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2009年11月20日(金)放送 千葉県市川市・森原邸 - らせん状に連なる空間 5角形の巻き貝ハウス - |
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伊藤寛 | |||||||||||||||||||||
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伊藤寛アトリエ | |||||||||||||||||||||
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家の中で毎日繰り返される些細な事柄は、知らぬ間に私たちの意識や気持ちの有り様に大きく影響を及ぼします。この家はPiccolo Teatro (小さな劇場)と名付けられました。毎日の暮らしのための臨場感溢れる舞台としての家です。 遠く家並みが見下ろせる高台の角地にこの家はあります。敷地の形状に合わせた五角形プランの家です。この中にオープンなスペースが逆のの字を描いて数珠つなぎに連続していきます。それぞれのスペースには腰壁又は間仕切り壁が取り付き、その壁がジグザグと曲がりながら繋がっていきます。変化に富んだ視点がこの空間の中には濃縮されており、どこかの街角に立っているかのような錯覚さえ覚えます。 この家の中にはいろいろな素材、いろいろな仕上げが同居しています。ここで使われている材料のほとんどは、私たちのすぐ足元の特別な価値の置かれていない物ばかりです。しかしその実現のために大工、左官、家具等の職人は蓄積されてきた技術を良く習得している腕利き達が動員されています。 |
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丘の上の5角形の建物。シンプルな外観から一転、内部は変化に富んだ空間が展開します。この建物を設計者は「ピッコロ・テアトロ=小さな劇場」と名付けました。1階の共有スペースと螺旋状に配置された個室群は、舞台と桟敷の関係を想起させます。家は正に人生の舞台。この建物にピッタリの名前です。 もう1つ感じるのは、職人の手業の確かさです。特に天井の、形と漆喰素材が生み出す陰影は抽象絵画を見ているよう。屋根を支える柱は、結束して家族を守ってくれている信頼を感じます。どこに身を置いても落ち着ける建物でした。 |
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