウチク林と太陽、北は傾斜地の先に見える街の景色、というふうにそれぞれ特徴を見ることができる。 東西に細長い台形で北側が切り土による傾斜地になっており元からあった地形をいじることなく建てることにした。東西に伸びる尾根道から分かれて敷地の奥にまっすぐ進み、ちょうど木々の切れ間から遠く町並みが見えるところまでアプローチを伸ばしそこに玄関をもってきた。 1階は寝室とご主人の趣味を活かせる土間、2階はリビング、キッチン、ダイニングで東西南北それぞれに景観を楽しむために当たり前のように4つの大きな窓をとりそれぞれの景色を慎重にきりとり、特に東西にはそれぞれバルコニーを設けトンネル状に抜くことでいっそう、建物の外部と内部の一体化し自然を満喫できるようにした。 5つ目は3階にある浴室洗面トイレにある。 住まいの中で一番開放的になる場所ではより開放感を味わうために天井を全面的に空に向けて透明ガラスにした。 夏は、覆いかぶさるように木々の緑に包まれ、冬は燦燦と太陽光が差し込む。室内は全面真っ白で、木々の緑、星空、月の明かり、空の色、夕陽など自然の変化が色を変えて映りこみ、体に、素肌にも直接感じられるようにと考えた。 |
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| 森の中の一軒家のような建物ですが、実は大きな公園に向かって飛び出した住宅街の一部です。 ご主人が、緑地を守るボランティアに参加していて出合ったという素晴らしい敷地です。この土地との出合いから出発した、環境の良さを見事に生かした家造りです。どの窓をとってもピクチャーウィンドウ。 2、3日で基本プランができてしまったと言いますから、よほど建主と建築家との相性が良かったんでしょうね。お子さんは、ここで緑と共に育って行くんですね。 |
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